見出し画像

Letter8 大学四年生の夏〜編入試験を受けた私へ〜

大学四年の5月に入ると、

いよいよ編入試験が近づいてきた。


編入試験は、大学によって日程が違う。

私は4校受けることにしていた。


普段通りやれば大丈夫。

そう思えていた。


一次の書類診査は全て合格した。

次のニ次試験で合格者5人が決まる。


初めて受験した大学では、集団面接があった。

経歴を聞くと、さすがと言う受験生ばかり・・・。


集団面接では、皆で一つのテーマを話し合う。


できる限りのことはしたと思った。



集団面接を終えて、同じグループのメンバーで談話した。

あの時は焦りました!

あの意見は良かったですよね!

あとは、個人面接。皆で頑張りましょう!


そうして、

全ての試験が終わった。

集団面接のグループメンバー2人とばったり会った。


バスに乗って一緒に駅へ向かった。

駅に着くと、

せっかくだから・・・と

皆でアイスを食べに行った。


歳はバラバラ。

でも、同じ思いを持っていた。


全員受かることはない。

それは皆知っている。


でも、


また会いましょう!


そう言って別れた。




そして1ヶ月後。

合格発表。


同じグループのメンバーが二人受かっていた。

私は、

不合格だった。


不合格の理由は色々推測できた。

しかし、これと言った理由は思い浮かばなかった。


次の大学も不合格。


さすがに予備校の先生が首をかしげた。


なぜ?


面接練習してみましょう。


そう言われ、先生と面接をしてみた。


先生には唖然とされた。

練習していたことは答えられる。

しかし、唐突な質問には答えられない。

答えられていない自覚はない。

だが、

深く掘り下げていない。

声のトーン、話し方。

印象に残らない。



そこから、怒涛の面接練習が始まった。


自分の声をカセットテープに録音し、

何度も聞き返した。

どうすれば、相手に伝わるのか。

身振りはどうすれば良いのか。



そして、

全ての試験が終わった。




全滅だった。




またか・・・。



なぜなんだろう。

先生に言われたことは全て身につけた。

緊張であがらないように練習もした。

なぜ・・・


まだ壁があるのか。

執着しているのか。

運なのか。

先生を信じてやってきた。

なぜ・・・



当時の私は、ただただ落ち込むばかり。


その時の私は来年の受験を考えたのか、

もうよく覚えていない。


季節はいつのまにか冬になろうとしていた。







いいなと思ったら応援しよう!

ポテチ@サクラヒカル
もし私の記事が、何か良かった!という方はぜひサポートお願い致します(^^) 今後も沢山アップしていきたいと思います(^^)