自己紹介を兼ねて私の3大推しをご紹介します
1.岡村靖幸
デビュー当時からのファン。なんなら歌手デビューする前の渡辺美里に提供した楽曲のファン。高校時代の親友が貸してくれた美里ちゃんのCDで名前を知ったのがきっかけ。
ファン歴は長ければいいってもんでもないけれど、長く見ていればある程度定点観測的な、客観性をもって推しを眺めることができる。
人間だれしも山あり谷ありの人生を歩むけれど、私の愛する岡村ちゃんもなかなか高度差のある人生を歩んでいる。現在比較的平坦な道のり(若干酸素がまだ薄いかなー、どうかなぁ?)を歩んでいる姿を見ているだけで勝手にこちらの精神面は落ち着く。岡村が幸せな音楽人生さえ歩んでいればいい。
願わくばまたツアーにマニピュレータとして白石元久が加われば、他に何も言うことはない。
岡村靖幸の握手会に参加できたことが、人生における推し活動での一番のビッグイベント。
2.エレファントカシマシ
岡村と同じレーベル出身の4人組バンドを当時知らないはずがなく、しかし寄らば斬る的な宮本の姿が恐ろしく、遠目かつ薄目にて観察。
阿川佐和子との雑誌対談で、NHKみんなのうたで私がこの上なく好きだった「はじめての僕デス」を歌っていた「宮本くん」が宮本浩次だったことを知り猛烈にときめく。
「今宵の月のように」のMVでときめきは頂点。目線を外す宮本が好き過ぎて辛い。しかしその後女優との交際を知り失恋。この時点で「失恋」と言ってる自分がキモい。
「俺たちの明日」で、エレカシもおっさんみたいな歌を歌うようになっちゃって、と寂しく思う程度の知識しかなく、活動内容もほとんど知らずに過ごしてきたその時間をどうしてくれよう…。
エレファントカシマシ30周年の際、岡村ファンである知り合いが、エレカシの無料ライブに行ってから憑りつかれたという噂を小耳にはさみ「30年ものキャリアがある人を今から好きになるって大変ねぇ」とひとごとだと思って笑っていた時に見てしまったNHK「Covers」の喝采と赤いスイートピーのカバーだけで大いに沼にはまる。その時沼に片足を突っ込んだズブリという感触、5年経った今も忘れない。これを見て次の日にエレファントカシマシのFC「PAO」に入会。
友達を笑っていた時の私、ほんとバカ。
そこからは過去映像をダビングして送ってくれる友、昔からのエレカシファンで貴重映像や応援のため複数枚のCDや書籍を購入されていたものを譲ってくださった大先輩、そして私より一足先に沼落ちしていた岡村ファンと、沼周辺の環境が見事に整い、あとは稼いだお金はエレカシに直行。生まれて初めてフェスにも行った。たまアリにも二日連続で行った。そして同ツアーを3回行ったのもエレカシが初めて。
怒涛の30周年でゴリッゴリのエレカシを見せつけられたら、今度は宮本のソロ活動が始まった。息の根を止めにきたよ、マジで…。
歌が上手い、可憐、目がきれい、お母さんのことが好き…、次から次へと国民の次男坊としての愛され要素を盛大にこぼして歩く男。求心力半端なし。私は「冬の花」を生で聴くためだけに、石巻にも猪苗代湖にも行きました。そして私からの頻繁な宮本絶賛報告を受ける実家の母も、宮本沼に落ちるという事態に。
そんなこんなで今年の35周年に至るわけでして、今月私は4回、生エレファントカシマシを観に行く。この沼は果てしない。
※書いた時点では4回でしたが、諸々ありまして月に5回のエレカシとなりましたこと、ご報告いたします。
3.柳亭小痴楽
始まりは神田伯山が松之丞だった頃。TBSラジオの「問わず語りの松之丞」が面白いという噂を聞き、過去回も遡って全聴き(現在もラジオクラウドで聴くことができます)。講談など聞いたことも、聞こうと思ったこともなかった自分だけれども、こんな面白い人がやっている講談というものを見てみようと独演会に行く。めちゃめちゃ面白い。
伯山の襲名興行を機に伯山ティービィーなるYouTubeチャンネルが始まり、襲名披露のパーティーやら楽屋風景等を毎日UP。これがまたずば抜けて面白い。
そのうち楽屋にいい感じのパーマをあてた、私のイメージする落語家とは全然違う人がよく映っていることに気がつく。それが伯山のラジオでもよく登場する「成金」メンバーの柳亭小痴楽だと知る。そのあたりでもう目が離せなくなっている。
ところが小痴楽の動画を検索し、落語を聴くと、テンポの良い江戸言葉。これが悲しいかな東北出身の私には聞き取れない。落語の知識もゼロなので、わからない言葉が出てくるのも聞き取りができない理由のひとつ。
そこで落語の本を読み知識を増やし、古今亭志ん朝の落語を聴きリスニング力を高める。まさにお勉強モード突入。
落語とは有り難いもので、チケットがお安い、そして取りやすい。本当なら寄席に行くのが一番いいと知りつつも、なかなかまだ勇気が出ずに独演会や二人会など、近場のホールでの落語会に通っている。もう完全に聴きとれるし、噺もわかる。勉強の甲斐がありました。
将来的にはタイガー&ドラゴンの尾美としのりのように、マクラを聞いた段階で「お、今日は芝浜だね」などと言う婆さんになりたい。
とりあえず、2023年現在の3大推しを挙げてみた。
他にも仲井戸麗市、阿部サダヲ、濱田岳は突出して好き。
新規で柳亭小痴楽師匠を好きになったことで、自分の生活に落語という新しい要素が増えたこと、とても面白く、生活にひとつ新しい色が加わった気がする。
推しは多いほど楽しい。