美味し糧。
そしてボクは明日を対価に今日を生きる
下手な同情に愛想笑いを見せながら
そして嫌われるのが上手になっていって
たらい回しの愛情に感謝を唱える
運命にも捨てられたボクの人生にやきもきしながら
「ボクは倖せだよ」なんて嘘を繰りだすのが礼儀
こんな対等じゃない心と身体を持ちながら
「神は乗り越えられる試練しか与えない」を信じて
我が身 結果 この有様
至る所 じゃじゃ馬な病巣(びょうそう)が戯れてて
美味し糧と 対価はどんどんと寿命を減らしてく
そしてボクは働き 治療し 裸体(はだか)になる
好きなだけ 勘違いしたまま刺せばいい、と
そしてボクは人柄よりも身体で決められ
理解者の毒に飲まれて 感謝と懺悔を
平凡な宿命と云い放たれ それでも夢が見たくて
叶わないモノばかりに限られた時間を費やす
別に特別じゃないと言い張るも虚しくなって
廃墟化した心が精一杯 身体を支えてる
鼻で嘲笑(わら)う その日常
彼方此方 余裕のない病巣(びょうそう)が現れては
美味し糧と ボクの微生物の食べ歩きをする
きっと 誰もの云う通りボクは恵まれてるんだろう?
この倖せを分け与えられるなら分けてあげたいほどに
ボクみたいな異物は結果的に取り除かれて
ほら 見窄(みすぼ)らしい姿で生きるために死を選ぶ
隣を歩かせたくないなら隠しておけばいい
否定も肯定もしないから 愛を徘徊すればいい
受け入れるさ そのぐらいは
四面楚歌に慣れてるから 逃げ場はなくてもいいよ
美味し糧と ボクのすべてを蝕んでゆけばいい
恐れはしないさ 生れつき そんな動く肉の塊だ
バチが当たったんだろう 産まれ落ちた生きる対価さ
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