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「みんなと仲よくしなくてもいいよ」娘の心を軽くしたかもしれない言葉
5歳の娘とお風呂に入っていた時です。
パシャパシャと遊んでいた娘が、
ふと手を止め、ぽそりとつぶやきました。
「あのね、仲よくできないお友達がいるの……」
娘はすこし発達面でのサポートを受けていますが、
明るく元気で、やさしい子です。
「お姉ちゃん」という存在に憧れていて、
同じように「妹」に憧れる年長さんに
可愛がってもらったり、
年少さんや赤ちゃんクラスの子のお世話をして
あげたり、先生のお手伝いをしたりと、
わりと誰とでも仲良くできるタイプだと
思います。
だから、娘のこの告白にはすこし驚きましたが、
わたしは前から思っていた通りのことを答えました。
「みんなと仲良くしなくてもいいよ。
仲いい子とだけ仲良くしたらいいんじゃない?」
「でも、仲良くない子にも、ちゃんと
おはようとか、ありがとうとかは
言わないとダメだよ。
仲良くない子でも、いじわるはしちゃダメ」
それを聞いた娘の口角がパッとあがって、
ほっぺたがピンク色になりました。
今度はニコニコとして、
「あのね、○○ちゃんと、○○ちゃんと、
○○くんと、兄ちゃんと、2歳くんと、
ママと、パパは好き!」
そういって娘は、また機嫌よく遊びだしました。
娘は、納得ができない答えの時は
わかりやすく「私は納得していません!」という
顔や態度をとるので、
わたしの答えは、少なくとも娘にとっては
良い答え、だったようです。
答えを聞いた直後の表情から察するに、
もしかしたら、娘の心を軽くして
あげられたのかもしれません。
わたしが娘に答えたことは、以前から夫とも
「こうだよねー」
と話していたことです。
「無理してまで、苦手な子と
仲良くしなくてもいい。
ただし、基本的な礼儀はちゃんとする」
人間なんだから、合う人合わない人が
いるのはあたり前。
わたしは大人になってやっと
そのことに気づけました。
これを知ってたら、もっとラクに
集団生活楽しめたのかもしれないなー。
でもまあ、「苦手な子に嫌なことされても
笑ってごまかして、苦しかった」過去や経験も、
こうして娘を助ける言葉に昇華させれたのなら、
ムダな過去ではなかったのかもしれません。