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本日の一曲 vol.500 ロビー・バショー:ジプシーの祈り (Robbie Basho: Gypsy Rosary, 2020)
ロビー・バショー(Robbie Basho)さんは、1940年8月31日、アメリカ・メリーランド・ボルチモアに生まれたアコースティック・ギタリストです。「バショー(Basho)」とは、松尾芭蕉にちなんだ名前です。ロビー・バショーさんは、幼い頃孤児になり、ボルチモアのロビンソン家に養子として引き取られ、地元の学校に進学し、高校ではユーフォニアムを演奏していました。大学時代に友人の影響でアコースティックギターに興味を持ち、1959年に初めてギターを購入し、このころ「芭蕉」と名乗るようになりました。
バショーさんは、その名前から分かるように、日本やインドのアジアやネイティブアメリカンなどの文化に興味を持ち、音楽にも大きな影響が現れています。1965年にデビューアルバム「The Seal of the Blue Lotus」をリリースして以降、約20年間活動しましたが、1986年2月28日、カイロプラティックの診療中の事故で突然亡くなってしまいました。
イギリスの映画監督リアム・バーカー(Liam Barker)さんがドキュメンタリー映画「Voice of the Eagle: The Enigma of Robbie Basho」(2015年初公開)を制作してバショーさんの生涯を描きました。
この映画をきっかけにして、バショーさんの録音が発掘されており、本日ご紹介するのは、2020年にリリースされたコンピレーションアルバム「Song of the Avatars: The Lost Master Tapes」の中から「Gypsy Rosary」です。いわゆるクラシック音楽でもない、ジャズやロックでもない、東洋的と括れるかもしれませんが、それでも何となくピンとこない、独特の音楽世界が繰り広げられています。
アルバムのプレイリストと音盤案内です。
(by R)
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