薄皮と朝
僕らはいつも以心伝心 5人の距離は常に一定
1人も欠けちゃいけないし 欠けるはずもない
そう思っていた。
山崎製パン「薄皮シリーズ」内容量5→4個に [ITmedia]
突然の知らせに頭が追い付かなかった
あまりにも急すぎる発表
出会いは小学生のころまで遡る
お婆ちゃんがスーパーに買い物から帰って渡してくれたのが最初だったかな
綺麗に5個並んだまぁるいパン いや小麦色の宝石
中にはつぶあんがたっぷり 薄皮の通りぎっしり詰まってる
サイズもちょうど良くて一つくらいならペロッと食べられる
おやつにもぴったりだから買ってきてくれたのだろう
ライバルはチョコスティックパン6本入り やつもかなりのやり手
そこからもう20年以上 生活の節々で薄皮とは人生を共にしてきた
これからもよろしくお願いします。だった なのに 突然のお別れ
”1個くらいなくなっても 4個でも十分でしょ”
”5個は正直多かったかなー”
素人は黙っとれ。
まず前提に5個という数これはほんとにちょうどいい
先にも述べたがおやつにも朝食時にも食べられるサイズなところから
別に一度に全部食べる必要もないわけで 3個くらいは正直ペロリといけてしまう。するとどうだ?4個だとあと1個しか食べれないという食べ物と相対した時には避けられないあとちょっとしかない現象がこうも簡単に訪れる
1個だけだし食べきっちゃおってことになりかねない 食べすぎはよくないし最後の1個のおいしさが半減してしまう。5個なら3個で満腹感が襲ってきてもまだ2個のこっている2個なら間食に取っておこうというスイッチも簡単におせるし心の余裕もある 2個なら間食にもちょうどいい量だしね
現実は薄皮の中のたっぷり詰まったつぶあんのようには甘くない
山崎製パン様のこの英断にはおそらく私たちの知ることのできない苦悩と戦いがあったことだろう。
全ての物事には終わりがくる けれど薄皮はまだ終わったわけではない
私達はアンバサで学んだはずだ。当たり前はいつか終わる。それも自分たちの知らないところでひっそりと終焉を迎えていることを。
一度終わったものは戻ってこない 薄皮の幻の5人目も時代と共に忘却の彼方に消えていってしまうだろう というよりそれが当たり前に上書きされる
人はいつ死ぬと思う?
人に忘れられた時さ…
最高のドクターが残した言葉
薄皮も同じ
私達が忘れなければずっと生き続ける 5人で
ありがとう 薄皮の5個目
おつかれさまでした。
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