腹部下部調整の恩恵
前回は腹部上部と四十肩の関係性を例に挙げて腹部と上半身がこれだけ関係しているという事をご紹介させていただきました。
今回は腹部下部を調整する事でどの様な恩恵が得られるのかを書いていきたいと思います。
腹部の下部は脚に繋がる重要な血管や神経が多く分布しています。
筋力低下や正しくない座り方で腸が下がり、血管や神経が圧迫される事によって脚に症状が出てくるという流れで痛みが出てきたりします。
因みに脚のむくみも血流が関係したりすることがありますが、ほとんどは水分を取らなさすぎる事が原因です。水分を取らないと人の体は水分を外に出す事を止めます。
これは水分が生命維持に必要不可欠であり、尚且つないといけないものだからです。なので人間の体は入ってこないけど必要なものは外に出さないし、入ってきすぎて要らないものはバンバン外に出していきます。
脚の不調はほとんど座り方と腸の下垂によるものです。
なので腹部の下部を調整するとこの症状が改善する事が多くあります。
60歳男性 右膝痛の方の場合
この方は50歳までジョギングをして引き締まった体をしていましたがジョギングをウォーキングに変えたら太り始めてしまい、下腹ポッコリとなってしまいました。
下腹ポッコリになり何となく右膝に違和感を感じていまいた。
そのうち違和感が痛みにかわり、初めは薬でごまかしていましたが痛みは酷くなり来たときは右足で踏む事が出来なくなっていました。
なので初めにおこなった調整は下がって圧迫している腸を上げて骨盤と股関節の圧迫をとる事でした。
圧迫をとった時点で膝の痛みは半分になりましたが痛みは取れません。
次は痛みで弱ってしまった右膝周りの筋肉を回復する筋肉調整をしていきます。筋力が回復するにつれ痛みが引いていきますので1日目はそのまま帰っていただきました。
次は2日後に来ていただき、お腹の調整と筋力の回復と全体のバランス調整をして痛みが消えました。
最後に1週間後に来ていただき痛みが出て来なかったので2回目と同じ調整をして帰しました。
ここで注意しなければならないのはこれはあくまで運動していた人が運動しなくなってお腹がポッコリしたのが原因だったので回復が早かっただけです。
膝に病気や骨の異常がある場合はこのような調整ではありませんので、お腹の調整が絶対ではありません。
では次回はおへそ回りの調整をした場合の効果を書いていきたいと思います。