長女のこと
次女と真逆な長女。
文武両道で、成績はこれ以上ない評価をもらっているが、小さい頃はとても育てにくく手を焼く子どもだった。
癇癪が酷く、買い物に行き、欲しいものがあると買うまで大声で泣いたり、些細なことで火のついたように泣いて暴れたり。
公園では平気で4、5時間遊ぶし帰りたがらない。他の子のようにすんなり帰ることのできない子だった。
2歳前は手を繋ぐのを嫌がり、自分でどんどん歩いて行きたがるのでとても苦労した。
発達は早く、言葉が出るのも運動発達も一歩先を行く感じだった。 偏食もなく、何でもよく食べた。
もしかしたらADHDなのではないか、、、?と疑ったこともあったが幼稚園に入り、集団の中で上手くいかないようなら、相談に行こうと決めていた。
しかし、集団に入ると優等生タイプに変わった。
逆に次女はとても育てやすい子だった。
長女は発達に何かあるかもしれないが、育てやすい次女は定型に違いないと思うくらいだった、、、。
まさかそれが逆転するなんて思いもしなかった。
散々、家で癇癪を起こしていた長女が幼稚園や学校ではとても大人しく空気をよんで別人のように過ごしていた。
むしろ優等生のように過ごしている。
学校で様子を聞いても「何でもよくでき、器用にこなす」
「大人しいけれど、人の前に立ちクラスをまとめている」「誰にでも公平でみんなから信頼されている」
と言われる。
家とは全く違った姿で過ごしているのだ。
高学年になり、さすがに癇癪はなくなったが、次女の発達にいろいろあるのだから長女にも何かあってもおかしくないと思っている。
頭がいいからこそ、外ではそれをカバーし、臨機応変にこなせるのかもしれない。
小さい頃に相談に行っていたら何らかの診断がついたのかもしれない。
昔は個性ですんだのが今は何でも診断がつく時代。
生きやすいのか生きにくいのかよく分からない。