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人間関係ストレスの原因は期待のズレ:役割期待③<福山桜子:本気で変わるコミュニケーション>

ニューヨークで最初のボスは、自分のやり方が色々と細かく決まっている方で、わりと呑気な私は彼をイライラさせることがあるようでした。

たまたま、ボスの恩師と私の恩師が知り合いで、同時期に日本からいらしていたことがあり、4人で食事をすることになりました。南部料理のレストランで、やたら観葉植物があり、謎にブランコとかがあったなぁ。

私の話になった時、ボスが実に微妙な苦笑いをしながら、私の問題点だと思われることを並べ、私の恩師の考えを聞くという場面がありました。いや、実際のところ「いい歳して、なんでこんなこと言われなきゃいけないわけ?」とか思っていましたが、私の恩師は、たのしそーに笑いながら、こう答えました。

「この人はねぇ、普通の人がプラス10ぐらいのところを100くらいやったりする。普通の人はマイナス点をつけられないようなところで、マイナス50くらいのこともやったりする。つまり、一般的な人の幅がゼロから10のところ、マイナス50からプラス100まで150の幅があったりする。まぁ、マイナス50に付き合わされる時はたまったもんじゃないですが、そのあたりも面白がっていただけるといいなぁ」

嫌な話になるのかと思ったら、何十年経っても記憶に残るような言葉をもらえたのでした。

いま考えると、ボスの「役割期待」と私の「役割期待」はズレていたと思います。彼が私を雇ってやりたいことと、私がNYでやりたことが違った。外国で外国人を雇う手間も起きる問題も、彼も私も理解しきっていなかった。あの頃は、なかなか「良い経験」とは片づけがたいこともありましたが、やっぱりボスはNYでの生活の第一歩の恩人であり、長い目でみると「出会って良かった人」なのでした。

人が動いて、出会って、生きていくと、嫌なことやストレスは必ずありますよね。でも、そういう時に、他人から「こんな風に思ってもらえてたのか」という心の癒しに繋がる言葉をもらえたりもする。

つらい時は、そのキツさに逃げ込むのもとても大事。
傷だらけで戦うのは危ないです。死にます。

自分のことを肯定してくれる人に癒しをもらったり、子犬や推しの動画を観たりして、ちょっと向き合えそうかなぁ、という状態になったら、ストレスだったことやストレスなことを徹底的に考えてみると、だんだん同じことは繰り返さなくなります。

コミュニケーションの在り方は、そうそう簡単に「晴れたぜ青空だぜ!」とはなりませんが、積み上げていけば、必ず素晴らしい景色が目の前に広がりますよ。

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