そろそろ生理について話したい|番外編 爆泣きミレーナ物語り
国際女性デーなので、何か今日は記事を書こうと思っていた矢先・・・
つい今ほど、行きつけの婦人科病院にて、院長先生の前で大号泣してしまった29歳さくらこです。
このnoteは私の感情を落ち着かせるためにも、検査メニューの採血の順番待ちの時間に書き始めております。
重たい生理痛、妊娠の不安、PMSの悪化など身体的女性に付きまとう問題
25歳からピル(マーベロン)を飲み続けて早5年!5年間のピル費用は、198,000円(震える....)
昨年末よりミレーナ挿入について動き、いよいよ今月挿入!と本日検診に行ったのに、まさかの未経産婦だからと反対されました。
「前回の先生と話が違う!怒 麻酔は?!」など詰め寄ったんですが、、、
実はひっそりと抱えていたミレーナ挿入についての不安が爆発して、お爺ちゃん院長先生の前で号泣しました。
そんな私のミレーナ物語り
番外編なので無料公開させていただきます。
優しいコメントのみ受付中(笑)
ピルの飲み忘れは、血栓リスクとストレスしか無い
ピル生活において、なるべく同じ時間に服用し飲み忘れを防ぐためにアラームをかけるなど、私も皆がやってる小さな努力をしていた。
当初、朝飲むと昼間に副作用で吐き気が酷かったので寝る前の23時で固定。OL時代は23時がベストタイムだったのに変わり、転職してからは売り場替えなどの仕込み作業があり23時はまだ職場なんてこともよくあった。
日付が変わる頃に帰宅して、シャワーを浴びて倒れるように寝る。
そして次の日もオープン前に手直しする為にいつもより早めの出勤。
こんな生活をしていると、飲み忘れて3日目!?なこともあれば、ピルのストックを切らしてしまうこともしばしば。
その度に薬剤師さんに「血栓のリスク」について説明を受けて、自分のスケジュールの悪さに嫌気がさしていた。
え、ミレーナってポピュラーなの?
確か1年前の定期健診の日、いつもの看護師さんに採血をしてもらっていると「あ!〇〇さん!さっき来た方にミレーナの前処理について説明してあげてね!」という会話を聞いた。
(ふぉ。ミレーナ?え、ミレーナってそんな人権あるやつだったの?)と驚く私。
今思えば経産婦の方にミレーナという選択肢があったことも忘れていた私だったが、その後友達がInstagramのストーリーズで「ミレーナ入れたよぉ」と報告していたことも相まって、一気にミレーナへの憧れが増した。
彼氏にも理解してほしいミレーナ事情
昨年末に、避妊や生理不順に効果のある子宮内に器具を入れる避妊薬としてミレーナがある事を彼氏に相談。
体内に器具を入れることに非常に驚いて始めは反対気味だったものの、ピルを毎日飲む事へのストレスについて話すと、「え?!毎日?!月に一回とかじゃなくて5年間毎日飲んでたの?」と同時に驚いていた。
彼氏はきちんと避妊してくれる人ではある。ミレーナは避妊目的ではなく生理へのストレス緩和だと説明した。ミレーナの説明サイトなどを2人で見ながらプレゼンし無事に理解を得て、良き年末を迎えたはずだった。
未経産婦でも、ミレーナ挿入できますか?!(手汗
手持ちのピルが無くなる頃合いを見計らって、行きつけの婦人科に相談に行った。
事前にTwitterで仕入れていたが、病院によっては未経産婦へのミレーナ挿入は反対されるらしい。少々身構えながら、先生と対面する。
「ミレーナを挿れたいんです。出産経験ないんですが、いいですか。」
その日の検診は、40代くらいの医師で初めて当たった人だった。見た目はズートピアに出てくるナマケモノみたいな親しみのあるお顔だった。
「そかそか。今はピル飲んでると思うけど、どうですか?」
そこで今まで不満に感じていた飲み忘れストレス問題や、経済負担について語った。先生は終始、私の話に頷きながら聞いてくれて「忙しいんだね」「仕事頑張ってるんだね」と共感してくれた。
「挿入する時に、出産したことがないと痛みを感じる人が多いです。だけど、その1回さえ乗り越えれば、後の5年のストレスとは全く比較にならないと思う。じゃあ、次の検診で。」
その日はまだ生理が終わりきっていなくて診察できなったこともあり、事前処理の話など説明だけを受けて終了した。
生理終了が待ち遠しく、1ヶ月の休薬期間もあっという間に過ぎた。
Twitterでかき集めたミレーナ情報、不安がつのる
ミレーナ挿入がリアルになって来た診察の一週間前。この頃、Twitterにミレーナ経験者のレポや観察ツイートがあることを知った。
ミレーナ挿れてよかった!の声もあれば、辛い経験談を赤裸々に綴っているものある。
出産経験者か、未経産婦か分からない人もいる中で色んな情報をインプットし「人によって違う」と頭で理解していても心は緊張と不安に蝕まれてしまっていた。
そして、冒頭に戻るのである。
診察室で号泣。自分で納得して決断できたミレーナ挿れるの辞めます!
