
非博愛主義
日本最西端 与那国島 西碕(いりさき)にて日本で1番最後に沈む夕陽から失礼します。サクライツクルです。
あと14日で30歳になります。
あとちょうど2週間で誕生日ということは、誕生日は火曜日なんですね。まだまだ冷静なので全然余裕です。全然まだまだ20代。
サクライツクルは今大学に対してのコンサルのような仕事をしています。その前は居酒屋をやり、その前は雑誌編集をやろうと思っていました。
(旅行雑誌の内定貰ってたのに何故か蹴って居酒屋に就職しました。ことりっぷ作りたかった。)
そしてその前は、大学教授になりたいと思っていました。
自分のことを少しでも知っている人ならツクルが会社勤めに向いてないことは異論ないことかと思います。
時間を守れないし、朝起きれないし、じっとしているのも嫌いだし、物を無くしまくるし、動ける時と動けない時の差が激しすぎるし、上から何か言われるのも好みません。
だから研究者 という発想は、とても研究者に失礼で今大学の先生のお話を高校生に伝える仕事をしている人とは到底思えないのですが、その当時9年前は研究者が1番向いているのではないかと思っていたのです。
ツクルは弘前大学では
農学生命科学部 生物学科というところに所属し、森林、植物、アリ(アリ散布植物)などについて研究していました。
専攻は植物に寄りましたが、生物学科志望。
北海道にいたときから生き物は全て好きでした。
しかし大学で青森に来てから、生き物全部好きというアイデンティティは失われます。
あいつと出会うのです。
黒い
カサカサ早い
カサカサ早いのにギトギトの
北海道にはいないと言われている(もう今はいるらしいよともよく言われる)アイツです。
初めて見たのは大学入ってすぐでした。
弘前にある奈良美智が作ったすごいデカい犬の像が置いてある小さい公園でした。
自分は生き物を全て愛するぞ!研究者だからね!という思いで生物学科に入っておりますので、見たことはなくともそんなに嫌わないと思っていました。
確かに交尾の仕方とか少しキモイですが、ずっと前からあの生物としての完成形を見つけ、今まで生きてきていることは生物学的にもとても興味深いものなはずなのです。
それなのにツクルは、
初めてそいつを見かけた瞬間
食べてた物やら飲んでたものを全て投げつけ、その上から手元にあった石を一心不乱に落としていました。
生き物博愛主義を絶対に撤回しなくてはいけないとても醜い行動でした。
生き物大好き生物学科の中には
そいつを飼ってる人もいたし(サツマのでかいやつ)
生物学科の教授の中にも家の中に出てくるそいつらに名前を付け愛で、奥さんがそいつらをスリッパ持って追っかけていると
「タカシーーー!!!逃げろー!!!」
と虫を応援していると言っていました。
ダメだ。
おかしい人ばかりだ。
ツクルはがっかりしました。
その世界で働くということはその世界に身を傾けるということです。つまり普通の世界から見たらおかしい人でないといけないのです。
ツクルはここまでおかしくはなれない。
そう思い、研究者の道は早々に諦めたのでした。
(とか言って院まで行って最後までその道で生きて行けないか考えてはいました)
人生とは諦めの連続。
どこかに自分がおかしくなれる世界があると信じて人生を過ごしております。
あとはあいつらを克服出来るようになりたいですね。どうぶつの森くらいの感覚で出てきてもガーン!ってなるくらいになりたいです。
今の家に引越しする時、前の家の片付け最中に現れたことがあったんですが、片付けの途中の散らかってる家のどこかに紛れてしまい、怖くて寝ることも出来ず、引越し前の最終日だったにも関わらず、家中洗剤まみれにしてバルサン炊いてネカフェに泊まったことがあります。
なんでなんだろう。
むしろ普通の人より苦手な感じする。
自分の先祖がきっとあいつに酷い目に遭わされて、それがツクルのDNAに残っているに違いありません。
人間とはただのDNAの乗り物だから。
なんとか生物学で締めて今日はもうお終い。
ありがとうドーキンス。
【奈良美智が作ったすごいデカい犬の像が置いてある小さい公園のイメージそのまますぎる】置いておきます。
また明日。
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