あのさみしさの くれたもの
今朝、何気なく「捨てるもの」の写真をアップしましたら、思いがけず やさしい声を いくつもいただきました。
その声(コメント)を読みながら、はっと気づいたことがあるので 書きますね。それは、こんなことなんです。
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小学校に入るとき、ちょうど引っ越ししました。
いつも遊んだ友だちといっしょに M町の小学校で「半日入学」を体験し、新しいお友だちも たくさんできたんです。「入学式で会おうね!」なんて お互い言いあってね、楽しく別れて 帰ってきたのですが。。
実際に私が入学したのは K町の小学校。
当然、知った人はだれもいないのですけれど、そのまえに(あんなに約束したのに)(楽しかったのに)(ウソついちゃった…!)と、ひとりで号泣しました。
とても とても ショックでした。
入学式の行き帰り、母と歩く練習をして、「道、おぼえたね?」「うん。」と 言ったら、もう 学校生活のはじまり。
初めて一人ひとりが帰るときには 内心、とても心細かったのですが「帰れます。れんしゅうしたから」と、答えていました。それでも 先生はやさしくて、
「誰か、近くへ帰る人はいますか?」
と みんなに聞いてくださって。
そしたら、思いがけずたくさんの子が
「はい」「ハイ」「はーい」って 手を上げて。「かえろ♪」「かえろ♪」って言ってくれて。中にはぜんぜん、おうちの方向がちがう子もいたりするんだけれども、それがまた、嬉しくて。
なんとも幸せな、あたたかい気持ちになれました。
自然と笑えてくるし、泣いてしまいそうでした。
その先生は「ちえこ先生」というお名前なんですが、はじめの日、黒板に名前を書かれて 私たち クラスの子どもに こんなふうに自己紹介をしてくださったんです。
「ちえこのちえは、かしこいという意味ですよ。私がかしこいのかどうかは わかりませんが、いい名前をつけてもらって、みなさんと勉強するお仕事ができて、ほんとうによかったと思っています。」
「私は この学校でいちばん おばあちゃんの先生でね、みなさんと1年勉強したら、先生を卒業するんですよ。いっしょに ゆっくりやりましょうね」
その声や、言葉の感じにとても惹かれて。聞くほどに 私の気持ちまでがきらきらしていくようで。すごくすごく、おぼえています。
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そんなエピソードを コメント欄にお返事しながら、ふと。
あ、そうか。
とっても緊張して、ひとりぽっちだったから。
だから あのころのこと、こんなにも
覚えているのかな。ずっと わすれないのかな。
💡 そんなふうに、感じたんですね 💡
あのさみしさは いつの間にか、大きなプレゼントに変わっていたみたい。
それに気づかせてくださったみなさんのコメント、すてきだなぁって思います。とっても嬉しかったです。ありがとうございました。
ささやかな 私の思い出を 読んでくださり
ありがとうございます。