夕嵐〜ゆうあらし〜
知ってることを ぜんぶ話したとして
何かが変わると信じたら変わるんだろうか?
たかが若者 まるであの雲のよう
語った言葉なんぞ 海の上で消えちまうのさ
随分と空も縛られるようになったな
判り易く解説なんかされて
今日もまた夕方の嵐
傷は傷で塞ぐしかなく 嵐が来れば剥がれてしまう
その毎日に瘡蓋(かさぶた)は固くなることなく
「お前は無用だ」と 無知の言い草が雨粒と飛ぶ
世間一般からハブられた者は
"恐い"と一言で片付けられてしまうくせに
されど若者 弱りきったウミネコ
可哀想ぶることだけ 覚えては獲物を捕らえる
弱肉強食の世界 生き永らえるため
取り付く島をすべて手に入れたら
その日に合った場所を選んで
言葉巧みの愛想笑い 化粧を解けば誤魔化しきれず
だけど血迷った目には案外ちょうどよくて
読めた偽善な陰口に 嵐はよほど合うようだ
恋の病に蝕まれたウミネコの喰い合いは夕嵐が戦場さ
見る目も聞き耳もない奴が 減らず口を叩く時代なら
私は下界からあんたをずっと待ってるからな
嵐を吹き荒び 薄情な絆にトンビがほら
生き残ったウミネコを喰らうだけのことさ
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