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河。

たった六文を片手に。

旅立つ日はすぐそこだろうか。

あの河を渡ったらキミは待っていてくれるだろうか。

キミが笑って待っていてくれたなら。

僕の人生は初めて成功だと思えるんだ。

またキミと何も据のない世界で笑って会いたい。

少し照れくさいけれどそこでまたキミに恋をするんだろう。

ぶっきらぼうな喋り方の僕をキミは笑って受け止めてくれるんだ。

花が咲いた瞬間のような笑顔で。

また手を繋いで歩こう。

キミに再び会うまでに僕がどんな時間を過ごしてきたか。

ひとつずつキミに話して聞かせるよ。

使い果たした六文でキミに何もあげられるものはないけれど。

僕の見てきた景色を代わりにキミに届けるんだ。

受け取って欲しい。

花束ほどの僕の人生を。



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kashumin
いつの日か自分が紡いだ言葉が誰かを救う一言になったらいいなと思っています。 宜しくお願いします。