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クズ男は愛に飢えた度胸のない野獣。

私は多分恋愛経験は少なくない方だと思う。

特に大学生の頃は有象無象で自分でも誰とどれくらいデートしたかとか正直覚えてない。
noteに書いている男たちは印象が深かった人、きちんと付き合った人について思い出しながら書いているんだけど、書いてて「あ、そういやこんな奴もいたなぁ」とあとから思い出す人も何人かいる。

「別に初めてじゃないでしょ?」
とある時、初めてマッチングアプリを使って出会った男にそう言われた。
何が?と聞くと、その男はこうやって男と会うのも、初対面で家に行ったことだってないわけじゃないでしょ?とめんどくさそうに答えた。

駅で待ち合わせて、もつ鍋食べて、私をダーツバーに連れて行って口説いてきたこの男は27.8歳くらいの医療系のイケメンだった。
そのイケメンに、ダーツバーのあと家に来なよと言われて断った時に言われたのが上記のセリフ。

「別に初めてじゃないならいいじゃん」理論である。

正直そんなこと全くないと言えば嘘になる。
やけになって行った沖縄で行きずりの男の家に行ったこともあるし、まあ、それ以外にも褒められた恋愛経歴をしてきたわけではない。
けど、だからと言って、全てに全く傷つかなかったわけではないし、傷ついた回数が多いからといって傷つくことに慣れているわけでもない。

経験豊富な女だって嫌なことされたら普通に新鮮に傷つくのである。

「私、恋人欲しくてアプリやってんだよね。だからそういうワンナイト系の誘いは嫌」
はっきりそう告げるとうわー、ストレートだなあとオーバーリアクションで引かれた。
そういう態度だって傷つくんだわ。

結局その男には歩いたら気分になるかもしれんとか適当なことを言って、ダラダラ家の方に向かって歩かせて、近所のファミリータイプのマンションを指さして「ここ、わたしの家だからまたね」と言って有無を言わさず解散した。
当然の如く家に入ろうとしてきたので、実家だけど大丈夫?と嘘をついたら帰ってくれた。
強引に迫ってくる奴じゃなかったのは救いだった。
男が諦めて去っていく後ろ姿をバッチリ確認してから自宅に帰宅してシャワーを浴びていると、「俺の家が果てしなく遠くてしんどいです」とか「タダで送らせただろ〜」とか、あの後歩きで帰ったであろうそいつの苦悩がアプリ内のメッセージに投下されていた。
すまんな、夜道が怖かったんや。

とはいえ人生こんなに簡単にいくことばかりではない。
私もいろんなクソ男と闘ってきたし、傷ついてきたし、ラジオなんかでお悩み相談を聞いていると、マッチングアプリ系の相談は中でも圧倒的に多い。
そういう相談を聞くたびに思うのは、マッチングアプリは確かに手軽だけど、その手軽さゆえに危うさも秘めているから嘘を嘘と見抜ける人じゃないと厳しいんじゃないかということ(ひ◯ゆきボイス)

私がマッチングアプリを初めて使ったのは離婚してからだけど、離婚前のウブな学生時代にやっていたら確実に食い物にされていたのではないか、そう思うのだ。

「俺らもさ、騙したいと思って騙してるわけじゃないんよね。」
ある時クズな男友達が言っていた。
「最初は可愛いなと思って声掛けるわけだし。けど、てか、女側もそんなの学べよって思うけどな〜。期待するなよって思うよ。」
その後こいつのことはしっかりめに叩いておいた。

今回の医療系イケメンのように、最初から俺は遊びです!と表明してくるならまだ良いと思う。
問題なのは「真剣な恋を探してて…」面して近づいてくるクズ男である。
陽キャの遊び人は怖くないけど、陰キャの遊び人は本当に怖い。
だって高確率で後者だから。

「俺は違うよ」顔で来るし、「沢山傷ついてきたんだね。大変だったね」と、掛けて欲しい言葉を沢山掛けて、あの手この手で自分の欲望を満たしにかかってくる。

「俺はどんな女とでも最初は遊び」
大学の時、第二外国語が同じだった男が言っていた。
「遊びで付き合って、向こうが本気になったら俺もそうする。そしたら俺は傷つかないし。」
まあ、結局そういうことなんじゃないかと思う。

クズな男友達も、この二外男も、マッチングアプリで女騙す男も、みんな。
みんな臆病で寂しいのだろう。
あの時は分からなかったけど、みんな自分が傷つきたくないから、傷つく方を相手に背負わせる。
押し付ける。
クズ男がやっていることはそれだけなのだ。

遊びたいなら同じ遊び人同士でやれや。
そう思うのは至極真っ当なのだけど、こいつらには「遊び人いませんかー?」なんてプラカード引っ提げる勇気も度胸もまるっきりどこにもないのだ。
だから普通に恋愛したい女の子を騙す。
騙して搾取してそれでも満たされることがないから次を求める。
結果的に女を取っ替え引っ替えすることになる。

なんだか、ねー。。

こんなふうに書くと「ちょっと男もかわいそう…」そう思う人もいるかもしれない。
私が本気で愛してあげたら、この人も私のことを本気で愛してくれる男に変わるかもしれない…と。
けど、愛に飢えた男は愛に満ち満ちた女にしか救えないのよ。
逆も然りね。

なんでそう思うのかというと、愛に飢えた男を救おうとした経験もあるし、逆に私が愛に飢えた男状態になったことも両方あるからだ。
その話はまた今度書こうかな。

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