ikiteruブランド開発秘話
みなさんこんにちは!
マーケティングや広報を行うことが少ない葬儀業界全体を広く報せるブランドマーケティング会社、株式会社ikiteruの代表取締役安岡桜子です。
弊社は、命の尊さを伝える葬儀業界を明るく元気にすることを目指し、業界内のネットワークを活かし企業の目指すビジョンを具現化するための戦略的なサポートと、葬儀業界と他業界とのハブになり葬儀業界の業界価値を上げるための事業を展開しております。
そんな私たちが自社のコーポレートブランド開発(会社としてのブランディング)を行いましたので、サービスの流れも想像しやすいように振り返りながらまとめてみました!
ブランド開発の流れ
ヒアリング
ブランド開発で一番初めに行うことがヒアリングです。社員の方から話してもらうこともありますが、やはり会社の舵取りをしている船長でもある「社長・代表・リーダー」のヒアリングはとっても重要です。
私は、あの日・・・ブランドストラテジストであり天才的なロゴデザイナーのSさんと品川の喫茶店で2時間話を聞いてもらいました。Sさんは日本を代表する企業のロゴを作ってきた手が届かないような存在の方で、大切なパートナー様からご縁をいただき弊社のブランド開発を快く受けてくださいました。
2時間話していて今でも覚えているのが、何度も鳥肌がたったこと。Sさんとはどこか深い部分で繋がっているような、少し懐かしいような、「わかる、わかる」と強い共感が何度もあり、心地よく話ができました。
他社のブランドを作っている時も一番喜ばれるのが実は「ヒアリングの時間」です。社長も社員も同じなのですが、数時間何も言われず、心地よく想いを語り、過去を振り返り赤裸々に話すことってないんです。
だからヒアリングの時間は全ての意見を承認してもらえる、受け入れてもらえる気持ちがいい時間で、よく企業様から「全員ヒアリングしてほしい」と言われたりします。
今回私も2時間話して、その気持ちがよくわかりました。(顧客体験だいじ!)
もともと私も他社の開発に携わっているので自分自身でも言葉の整理をしていました。その資料からもキーワードを拾ってくださり、3つの色で仕分けされました。
言葉の定義
私たちはついついブランド=高級なもの??ブランド=ロゴだと思ってしまいます。私も正直そう思っていました。ブランドとはシャネルとかルイヴィトンとか、そういったものだと・・・そしてロゴを作ること=ブランド開発だと・・・・
でも違うんです。
実はこの言葉のクリエイティブがとっても大事なのです。
ワードの抽出から、伝えたい印象をキーワードにします。このキーワードが変わるだけでロゴや色などのアウトプットは大きく変わると思いませんか?
ikiteruのキーワードは
・明るい=感謝
・透明=素直
・繋げる=謙虚
ということで総称して愛だね!そんなことをメンバーたちと語り合うそんな時間もありました。
言葉で説明する、ikiteruとは?
そして私たちの約束(ブランドプロミス)は
生きてる素晴らしさに気づき、
周囲を照らし、喜びに溢れる社会を築く。
という言葉にまとまりました。
私たちはそのためにikiteruという会社を作り、事業を行う。メンバーが掲げる一つの目印が生まれたのです。
私たちはついつい、「生きている」というたった一つの大切な事実を忘れて生きています。生きていることがありがたいことなのにきっと本当に気づくのは「死」の前後なのかもしれません。
「生きてる」という事実に気づく瞬間が多ければ、もっと幸せを感じる瞬間も増えて、世界はもっと豊かになるのではないか?と私は考えています。
だから「生きてる」と気づけるように、私たちが頑張って活動し続けるだけで気づけるタイミングが増えると思っています。
形にする、クリエイティブの時間
さて、これが私の一番大好きなロゴデザインエスキースです。デザイナーがこんなにもたくさんの思考を張り巡らせて考えてくれたんだと感動する絵です。これをグッズ化したいくらい「人の想い」が詰まっています。
ikiteruのロゴが生まれるまでにどれほどのことが行われたのか?この裏側を見るのが暖かくて、優しくて、強くて、尊くて、幸せを感じます。
特に、ロゴの天才を見せつけていただいた瞬間でした・・・(圧巻)
社員全員から歓声が起きたのを今でも鮮明に覚えています。
ロゴ提案
さてそこからどんなロゴが提案されたのでしょうか?
実は5案も考えてくださいました。(通常は2~3案なのですが社内ということもあり・・・)
これは正直本当に迷いました。
一枚ずつ丁寧に見せていただきましたが、本当に迷いました。全て、本当に素敵な意味があり、迷いました。
提案していただき迷えるって、本物ですよね。
ちなみに・・・私がとっても迷ったロゴはこちら
これもとっても力強くてカッコ良かったです。
社員人気第1位だったかな・・
私的にこのロゴも迷いました。
とても賑やかで明るい、これは「The 安岡桜子」という感じの私のパーソナリティーな部分を表すロゴだと思いました。迷ったけれど選ばなかった理由としてはikiteruは安岡桜子で止まるようなブランドではなく社員の力も、パートナーの力も、クライアントの力も、たくさんの人の力を持って大きな光になることを表現したかったということで、泣く泣く諦めたロゴでした。
プロ目線だとこのように、それぞれのメリットデメリットもあり、意味・話題性・識別・独創・汎用・継続の視点で点数をつけてくれます。好き嫌いは個人によって分かれるので、どんな効果があるか?書いてもらうとわかりやすいですね!
そして私はこのikiteruロゴを選びました。
このロゴに決めた!
これは「光の旗」です。
ロゴメッセージ
私がほぼ独断で決めたのですが、黄色は光を表しており、全てのロゴが素敵だったのですが、大きく世界を包めるくらいの光でありたいと思い、このロゴを選びました。
デザインするとほぼ全面に一番明るい黄色が使われ、とにかく明るい!そんな印象があります。
「でもこれってただ黄色とゴシック体のikiteruが縦にあるだけじゃないの?」と思うじゃないですか。
違うんです。
ロゴの緻密化
とんでもなく緻密化されたすごいバランスのロゴなのです。
本当に職人技ですね・・・これが世界のロゴを作る人の実力か・・・ともう頭が上がりませんでした。
ブランドガイドブックの制作
さて、ロゴが決まったら緻密化をしてもらい、ブランドガイドブックを作成します。これがない企業はたくさんありますね。ロゴの色が決まっていなかったり、色や形を自由に変えてしまう企業様もよく見受けられます。
しかし、大手企業やプロスポーツチーム、有名な商品やサービスほど、このブランドマニュアルが何百枚もあったり、厳しく管理しています。それは自社の思いを「守る」という強い意志なのだと思います。
グローバル企業に比べると、日本はブランディングの概念が少し弱いように感じます。「なんでもいい」「こんな感じでいい」「いい感じで」そんな「なんとなく経営」が企業の弱さに繋がっているのかもしれません。
弊社のブランドガイドブックは、ロゴの比率やサブカラーの使い方、フォントなども全て決まりがあり、どのように使うべきか?誰でもわかるようになっています。
これがあると外注のデザイナーさんにデザイン発注をする際にもデザインのブレがなくなり、ブランドの一貫性を守ることができます。
弊社ではブランドガイドブックの制作後、web制作やパワポテンプレートの制作等進めてきました。
ikiteruという言葉に込められた思い、そして約束した未来に向かって、力強くこのブランドが広がっていくことを楽しみに進んでいこうと思います。
私たちが社会を照らす光になれますように!
ikiteruコーポレートサイト