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愛からの贈りもの 出逢うべき人は、もしかして

夫と結婚して19年
夫と結婚したのは、本当は「この人」と
逢うためなのでは?
と思うことがある。

「この人」とは、夫の母、義理のお母さん

世間では言えば、嫁姑の関係
きっと私は運が良かったのかもしれない。

初めて義母と逢う日
それはもう、ドキドキだった。

頭の中で、世間の嫁姑のイメージが
グルグルする。ドキドキ、ドキドキ

こんなに緊張していたのに
義母の第一声は

「うわぁ〜嬉しい!お嫁ちゃんになるのね。
嫁姑の関係じゃなく、女性として
お付き合いしましょう。お義母さんじゃなくて、名前の〇〇って呼んでね」

品のある、可愛らしい義母
この言葉は、裏表のない本心だと
初対面でもわかった。

義母から、たくさんの人生のあり方を
教えてもらった。

女手ひとつで、2人の息子を育てた義母。
もちろん、厳しいことを言うこともあるし、
自分がこう!と思ったら曲げないところも
あるけれど、そこも含めて愛らしい。

義母との思い出などは書ききれないほどある。
今回は、義母の生きざまを書いてみようかな。

義母も雲の上の人。
先に両親を見送ったけれど、
義母は、自分の人生を最後まで
自分で選択した人だった。

最後まで、自分で生活をしていた。
余命がわかると、お世話になった人達へ
手紙を書き、お礼を伝えていた。

逢うたびに
私の人生、幸せだったわ。
2人の素敵なお嫁ちゃんにも恵まれて
本当にありがとう」何度聞いただろう。

ある日、会いに行くと
ある引き出しを開けてほしいという。

そこには「〇〇旅立ち」と書かれた引き出し
〇〇とは、義母の名前
ちょっと複雑な気持ちになった。

義母は、そんな気持ちも臆せず
旅立ちの時は、この着物とこの口紅にして、
と微笑みながら言った。

こう旅立ちたい。ほとんど全てを
お葬式まで準備していた。

人生、生き切ったわ。
私の人生、本当に幸せだった。

感謝の気持ちに包まれて、
義母は旅立っていった。

人は産まれてくる時に、たった1つだけ
決めてきたことがある、という。

それは、どんな人でも旅立ちがある。

その時間まで、どのように生きたらいいか
最後の教えとして、義母から教えてもらった。

タイトルの「愛から」の贈りもの
この「愛」とは、義母の名前

名前の通り、愛溢れる人であり
たくさんの愛の贈り物をもらった。

義母は、お墓にいないと思っている。
きっと自由に飛び回っているのだろうな(笑)

最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

私の子育ての軸となった義母がつぶやいた言葉
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