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漠然とした怖れの対処法/自分が楽になる価値観を選び直す

心理カウンセラーの飯道さくらです。

本日はココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしますね!

ご相談文はこちら
かきさんからのご相談です。

社会で仕事をする恐怖

はじめまして。

私は今40代ですが、これまで一度もきちんと働いたことがありません。

現在は家事専業ですが、これまでアルバイトをやっても少し嫌なことがあればすぐ辞めてきました。社会に出て働くことがすごく怖く感じます。

父親の影響なのかと思っていますが、父親は「髪を振り乱して働く」とかそういうのが好きらしく、私のことは「おまえみたいな甘い考えのやつは社会に出ても通用しない」ということを高校生か大学生くらいから常に言われてきました。そして父自身も、仕事から帰ると毎日「しんどいしんどい」を連呼していました。

こういった観念がある場合、どのように払拭していけばよいでしょうか?

好きなことをするためにはある程度お金が必要ですし、自分で稼いだお金を自分で好きなように使える、というのをやってみたい思いは強くあります。そして、朝起きて、憂鬱でもないフラットな気持ちで仕事に向かうことができればすごくいいのに、とも思います。

もう何十年もこの心持ちでいることが、すごく人生を損していると感じます。

何か自分の内面でひっかかりがあってこうなってしまっているなら、本当に改善したいです。

何十年も持っていた「社会に出て働くのが怖い」という心持ち。
今回ご相談いただいたのはどういうきっかけだったんでしょう?

どんなきっかけだったとしても、ご相談いただけたということは、きっとこれから人生が変わるタイミングなんだろうなと思います。

何十年も抱えていた観念がひっくり返ったり、手放せたりできちゃうのが心理学ですし、カウンセリングです。

私もそういう体験をしました。

その一歩のお手伝いができると嬉しいなと思って回答させていただきますね!


「社会に出て働くのが怖い」の裏にある2つの観念


父親の影響なのかと思っていますが、父親は「髪を振り乱して働く」とかそういうのが好きらしく、私のことは「おまえみたいな甘い考えのやつは社会に出ても通用しない」ということを高校生か大学生くらいから常に言われてきました。そして父自身も、仕事から帰ると毎日「しんどいしんどい」を連呼していました。

お父様のこの発言。

こういったことを「常に」言われてきたということですから、もう骨の髄まで染みついている、という感じでしょうか。

こういう言葉を聞き続けることで、「社会に出て働くのが怖い」の他にも、かきさんを足止めする観念が生まれてしまったんじゃないかなと思います。


一つは「仕事とはしんどい思いをしてがんばるもの」という観念。

髪を振り乱して、甘い考えを捨てて、しんどいしんどいと連呼しながら、がんばる。これこそが大人が働く姿。

お父様の言動から、そんなメッセージを受け取っていたんじゃないかなと思います。

この観念があると、かきさんが今、穏やかに暮らしている場合は「しんどい思いをしていない私はがんばっていないからだめだ」という罪悪感や自己否定のようなものを感じます。

じゃあ外に出て仕事をしようと考えてみると「仕事とはしんどいもの」という考えが浮かんで一歩踏み出したいと思えなくなりますね。


もう一つは、「私には能力がない」という観念。

「おまえみたいな甘い考えのやつは社会に出ても通用しない」と言われてしまうと、私みたいな人間では社会に通用しない、私には社会で働けるだけの能力がない、そうとらえてしまってもおかしくないと思います。

私はだめだ、私にはなにもできない、そんな思いはありませんか?

なにもできない自分が、社会に出て働けるわけがない、とこちらも足止めをしてくる観念ですね。


この二つの観念があるから、「社会に出て働きたい、でも怖い」という状況が起きているのではないかと思います。


「社会に出て仕事がしたい」のか、「しなくてはいけないと思っている」のか


かきさんは、本当に「社会に出て仕事がしたい」と思っているのでしょうか?

それとも「社会に出て仕事をしていない私」は考えが甘いから、社会に出てしんどい思いをしながらがんばって仕事をしなくてはいけない、と思っているんでしょうか?

