ウンコは食べ物です^^; この種の話が苦手な人は読まないでください。これは生物学の話です。
人はウンコを食うことはあまり有りませんが、多くの動物にとってウンコは食い物です。実に良質な食糧だからです。
理由はいくつもあります。
1.容易に手に入る。つまり自分のウンコのことです。
2.すでに咀嚼されており、さらに消化もされている。
3.毒ではないと実証済(何せ一度は食った)
4.栄養価が高い。
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ウサギを狩るのも、木の実を探すのも大変だ。でも自分のウンコはそこにある(笑)
実は、動物の多くは「ワンパス」では食糧を吸収しきれない。どうも半分ぐらいは未吸収で出てくるらしい。
なぜかというと腹腔内に収まる腸の長さには限度があるからだ。牛はまだ良い。彼らは走り回らないからだ。だから、彼らはひたすら咀嚼し、4つもの胃袋と長い腸を抱えて生きている。
しかし肉食獣はそうはいかない。走らなければいけないのでダイエットが必要なのだ。
鳥はもっと深刻だ。重くて飛べなくなる。
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そもそも食ったものを一回で全て消化吸収しなければならないという必然性はない。2回食えばいいのだ。
だから彼らはウンコを食う。
ヒトは例外のようです。たぶん、火を使うことによって免疫力が落ちたからでしょう。原則的に口から細菌を入れることがなくなった。ところが糞便は細菌で満ちている。大腸に住んでいれば無害の細菌も、口や食道に存在すると危険な場合がままあるのだ。さらに他人が出したものは、明白に危険だ。だから糞便を食べることはタブーになったのでしょうねえ^^;
でも、その習慣はわずかに残っている。乳幼児はしばしば糞便を食べようとする。あるいは食べる。