新緑の渓谷歩き〜福島滝川渓谷〜
今年も友人のお知り合いが持っている福島の里山に山菜採りに出がけてきた。
初めてこの里山に来た時は、
ログハウスのお手入れで、壁のペンキ塗りをしたり、庭の草刈りを手伝った。
2度目の去年は広い敷地でキャンプをした。
「今年は山歩きしたいねー」
と私が言ったから、
「近くの山を探してみたよ、滝川渓谷と、なんとか山?(名前忘れちゃった)、どっちがいい?」
渓谷好き!迷わず渓谷を選んだ。
前日の残り物で軽く朝食をとって、
みんなで朝ドラ見て、車でログハウスを出発した。
山々は芽吹きの季節、道路脇にはタラの芽が新芽を出している。
路肩に車が駐車してあると、
山菜狩りを楽しんでいる人々が、山の斜面に取り付いている。
私達も車をゆっくり走らせ、タラの芽を見つけちゃ車から降りて、収穫。
30分ほどで着くはずの登山口に1時間かかって到着だ。
ゆっくりコース2時間。
いくつもの滝がある様だ。うれしい楽しみ〜。
快晴で気持ちいい。
木々の隙間から溢れる太陽の光がきれいだ。
とすぐに渓谷にかかる橋があらわれる。
雰囲気のいい木の橋の下は、大きな石の隙間をぬって水が流れる。苔むした岩場は八ヶ岳みたい。
ここの渓谷は歩きやすい様に整備されているのはもちろん、今どの辺を歩いているかわかる様に、1丁目〜8丁目まで看板が立っている。
橋を渡るとすぐに1丁目で一つ目の滝が出てくる。
「おぼろ滝」だ。
こうして写真にしてしまうと迫力は全くないが、大きな岩が絶妙なバランスで重なり合って、その隙間を落ちてくる水の量と勢いは、
「うわぁーすごい‼︎」
という言葉しか出てこない。
滝に飛び込む真似をしてYさんが写真を撮る。
上へ上へと岩場の道を上がると滝も次々と表れる。
滝が現れた頃から、
杉や桧の森から、落葉紅葉樹の森に変わり、新緑がほんとにきれい。太陽の光にあたってキラキラしてる。気持ちいい。
滝ではその都度止まって写真を撮って。
植物に詳しいTさんに、植物の名前を教えてもらい、のんびりペースで歩く。
大きな岩の間を流れていた水が
穏やかな流れになってきた。
ミソサザイが賑やかにされずり、岩上には可愛い草が生える。
7丁目の看板が過ぎて見つけた東屋で、
お約束のコーヒータイム。
今日はギア好きのTさんのご主人にコーヒーを入れてもらい、おやつのナッツでエネルギー補給した。
最後に見えてきた滝は、
この渓谷の中で一番大きくて迫力がある。
「銚子の口滝」
「わーすごい、すごい!」
を連発して、写真を撮りあう。
水が溢れ落ちる音、勢いで舞い上がる風が心地いい。緑がほんときれい。
ヤマツツジも咲いている。
川の幅が広くなり、穏やかになってくると、登山道も平坦になり、歩きやすくなる。
上高地を歩いているみたい、とルンルンしていると、前方に菜の花畑が広がる。桃源郷、あの世に来てしまった様。
この渓谷の山頂だ。
展望はない、広〜い山頂にはお蕎麦屋さんがある。
今日のお昼ご飯で、目的地だ。
「お腹空いたねー。」
たっぷりの天ぷらが付いた蕎麦を
青空の下の川沿いで食べる。なんて幸せなんでしょう!
「10年以上この山に通って来てるのに、こんな近くにこんな気持ちいい渓谷があるなんてー」
何度も、「ありがとう」というTさん。
私が山歩きをしたいというから、今回近所をいろいろ調べてくれた様だ。
里山の手入れが残っているのに、
渓谷歩きに付き合って頂いて、私の方が感謝なのにー。
楽しい渓谷歩きの最後は温泉。
横川温泉「中野屋」さんでツルツルとろっとろのお湯ですべっすべになって帰ってきた。
新緑の渓谷歩き。
一年で一番好きな芽吹きの季節に
大好きな沢や滝を見ながら山歩きが出来てサイコーな1日だった。
「かえでや紅葉の木がたくさんあるから、紅葉もきれいだろうねー」
また来る事になりそうです。
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