最悪の日はそうそう来ないと思った日

その日はひどくイラついていた。

細かい事はもう覚えていないが、
やろうと思った事がうまくいかず、時間がかかり、
わかりきった事を指摘され、ただただ嫌な気分にさせられる事ばかり言われ、
赤信号にはもれなく捕まり、
踏切はいつまで経っても開きやしない。
　
季節に似つかわしくない晴天による強い日射しに
これまた季節に似つかわしくない汗が噴き出す。
　
　
やる事なす事裏目に出るどころか不運のゾロ目が出続けているような心持ちだった。

　
"クソ、最悪の日だよ
最悪だよ、クソがっ！"

思わず声に出す。

　
１人でチャリをこぎながら普通に声に出すくらいイラついていた。
今日はこの後も嫌な事が次から次に襲い掛かってくる気しかしていなかった。
最悪の日だと心の底から思っていた。

　
　
次の瞬間
　
　

　
2,3m先に鳥のフンが落ちた。

　
　
　
"本当に最悪の日だったら直撃しただろうな、
て事は、今日は最悪の日じゃないんだ"
そう考えると心が軽くなっていくのを感じて
少しホッとした。

と同時に
"今日以上の本当の最悪の日は、この先の未来に待ち受けているんだ"
少しゾッとした。

　
　
最悪の日なんてそうそう来ない

　
これをポジティブに考えるか
ネガティブに考えるかは、

　
　
　
　
　
　
　
あなた次第です！
(急な都市伝説パクリ終わり)