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eSport Cafe&Gym chouetteで聞いた eスポーツチームメンバーの悩み3選とその解決方法
皆様こんにちは。
桜野はるでございます。
本日は、私が代表取締役を務める株式会社chouetteがオーナーのeスポーツカフェに来店していただいたお客様と交流している中で、eスポーツチームに所属していた方から聞いた生の悩み事Top3とeスポーツチームの代表、マネージャー、メンバー自身という3つの視点で解決できることを今回は記事にしていきます。
当店の情報については以下のHPをチェック!
この記事では以下のような人におすすめです✦
・eスポーツチームを運営していて、選手の悩み聞いたこと無い
・eスポーツチームの選手やメンバーはどんなことで悩んでいるか気になる
・eスポーツチームの選手の悩みを解決する方法を知りたい
では、どうぞご覧あれ!
3位 特に無い
意外にも、特に困っていることが無いという結果が3位にランクイン
どうして困っていることが無いのかを分析するためにも聞いてみたところ、殆どの人の意見を統合したら「困ることが起こるほど真剣にやっていない。」という結果になりました。
意見が多かったのが
・ただ仲間で集まってチームとしてゲームをしたいだけ。
・固定メンバーとゲームができればなんでもいいと思っている。
・代表から誘われて惰性でやっているからチームとかどうでもいい。
です。
○代表からみた解決方法
特に困っていることが無いのであればそのまま続けさせてあげればいいじゃないの?
と思うかもしれません。
勿論、そのeスポーツチームの目的によって変わってくるでしょう。
ただワイワイやっているだけのチーム(というよりクラン)はなにか目標を立てて、それを達成する為に我武者羅になってeスポーツをするということがないでしょうから、特に困っていることが無いのであれば平和だしいい。
という考えになるのは自然なことです。
しかし、プロを目指していたり、実際プロになっているチームはどうなのでしょうか。
困ったことがないということは、困ったことが起こるほどの活動がされていないということになります。
勿論、課題があったとしても、その課題達成に向けて順調に進んでいることもあるので、一概に困りごとがある=活動がされていない。というわけではありませんが、困っていることがあるということをメンバーが理解していなかったり、困っていることが起こるほどメンバーが活動していなかったりすれば、そうなっている原因を見つけ出して対処する必要があるでしょう。
対処方法としてはとても簡単。
私が皆様に魔法の言葉を伝授しましょう。
「最近どう? 大丈夫?」
これだけでOKです。
何が言いたいかというと、コミュニケーションをとれってことですね。
「なにか困ってない?」
「俺にできる事ないかな?」
「躓いていることないか?」
などなど、普段からコミュニケーションをとっていると、メンバーが今何を思って活動をしているのかが肌感覚で分かってきます。
○マネージャーからみた解決方法
これも代表と同じようなことが言えます。
マネージャーを置いているようなチームはプロを目指しているようなガチなチームでしょうから、純粋にマネジメントを行う中で、メンバーが問題視するべきことについて問題と思っていない場合など、問題提起を普段のコミュニケーションから行っておくことが重要になります。
このコミュニケーションが普段からできていれば、本人がどういうところで困っているのか、今後もし困り事が出てきた場合にすぐに察知して対処する方法を教えてあげることができます。
今困っていることがないのであれば、それはどういう意図があって困っていないと言っているのか。
・遠慮してるのかな?
・なにか言えない事情があるのかな?
・私との関係値をもう少し深めないといけないかな?
様々な要因があって困っていることを伝えられないという点から、困っていることはありません。と答えられてしまうかもしれません。
しかし、そこを別視点から質問して、彼らが困っていることが本当にないのか、チームとして平和的な結果になっているのかを分析しましょう。
これについてのマネジメントについてはまた別に記事でまとめます。
ちなみに、eスポーツ経営学でも軽く触れているので、ぜひこちらの記事もご覧ください。
○メンバーからみた解決方法
メンバーはまず、自分が本当に困っていることがないのかを見直してみましょう。
え? なんでそんなことをしないといけないのか?
