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本日の一曲 vol.481 ブラームス 交響曲第4番 (Johannes Brahms: Symphony No.4, 1885)

ヨハネス・ブラームス(1833年5月7日生~1897年4月3日没)さんの最後の交響曲である第4番ホ短調作品番号98は、ブラームスさん自身が「自作で一番好きな曲」であり「最高傑作」であると述べていたという曲です。この曲を作曲していたのが1884年から1885年、ブラームスさんが51歳から52歳にかけての作品であり、第1楽章と第2楽章を1884年に、第3楽章と第4楽章を1885年に作曲しました。

まず第2楽章から聴いてみたいと思います。カルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giullini)さん指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の演奏です。ジュリーニさん指揮による演奏は遅いテンポで、13分ほどかかりますが、この楽章だけでも結構満腹になる音楽だと思います。

第4番は、ブラームスさんの4曲ある交響曲の中でも一番暗くて疲れた印象のある曲なのですが、第3楽章はその中でも明るい音楽であり、プログレッシヴ・ロック・バンドのイエスも1972年にリリースされた「こわれもの(Fragile)」の中でこの楽章を取り上げています。「キャンズ・アンド・ブラームス(Cans And Brahms)」という題名で、キーボードのリック・ウェイクマン(Rick Wakeman)さんが多重録音で演奏しました。

先ほど取り上げたジュリーニ盤のプレイリストです。

また、イエスの「こわれもの」のプレイリストです。

先ほど、この第4交響曲は、暗くて疲れた印象だと申し上げましたが、実は演奏によっては熱く燃え上がる曲でもあり、このような演奏の代表的なものがオーケストラは同じウィーン・フィルなのですが、カルロス・クライバー(Carlos Kleiber)さんが指揮したものになります。クライバー盤のプレイリストです。

本日ご紹介した音盤案内です。

(by R)

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