愛があっちゅう間に死んじまった日

簡単なことだった 私の目が変わった瞬間
透明なものがすべて濁って 噫 嗚呼
溜息ひとつ吐いたら 嫌がらせのように急に雨が降った

破門と突き付けらた人生に
容赦なくゲリラ豪雨はゲラゲラと嗤っては
三つ巴の嵐として川を増水させては
またすべてを私に押し付ける
何も知らない人々は私を追い出そうと
浴びせる幼気な心無い言葉達で
愛があっちゅう間に死んじまった日と名付けた

何故の吊橋か 先っぽを切れば谷底行き
昨日の雨でカサ増した水に 噫 嗚呼
躓くことは愚かと 愚かなモノばかり川を流れていく

破門と押し付けられた身体に
絶え間無く激痛は私の中を駆け巡る
それでも群衆で押し寄せるあざとい人々は
また焼印を私に入れては
哀れもない姿で街中(まちなか)を闊歩させると
見世物小屋へ帰る其の途中で
愛があっちゅう間に死んじまった遺体を見た

私の愛は息絶え絶え 人工呼吸器でやっと
それすらも抜いて入れて繰り返されるコンセント
弄ばれる私の愛は 誰の為に目覚めるのだろう?

破門と貼られたレッテルなんぞ
同じ人間同士 張り合って意味を持つのか?
それよりも烏の群れはゴミ漁りを選んで
プライドもそっちのけに嗤って
「お前の愛など誰が欲しがるか」と鳴き喚き
浴びさす罵声に意図など無く
愛があっちゅう間に死んじまった日を逐える

濁った瞳は透き通ること無く
愛があっちゅう間に死んじまった日に
烏に喰われて穴が空く

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