困っていることがないのであればそれでいいじゃないか?
いやいや、見えてないだけかもしれないですよ。
実は、お店で関わったお客様が「困ったことないですね。」への回答として「本当に?」と聞くと「あぁ、でもこういうところは困ってるかも。」と舌の根の乾かぬ内に180度回答をひっくり返しました。
つまり、自分が何に対して困っているのか、eスポーツに対して問題を抱えているのかすら理解していない可能性があります。
それも、eスポーツチームとして法人が運営しているチームに所属しているメンバーでも、こういう状況になっているというのが事実。
自分のことをよく見て、なにかやりたいことに対して困っていることがないかを見つめなおすのもいいでしょう。
2位 金銭や備品が足りない
正直これは1番多いと思っていましたが、意外にも2位でした。
これはそのままの意味ですね。
活動資金が足りなくて、大きなオフライン大会へ出場しようにもオフライン大会の会場が東京や大阪などの都市部に集中しており、地方を拠点としているチームや地方に在住しているメンバーが資金難によって大会に参加できないというようなイメージが強いと思います。
そのほか、スペックの高いPCを買うことができずに、低スペックPCでなんとかぎりぎり耐え凌ぎながらeスポーツをプレイしていたり、ヘッドフォンなどもゲーミング用を購入できずに、音の聞き分けが困難でプレイに影響を与えてしまっている状況で活動していたりします。
そんな状況を打破することができるのか?
正直、金銭や備品については非常に簡単な問題と思っています。
〇代表からみた解決方法
まずはチームの資金を確保することから始めましょう。
代表的な資金確保の方法としては以下があります。
<資金調達>
・融資
・投資
<売上計上>
・協賛金
・イベント
・グッズ販売
・独自サービス
・その他サービス
そのほか、様々な資金確保方法はありますが、私が深夜の眠たい頭で思いつく代表的な方法は以上です。
さて、これらをどのようにしたら達成できるのか。
正直、eスポーツチーム事業だけで融資や投資なんてのは雲をつかむような話でしょう。
え? でも桜野はるさんってこの前Twitterで投資案件をeスポーツチーム向けにやってましたよね?
という声が聞こえてきそうです。
このツイートのことですね。
eスポーツチームに投資する企画が大きく進展!
— 桜野はる (@sakuranoharu7) May 16, 2020
投資家との話では、年で300万円からチームに投資するとのこと!
※法人であれば株式を一部投資家が持つことになります。
※個人であれば投資家との話し合いで商談
最大で1000万円までは予算を見てくれてます
つづく
おかげさまで、当ツイートの案件は予算額すべてをeスポーツチームを運営している企業へ投資することができました。
では、どうして投資が成功したのか。
これは、投資家がそもそもeスポーツチームに興味を持っていたこと、投資先の企業が行っている事業は「eスポーツチーム事業だけではない」ということが大きな要因となっています。
ですので、eスポーツチーム事業だけで運営を行っているチームで、代表が個人の場合は非常に厳しいでしょう。
となると、やはり売上を計上することが一番堅実的かつ早いです。
そんな、売上を計上するなんて素人にできるわけないじゃないですか。
と言われたことがあります。
素人と言ってる時点でプロeスポーツチームになるんじゃないのか?
