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ガールズバンドクライ/なぜか惹かれる関係性について

『ガールズバンドクライ』というアニメを見ている。そしてハマっている。でもなぜハマったのか、自分でもあまり釈然としていない。確かにストーリーも主人公のキャラも音楽も良い。けど私はいい歳をした男性だし、ガールズバンドに興味ないし、音楽には疎いし。うーん、なんでだろ。よくわからない。けど、上に貼った絵(EDの仁菜と桃花の絵)になんだかとても惹かれていることに気づいた。たぶん、この二人の関係性に惹かれているのだろう。そんな気がしてきた。とりあえず、いま感じてることをメモしとこうと思う。(そういう個人的な備忘メモです)

この作品は、主人公である17才の仁菜が、あこがれのミュージシャン桃花に出会うところから始まる。桃花もすぐに仁菜を気に入る。この二人の関係性に限るなら、とても幸せな世界が描かれる。二人ともそれぞれに難しい問題を抱えている。マジのケンカもする。でもきっとこの二人なら大丈夫だ。そういう安心感がある。二人の関係性は、友人関係とは違うし、いわゆる先輩後輩の関係性とも少し違う。姉妹の関係とも違うし、恋愛関係でもない。二人の関係性は、もっと幸せな何かだ。

なぜ私は、この二人の関係性にそこまでの安心感を感じるのか。それは、お互いに相手の重要なところをちゃんとつかんでいると思えるから、だろう。すげー陳腐な表現だけど「信頼関係」と呼ばれるものだ。仁菜は桃花の一番重要なところをわかっている。そして桃花も仁菜の中心がどこなのか、ちゃんとわかっている。お互い知らないことも、知らない顔もたくさんある。でも中心は握っている。それは、この作品では「桃花の歌」を共有している、という形で表現されている。
共有するのはきっと「歌」でなくても構わない。「大事なもの」を共有することができればいいのだろう。つまり私たちは、誰かと「大事な何か」を共有することを渇望して生きている、のだろう。だから、それが深いところで成立している仁菜と桃花のような関係性に「憧れ」のようなものを持っていて、そういう二人の関係性に対して「懐かしくて切ない感覚」を感じるのかもしれない。

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