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節分に 〈負け力〉

 メンタルヘルスに苦しんで、あるきっかけから手あてをはじめますと。そもそも〈苦しい感覚〉が日常になりすぎていて、気づいてすらいなかったことが わかってきます。

 そんな、いつのまに できたのかもわからない 感覚や感情のごちゃごちゃした〈結び目〉に、すこーしずつ気づいている このごろです。
 じぶんの 抑えていたほうの本心や、だれかほかに苦しみぬいた人の〈声〉に出会うたび、なにかが理解されていくみたい。
 その声に導かれ、まわりの人たちの力も借りたりしながら、結び目をほどくように  自他の気持ちをほぐしては、癒していく。

 ことさらに苦しいわけではないけれど、いまも、そんな時間がつづいています。


 つらさをきらった私が
苦しみをすてたり わすれたり
しませんように

対人援助をしていると、他者の痛みを自分のものに置き換える力が発達して、脳が疲れやすくなるのだそうです。

おだんごさんの note『負け力』より


 年末のある朝、おだんごさんの note を読んでいて、私の病気のきっかけはここだったのかも。と、思いあたりました。

 30代で病気になった頃、対人援助の仕事はしていませんでしたが、ワープロで口述筆記をする仕事をしていました。法律事務で、裁判にかかわる 込み入ったツライ話を聞きながら 入力していました。
 子育て中で共感力がバチバチに高まるなか、朝3時に起きだして 創作(7~8人が出演する朗読台本)をしていたこともあって、私のバウンダリー(境界線)はゆらゆらして、脳がとても疲れていたのでしょうね。

 30代といえば、ちょうど20年ほども前のこと。

 よくがんばったね、ご苦労さま。あなたの病気にいちばん必要なことは、睡眠と休憩だよー。あわてないで  じっくり、ゆっくりやるといいよ。だいじょうぶだよ。


 そんなふうに、当時の私にも。
 いま、ふんばっている人たちにも。

 伝えたいです。


 外に出してしまえば、私のなかのオニたちも、こんなにかわいかったかもしれない。ゆっくりお豆を煎って、あたたかいお茶も、いっしょに飲めたかもしれない。

 気持ちを聞けたかもしれない。

パーカーズ アルミさん作♪  ©2025
『P-act文庫』『できるかな?』より


 そしたら、そばでにこにこ笑っていた福たちにも 気づけたかも💡  お湯呑みもって ずっと立っていてくれたかもしれないね。

 どうぞ、すわって??  
 はなしていこうよ

 おには そと
 ふくは うち