と聞き返したくなりましたが、その時は丁寧に教えた覚えがあります。
正直、一言で言ってしまえば簡単なことです。
【商品を作り出してそれを売る】
このプロセスを達成するだけで事業主として売上を計上することが可能になります。
その商品はなんでも大丈夫。
YouTubeも商品になりますし、eスポーツ上達方法を書いた有料noteでもなんでも大丈夫です。
アイデアと販路と戦略(いわゆるビジネスモデル)があれば、売上計上なんて簡単にできちゃいます。
その資金でeスポーツチームや選手へ還元してあげることも可能です。
勿論、選手の様々な能力や才能をチームがフルに活かして、そこで発生した売り上げを選手へ還元することもできます。
もしもここで躓いているのであれば、いつでも私のTwitterDMまでお越しください。
こう見えて、マーケコンサルをいろんな会社で行っているので、最低限の経営やマーケティングについては無償でお話することが可能です。
〇マネージャーからみた解決方法
基本的にマネージャーマターでやれることは少ないと思います。
代表が下した決定に対して、意見を言ったり、状況の報告をしっかり行って、組織体制を強化することが重要です。
マネージャーとは、私が思うに「リーダーの方向性の元でチームを統率する存在」だと思っております。
リーダーの方向性に従って、それがなにかの根拠を元に間違っていると思うのであれば、その方向性を修正してあげるのも仕事でしょう。
代表がこういうことをして資金確保しようと思うという意思を継いで、その計画を成功するために必要な統率力を養っておくことが重要でしょう。
○メンバーからみた解決方法
メンバーは2つのパターンがあると思っております。
1,チームが決めたビジネスモデルを忠実にオペレーションする。
これは一般の会社でも同じようなことが言えると思います。
上層部が決めた内容に従って忠実に遂行する。
これによって出た利益でPCや活動資金を抽出してもらう。
2.アルバイトや本業で捻出する。
チームに稼ぐ能力がないのであれば、自分で活動費を捻出する。
この方法は正直オススメしません。
勿論、皆でワイワイやろうぜ! という目的のチームであれば、個人が持ち寄って活動していればいいだけです。が、プロとして活動しようとしているeスポーツチームでそれをやるとどうなるのか。
メンバーが出したお金でチームが設ける事になってしまう。
ということです。
工場を運営している会社の工場機器は会社が出しますよね。
そこで働いしている社員が機器を購入することなんてありえない話です。
あなたがメンバーであり、自分で購入した高性能PCで出た利益があなたに入るのであればいいでしょう。
チームのブランドで稼げたのであれば、数割手数料で利益をチームが持っていくのも普通な話です。
しかし、あなたが出したお金であなたのブランドでチームが利益を出すということはあってはなりません。
どうしてあってはならないのか。
それって、チームに力が付いてますか?
と聞かれたら答えは「NO」ですよね。
あなたの力だけで全てチームが成り立っているということは、あなたが居なければチームは存在できなくなります。
そんなチームはプロeスポーツチームとして存在する価値がありますか?
それであればあなたがチームを立ち上げたほうが早いでしょう。
eスポーツチームに力をつけるためにも、自分でお金を出すということであれば、チームがあなたのブランド価値を高める力をあなたに提供する必要があります。
1位 対人関係
一番多い意見としては「対人関係」でした。
これはチーム内、チーム外関わらず、eスポーツの活動をしていく中でトラブルに巻き込まれたり、人間的な部分で合わなかったりして困っているという意見です。
もう少し詳しい理由を箇条書きにすると、
・メンバーの話し方が尺にさわる
・自分のプレイスタイルを認めてくれない
・チームの方向性が自分と合わない
・マネージャーの言葉がきつい
・ツイッターで批判をよくされてしまう
など、チーム内は勿論、外でもアンチなどに絡まれた時にストレスを感じてしまうという人が多数いました。
○代表からみた解決方法
チーム内の対人関係については「相関図」を制作し、それを毎月更新することをおすすめしております。
私が経営する会社でも相関図は毎月更新するようにしており、その相関図の状況を見て一緒にプロジェクトを組ませるか、離れさせるかを決めます。
能力の関係上どうしても関係性が悪い人を一緒にしないといけない場合は、プロジェクトマネージャーを関係性が悪い人同士を制御できる能力がある人間に任せます。
これにより、プロジェクトが円滑に進んめられて、1社目に立ち上げた会社では、大阪本社・京都支社・神戸支社・奈良支社・明石営業所・南大阪営業所と関西で中々に大きな会社にすることができました。
とは言っても、大阪本社以外はそれほど大きな建物でも、大人数がいるわけでもありませんが。。。
また、チームの目的や理念などを掲げておくことも必要です。
この目的や理念、行動指針に共感して入団してきているのと、していないのとでは雲泥の差です。
なにか意見が食い違っていても、組織の理念に合っている意見が優先され、理念に背いている意見が棄却されます。
そりゃそうですよね。
同じ方向を見て進むのが組織なので、目的・理念・行動指針に背いている人はその組織の存在意義を否定していることになるので、対人関係がうまく行かない以前に、その人の考え方が組織に合っていないので、嫌なら辞めてもらうしかありません。
こういう話をすると大抵の代表さんはこう言います。
「でも、○○くんめっちゃ強いんですよ。」
はぁ? だからなんやねん。
って話ですよ。
また私の会社の話になって恐縮ですが、めっちゃ仕事できて利益生んでくれる人でも、目的や理念、行動指針に共感せずに背いている人は昇格や昇給をさせません。評価はいつも下辺を彷徨っています。
他の人や組織に影響を与える人間が昇格したらどうなると思いますか?