本日の検診は、これまた初対面の院長先生だった。ホームページで見ていたよりもお年を召していた。
そして第一声が「赤ちゃん産んでないんだよね。そしたら、ミレーナは辞めてピルにしませんか?帝王切開であったとしても出産を経験してれば、子宮口が開いて挿れやすいんだけど。産んだことないと痛いんです。」
まさかの未経産婦だからと反対。
前回の先生と話が違うことに驚いて、クソジジィ!と思ってしまい(ごめんなさい)怒りが湧いて来て、私はマスク越しでも伝わってしまうくらいに、耳まで真っ赤になった。
「え、前回と話が違うんですけど!ネットでは、麻酔打ってもらって挿れる人もいるって見たんですけど」と詰め寄る。
「そうですね。だけど、うちではわざわざ麻酔を打ってまで挿れて欲しくないんです。」
そ、そんな…どうしよう。これってネットで見た老害医者的なやつ?でも先生は私のことを思って言ってくれてるのかな。
いろんな考えが一気に頭を駆け巡る。
そんな私を見て、横に立っていた顔なじみの看護師さんが「さくらこさん。今まで、あまりの痛さで気絶したり、しばらくパンツも履けないくらい痛みで動けない人も居たの。だから今はまだピルがいいと思う。」と声をかけて来た。
今この状況を客観的に見ると、分からず屋の子どもが駄々をこねて大人2人を困らせてるようだった。
だけど、私としても譲れない部分がある。
「でも、、、金銭的にもキツいんです。飲み忘れて血栓のリスクがあるとか怖いんです。それがストレスなんです。」
ようやく絞り出した言葉は、怒りと泣きそうな気持ちで震えていたと思う。先生の顔が見れなかった。
「そうだよね。今まで実費で払ってたもんね。あのね、もっと安いピルがありますよ。このピルは血栓のリスクも低いから、こっちに変えてみますか?」
え?実費?実費って、保険きいてなかったの?てか、もっと安いやつあるの?
「本当はね、ヨーロッパには未経産婦の人用にミレーナよりも細いものがあるんです。日本は遅いから、ごめんね。産んだら絶対ミレーナ勧めるよ。」
「それにね、絶対同じ時間に飲まなきゃいけないわけではないからね。19時だって夜だし、24時だって夜だよ。神経質にならないで、もっと気軽いにね。飲み忘れたら気が付いた時に飲めばいいから。2錠までなら一緒に飲んでいいよ。」
実はひっそりと抱えていたミレーナへの不安と恐怖を感じていたけど、自分の気持ちを無視して「ミレーナ良さそう!」と、挿入に強行突破しようとしていたと気がついた私。
お爺ちゃん院長先生の前で号泣しました。
そして私は、
「はい。分かりました。ありがとうございます。新しいピルに切り替えます。」とミレーナ挿入を辞めた。
さいごに
この婦人科は、行きつけの婦人科で、担当医制度ではないけれどいつも同じ先生で、長年の信頼感があり、看護師さんもいい方ばかりで不満を抱いたことはない。
院長先生の反対意見に、始めは過剰反応してしまったけれど患者に寄り添ってくれる姿勢や、どうして辞めたほうがいいのかなど詳しく説明してくれて、新しい解決法を提示してくれた。
逆に前回の先生のことを思い出しても、私の悩みに共感してくれて、先生なりに応えようとしてくれた結果だと思うから悪い気はしていない。
もしかしたら、飴と鞭作戦?(笑)
今まで服用していたマーベロンは避妊目的だと実費ということなのかな。破天荒でめちゃくちゃな時に助けてくれた先生が処方してくれたから、生理痛よりも避妊目的のピルを処方してくれたんだろうなと思う。
いろんな意見や情報を自分で収集できる時代だからこそ、先生や看護師さんとしっかり対面で相談する大切さを思い知った。
この経験で何を得たかというと、自分の本心を無視しないこと。
本音と建て前の、さらに奥にある自分の本心はどう思っているかを大切にしたいと思う。
Girls, be ambitious! Girls on Fire! Who run the world? Girls!
Take care myself.
情報源の少ない田舎の女子学生、一人暮らししたての20代の女性、箱入り娘の30代の先輩方、身体的女性を受け入れるのに時間のかかっている人…
わたしの話が、誰かの助けになりますように。
Written by Sakurako'92