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みいちゃんと山田さん 連載版感想〜4話目「雪降る日」〜

※ヘッダーはみいちゃんと山田さん(亜月ねね著)からの引用。

注意⚠️
・ネタバレあり
・みいちゃん=神経発達症の視点で読んでいます。
・個人の感想です。批判は受け付けません。

それを理解できる方は下記の感想へどうぞ〜。


夜職のバレンタイン事情

夜職のバレンタイン…それは先行投資なのだ。

初めて二八(ニッパチ)の意味を知ったけど、二月と八月に売り上げが下がる法則なんだそうだ。
キャバの仕事も例にもれずその影響を受ける!なので今のうちにバレンタインイベントを行使して売り上げに繋げましょう!とのこと。

この先行投資が三月のホワイトデーのお返しで、何倍にも返ってくるとのこと。すごい世界だ…。

山田さんはデパ地下?の良さげなチョコ、みいちゃんはなんと手作りのチョコで顧客にアピール。
そのチョコがやばいんですよ。まるでダークマターのよう。だって効果音が「ドロォ」ですよ。やばすぎる。

亜月ねね みいちゃんと山田さん4話目から引用
これを躊躇いなく食べるみいちゃん推しの客…強い…。

でもそのやばいチョコを躊躇いなく食べるみいちゃんの客…。うーんすごい世界だ。。

今回はグッジョブな桃花姉さん

みいちゃんのチョコのお返しに、客の一人がうさぎのぬいぐるみを渡しました。素直に喜ぶみいちゃん。

でもそのぬいぐるみには、盗聴器と隠しカメラが仕込まれていました。
すごい世界だ…。この記事で何度書いたかわからない。

ぬいぐるみと盗聴グッズを捨てる桃花さん。批判するオーディエンス。
まあけど、更衣室にそんなもの置かれたらそりゃあかんよね。他の人の迷惑にもなるし、この場面では気づいて捨ててくれた桃花さんグッジョブとおもいました。

その流れで?他のキャバのみんなに手作りチョコを渡すみいちゃん。
いやいや、外見がやばいのはさて置いて、お詫びでもこの流れで渡すのはおかしいやろ…。

みいちゃんのチョコを捨てる桃花さん…目の前で捨てたことを注意するココロちゃん…。全部が間違っているだけとは思えない対応だけど、桃花さんは相変わらず言動が強め…。

山田さんのみいちゃん愛はすごい

それを見ていた山田さんは、捨てられたみいちゃんのチョコに、過去に自分の描いた絵を教育ママに見せた時に「こんな物描いてる時間があるなら勉強してほしかった」と言って捨てられた自分のスケッチブックを重ねます。
そして、なんと捨てられたみいちゃんのチョコを躊躇いなく食べた…!

亜月ねね みいちゃんと山田さん4話より引用
この場面ばかりは桃花さんとココロちゃんと同じ気持ちになりました。
山田さんすげえ…!

おお!と初見で思いました。これは無料版ではなかったエピソードだったので…。嘘だろ…外見ダークマターだぞ。あのみいちゃんの手作りだぞ…。と思ってしまった自分だけど、周りのキャバの女の子たちも同じ心境だったよう。
自分の過去と重なったとはいえ、山田さんのみいちゃんへの愛、すげえよ…。何気にみいちゃんの推し客と同じ行動だぞ。

行為でしか他人と対等になれないみいちゃん

というか、そう思い込んでいますよね。
みいちゃんだって、環境やいる場所が違ったら違った人生だったと思う。

客や店の複数のスタッフや、運転手やなど、誰にでもやってしまうみいちゃん。
彼氏でさえもお金がないとみいちゃんに会ってくれない。お金が足りない時は立ちんぼをして客を取りに行くみいちゃん。

「だって……それ以外の関わり方がわかんない」
「みんなみいちゃんのこと、バカとか可哀想って見下してるけど、エッチの時だけは対等に接してくれるんだ」

なんて哀しいんだろうと思う。
みいちゃんは確かに足りないところがあって、ダメなところもたくさんあるのかもしれないけど、全く何もわからないわけじゃない。
少なくとも、他人に自分がどう見られているのかを気づいてしまっている。そこがみいちゃんの哀しいところなんだと思う。

アルジャーノンに花束をって本があるんですが、その内容を知った時に似ている気がする。
知的障害のあるアルジャーノンが、ある時治療によって他の人よりも知能を得る。そしてやさしいと思っていた周囲の人たちが、実は自分を障碍者だと馬鹿にしていたことを知ってしまう。
実際、知的障害だと扱われないグレーゾーンの人は重度の人よりも葛藤に苦しむらしいですね。(重度だとそこまで考えられない)

知らなければ幸せでいられたのに…。

まとめ


どうしてこうなってしまうんだろう。ここまで読んで可哀想にもなる。でももし自分がこの環境で近くにいても、何もしてあげられないか、できても山田さん以下のことしかできないかもしれない。
だってココロちゃんの勉強会の時みたいに、みいちゃん自身が支援を拒絶してしまうから。

環境や関わる人間が違ったら…その考えは、次回ではっきりとその通りだとわかるようになる。

次回は、みいちゃんの唯一の地元の友達であるムウちゃんが登場します。

続く。

以下、関連図書的なもの


名作アルジャーノンに花束を。
みいちゃんと山田さんを読んでいるときに沸き起こる感情はなんだろうと思っていたけど、これにも近いものがあるのかもしれない。

まだ発売されていないけど、みい山は書籍化するらしい。12月23日、クリスマスイヴイヴだあ。

ダイアナは亜月ねねの別名義らしい。名義が違うだけで作風や内容の方向性は同じだとは思う。

著者の別の作品。
今話題?のトー横キッズ的なお話。

ホス狂いって身近では本当に聞かない話ですが、実際こんな感じなんですかねえ、、りりちゃんの動画などを見ていると同じ空気感を感じるので、リアルに描かれているのかもしれない。

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