その組織は本来の組織の形を保てなくなる可能性があります。
そんなリスクを抱えた人間を部長クラスにするなんてありえません。
代表が重要視する必要があるのは「相関図」と「目的、理念、行動指針」に従って動いてくれるかどうか。
前述でもあるように、そのためにも定期的なコミュニケーションが必要になります。
○マネージャーからみた解決方法
マネージャーは自分の部下となるメンバーをよく観察しましょう。
これもコミュニケーションを取ることで得られる感覚ですが、自分の部下が誰かとの関係において、必要以上のストレスを感じていると思えば、すぐに対処しておかなければなりません。
なぜか。
これは代表にも言えることですが、内側から壊されるというのは非常に厄介ですし、壊れるスピードが尋常じゃありません。
・○○さんからこんなことを言われました。
・○○さんからいやがらせを受けてます。
こんなのをTwitterで書かれた日には「▲▲ってチームセクハラ・パワハラ・モラハラのハラスメントフルコースゲーミングチームらしいですよ!企業さんは絶対ここにスポンサーしないほうがいいです!」というような尾ヒレが付いて噂が出回ってしまいます。
完全に良好な関係というのは作り出せないでしょう。
しかし、組織を崩壊するほどの悪い関係を作ることは防げるはずです。
そのためにも、メンバー間は勿論、メンバーから外の人間からもなにか問題が起きていないかとコミュニケーションの中から読み取っていくことが重要になってきます。
そして、その状況で対処しないといけないことは代表へ共有しましょう。
代表じゃないと対処できないのは勿論、それ以外の内容でも代表が把握しておくことでスムーズに解決することがあります。
人間関係の問題は小さなことでも報連相
これを心がけましょう。
○メンバーからみた解決方法
これはケースバイケースなので一概に言えることではありません。
が、殆どの場合は「他人が変わらないなら自分が変わろう。」の精神で関われば気分が楽になります。
勿論、自分が組織の目的や理念、行動指針に則って動いているのに、それを否定するようなことを言ってくる人に従う必要はありません。
あなたが信じた所属しているチームと、あなたが信じたチームの代表が掲げていることに泥を塗ってまで自分を変える必要はありません。
しかし、自分の意見を押し通そうとするのもナンセンス。
どうしても買えられない意見があり、それを相手が受け入れてくれないのであれば、その人とは縁がなかったということでさようならしましょう。
これを私の秘書に言うと「寂しくないですか?」と言ってきました。
なにを甘えたことを言ってるんだね。
と、私は思うんですが皆様はどう思いますか?
自分や自分の信じた組織や人が掲げている信念に賛同してくれない人と一緒に仕事ができますか?
否、できません。
私はいつも「私と仕事しないなら私の理念に従ってもらう。」と言っていますし、私から営業を掛けて一緒に仕事をしたいと言うときでも「私はこういう理念を持って仕事をしています。」とアピールして、賛同した上で私の賞品を買ってくれと言います。
勿論、私も先方の理念や行動指針に同意して仕事をします。
より良い関係になるためにも、お互いを尊重し合う。
これほど素敵なことがこの世にあるでしょうか。