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本日の一曲 vol.507 アントニーニ:ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 (Ludwig van Beethoven: Symphony No.9 "Choral" Op.125, 1824)

2024年もあと数日で終わりになります。日本のクラシック業界では、年末の恒例演目というと「ベートーベンの合唱」か「チャイコフスキーのくるみ割り人形」というところかと思います。

昨年の年末は「くるみ割り人形」をご紹介しました。

今年は「合唱」をご紹介したいと思います。日本の年末に「合唱」の演目が目白押しになるのは、日本特有の現象であり、欧米での「合唱」の演奏は年末に限られない、ということを聞いたことがあります。

ベートーヴェン「合唱」に実際に合唱が登場するのは、第4楽章の後半で、全曲の演奏時間を約70分とすると、大体全曲の3分の2である約50分弱は器楽のみの演奏を聴かなければならないということになります。

長い間待ってようやく歌手の独唱が始まり、そして有名な旋律に乗せて、「歓喜の歌」が歌われるのです。歌詞はこちらです。

実際にどう歌うのか、親切な記事がありました。

さて、演奏の方ですが、音楽之友社「新時代の名曲名盤500+100」でのトップは、以前のハイドン交響曲シリーズで頻繁に登場していたジョヴァンニ・アントニーニ(Giovanni Antonini)さん指揮バーゼル室内管弦楽団(Kammerorchester Basel)の演奏のものでした。ちょうど2016年9月2日のスイス・グシュタードで開催されたメニューイン音楽祭でのライブ演奏が公開されていましたので、まずこちらからご紹介します。

2018年12月にリリースされた録音です。ただし、録音は動画と同じ2016年9月だとのことです。

「合唱」というと、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler)さんが1951年にバイロイトで演奏したものはクラシック音楽ファンにとってはマストだと思いますので、ご紹介します。ただし、フルトヴェングラーさんの合唱のレコードやCDは、演奏日違い、録音違い、原盤違いなどたくさんの種類がありますので、お気をつけください。

(by R)

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