プロが教えるマーケティングリサーチとデータ分析の基本
マーケティングリサーチといわれるとどのようなことを想像しますか?
モニター調査やアンケートのように
大企業が大きな予算をかけて調査をすること?
アリバイづくりための調査?
人それぞれにイメージはありますが、あまり身近という感じはしないのではないでしょうか?
今や、ネットで物が買えて、喜びをSNSでシェアできる。
いま私が関わっているプロジェクトではコミュニティバスにセンサーをつけて位置情報や運行記録もデータとして取得できる。
これまで可視化されなかったものが、可視化されるようになって、そんなのわからないよ!っていうことがわかる。
で、身近なところでいうとアクセス解析でもそうなのですが、
取得できたデータを見せても「すごい!」「こんなのわかっていた!」となってアクションにつながらないんですよね。
データを取得したところでアクションに活かせないという課題って結構あります。
このようにデータが取れる時は、データをもとに仮説を立てて行動をすることで、効果検証ができてアクションを変えることができるのでまだ良い。
意思決定をするために必要な「データ」が欲しいときにどのようにデータを取得して分析をしてアクションにつなげるのかということを
わかりやすく説明をしてあるのが本書です。
データをもとに意思決定を下すために必要なステップがシンプルにまとまっていてすごくわかりやすい。
必要な調査方法についても、データの解釈の仕方についてもページ数としては
そんなに多くないものの平易な言葉でこれは最低限という感じで書いてあります。
ちゃんとデータをもとに意思決定を下す時に注意しないといけない疑似相関についてもちゃんと書いてあるし、調査結果のデータをいかに呼んだらいいのかもかいてある。
そのなかでも、
個人的にオススメしたいのが4章「仮説思考の重要性」と5章「データを分析してアクションにつなげる」の項目。
本の表紙にも「良質な仮説が調査成功のカギ」と書いてある。
このあたりを理解しておかないと、せっかく事業拡大するための燃料となってくれるデータがただの、数字・文字・映像・動画の羅列になってしまいます。
調査のための調査とかほんとやめた方がいいですし。
さくっと2時間ぐらいで読んで全体像を掴んで、実践のたびに振り返って読んで基本的な考えかたをインストールするという使い方が良い本です。
実務担当者だと最低限これだけは!という感じなので、さらに学びたい人は次の書籍を読んだらいいのでは?と思います。
ちなみに、この本でマーケティングリサーチの仕方を学んだあとは、本質直観という書籍も一緒に読んで欲しいです!