本日の一曲 vol.356 ビートルズ ヘルター・スケルター (The Beatles: Helter Skelter, 1968, cf. Koji Ueno & Dmitri Shostakovich)
ビートルズの「ヘルター・スケルター」というと、いくつも記事が書けてしまうだろうという名曲です。「2018 Mix」バージョンでどうぞ。最後、「おや?」と思いますので、最後までお聴きください。
英語の「helter-skelter」とは、16世紀末に誕生した言葉だそうで、「あわてふためいた」という意味です。イギリスでは、20世紀初めに「ヘルター・スケルター」という遊園地のすべり台が登場しました。
日本では、もっぱらビートルズのハード・ロックの曲として、その名前が親しまれてきています。
1995年から1996年にかけて、マンガ家の岡崎京子さんが「ヘルタースケルター」を連載していました。
この作品は、2012年に蜷川実花さん監督、沢尻エリカさん主演で映画化されました。
この映画のサウンドトラックを担当されたのが上野耕路さんです。上野耕路さんは、1960年2月1日生まれの作曲家ですが、日本大学藝術学部に進み、1979年にハルメンズ、1981年に戸川純さんとゲルニカを結成し、バンド活動をしていました。その後、映画音楽やジャズの分野で活動しています。「ヘルタースケルター」の映画音楽は、上野さんの数多い映画音楽の一つです。
このうち、8(7)曲目の「Serioso」がショスタコーヴィチ(Dmitri Shostakovich)さん作曲の交響曲第8番第3楽章を、13(12)曲目の「Burlesca」が同じくヴァイオリン協奏曲第1番第2楽章をそれぞれ彷彿とさせるものでした。
交響曲第8番第3楽章は、ベルナルト・ハイティンク(Bernard Haitink)さん指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Royal Concertgebouw Orchestra)の演奏です。
ヴァイオリン協奏曲第1番は、以前ご紹介したことがありました。ここでは、ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)さんのヴァイオリン、マレク・ヤノフスキ(Marek Janowski)さん指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団(Oslo Philharmonic Orchestra)の演奏です。
(by R)