【仕事】楽しかった、来てよかったと言ってもらうのが私の前職
「並んでくださーい、まもなく点呼します、各グループリーダーは、みんながいるか確かめて知らせてください」と私の声が空港内に響き渡る(もっとも生徒たちのざわめきに消されてしまうのがオチ)
日本からの語学研修に来る学生をホームステイ先まで連れていき滞在中の二週間、私が学生に付き添い、トラブル時の対応にあたる。
週末は、学生たちの世話はない代わりに私がやりたくてご迷惑でない範囲で同行の先生たちを観光名所へとお連れする。
スクールアテンダント&ツァーガイドが現在のマインドフルネス&陰ヨガインストラクターの私の前職。私が16年前オーストラリアに来た時のエージェントから引き継いだ仕事だった。
まさか私がそんなことできるわけない!と思っていたのだが、やってみると自分の本領が発揮できていた気がした。
何より日本の若い子たちから最新情報を聴けるのが楽しみ。また日本の先生たちを観光名所にお連れするプランを立てるのが楽しかった。それとは別にも友人たちが集団で遊びにきてくれて、一週間プランを立てたのもよい思い出だ。
「すごく楽しかったよ~またすぐにでも来たい」と締めくくりの感想をいただくと、その楽しさがこちらまで伝わってくる。
そして・・・・・・
6年くらい関わってこれからの仕事の矛先を考え始めた、まさにその時、コ×ナである。
私は一気に仕事を失った。
そして四年近くがたち久しぶりにアデレードにいる友人からラインが届いた。(アデレードから今私がいるところまでは、約700km離れている)
「麻美に会いに行くよ、日本からのお客様お連れして、滞在時間は短いけど、麻美ならプラン組めるよね」
「もちろん!!」
現在、私がいるのは人口1万三千人くらいの小さな町。
でも海が綺麗、ワインも美味しい。
短い時間でも最高の青空と青い海、ブドウ畑を前に美味しいワインを楽しんでもらえたらと思ってワクワクしながらプランを立てている。