本日の一曲 vol.215 XTC ヘリコプター (XTC: Helicopter, 1979)
XTCは、ギターのアンディ・パートリッジ(Andy Parttridge)さんとベースのコリン・モールディング(Colin Moulding)さんを中心に結成されたイギリス・イングランドのスウィンドン出身のバンドです。本日ご紹介する「ヘリコプター」が収録されているのは、1979年にリリースされた彼らの3枚目のアルバム「ドラムス・アンド・ワイアーズ(Drums and Wires)」で、このアルバムには、ヒット曲「がんばれナイジェル(Making Plans for Nigel)」も収録されています。ちなみに「がんばれナイジェル」は何度聴いても(あるいは何度も聴いてしまったから)リズムがどうなっているのか分かりません💦
XTCも、前にご紹介したポリスやエルヴィス・コステロさんと同じようにパンク・ムーヴメントの中で出てきたが、パンクではなかったバンドです。特にリズムにこだわった曲が多いのが特徴かと思います。
この「ヘリコプター」には、おそらくシンセサイザーで作り出したヘリコプターのプロペラの擬音が8分の拍で鳴らされており、そこがおもしろいところです。
アンディ・パートリッジさんは、1980年にXTCの音源のダブ・バージョンとしてアルバム「テイク・アウェイ(Take Away / The Lure of Salvage)」をリリースしますが、「ヘリコプター」のダブ・バージョンが「ロータリー」です。
XTCは1982年にライブを辞めてしまうのですが、その経緯については、noteの近藤麻美さんの記事をご覧になってください。
ヘリコプターの擬音を8分の拍で鳴らすという手法について、昨年公開されたフジファブリックの「ミラクルレボリューションNo.9」でも同じような音が収録されていますので、こちらもお聴きになってみてください。この「No.9」はビートルズへのオマージュですよね。
この電子音で拍をとるという手法を大々的に導入したのは、イエローマジックオーケストラだったかもしれませんね。
(by R)