後者の場合は、「仕事とはしんどい思いをしてがんばるもの」という観念が影響していると考えます。


そもそも、40代まで外に働きに出ずに、家事に専念できているのであれば、それがかきさんの才能・ライフワークの可能性があります。

ライフワークとは、お金を生み出す仕事だけではありません。

家事がライフワーク、育児がライフワーク、という方も当然いらっしゃいます。

私は「金はしんどい思いをしながら自分で稼ぐもんじゃ!」という観念がめちゃくちゃあるハードワーカーなのですが、過去2年だけ専業主婦をしていたことがあります。

でも2年しか続きませんでした。

私は手抜き主婦で、毎日のんびりしていましたが、それでも家事ばかりする生活に我慢できずに外に働きに出ました。

共働きに戻ったら、夫と分担ですから家事の量は半分になります。
その半分の量が私の限界だったんです。

専業主婦は私のライフワークではなかったんですね。


もし、家事がかきさんのライフワークなら、それをしながら生活できることは充実していて幸せなはずです。

それなのに、お父さんの言葉の影響で「仕事とはしんどい思いをしてがんばるもの」と思っているから、今のままの生活ではだめだ、社会に出てしんどい仕事をしなくてはいけない、と思ってしまっているのかもしれません。

いかがでしょうか?

もし、「そうかもしれない」と思った場合は、まず自分がやっていることの価値を正しく認めることから始めてみてください。

家事は立派な仕事であること。
しんどい思いをしなくてもそれをこなせるだけの才能が自分にはあるということ。
自分が何気なくやってのけている家事という仕事は、他の誰にとっても簡単なものではないということ。(私がいい例です)

ネットで調べると、諸説ありますが、家事を給料換算すると月収20万円前後、という情報が出てきます。

家事代行を頼む場合も1時間3,000円から4,500円が相場のようです。

それだけの仕事をしているわけですから、ご家族の給料の一部はかきさんが稼いだものなんだ、と思うことができますね。

そしたら、堂々と自分の好きなことにお金を使うことができます。

外に出て働かなくても、私は自分のライフワークを生きている、と胸を張ることができます。

それでもやっぱり「外に出て仕事がしたい!」と思いますか?



「怖さ」の正体を言語化する


やっぱり純粋に「外に出て仕事がしたい!」という場合は、「外で仕事をすることが怖い」という観念をもう少し深掘りしてみたいなと思います。

人が怖れを感じるとき、その対象の正体がよくわからないと怖れが大きくなります。

昭和のバラエティでよく見た「箱の中身はなんだろな」ゲーム。

あれは、箱の中に何が入っているかわからない状態だから怖い。
中に何が入っているかわかったら、得体のしれない怖さはなくなりますね。

あれと同じで、正体を見極めることはとても大切です。

(私と同じ40代ということなので、きっとわかっていただけるだろうと懐かしい例えを採用させていただきました!笑)


仕事に対する漠然とした「怖さ」の正体をもう少し深掘りして、言語化してみてください。

お勧めはノートに書きだすことです。

ノートとペンを準備して、「どうして外に出て働くのが怖いの?」「外に出て働いたら何が起きると思っているの?」と自分に聞いてみてください。

人間関係への不安なのか。
仕事の能力への不安なのか。
怒られることが怖いのか。
できない奴と思われるのが怖いのか。
自分の自由な時間がなくなるのが怖いのか。
やりたくないことをやるのが怖いのか。

これまでアルバイトをやっても少し嫌なことがあればすぐ辞めてきました。

これも、怖さの正体を見つけるヒントになると思います。
どんなことが嫌だったのか。
その出来事によってどんな気持ちになるから辞めてしまったのか。
そういうことを思い出してみてください。


「怖さ」の正体が見えてきたら、その観念はどこからもらってきたのかを考えます。

やっぱりお父さんなのか。
意外にお母さんか。
学校の先生や友達、テレビや新聞、世間の声なのか。

怖さの正体とその出所に気づけただけでも、50%は目標達成です。


そして、その怖さを論破するような情報をネットで探してみてください。

人はわりと狭い世界で生きていますので、周囲の人は自分と同じ考えだったりします。

自分の周囲とは全く違う考えを持つ人たちの意見に触れて、自分が持っている観念が世間の圧倒的ルールではないことがわかると、その観念を手放したりゆるめたりすることができます。


おそらくここでは、「私には能力がない」という観念が出てくるんじゃないかなと思います。

ただ、前述した家事の例のように、ご自分では当たり前だと思っていないけれど、他人から見たらすばらしい価値、というものをたくさんお持ちのはずですから、それは事実ではないんですね。

ぜひ、これも奮って論破してみてください。

自分に対するダメ出しの論破の方法もお伝えしておきますね。

自分に対するダメ出しを書き出す。
かきさんのことを良く知っている一番の親友として論破する笑。

論破論破と言ってますが、要するに自分の思い込みが本当なのか客観的な視点で見てみる、ということですね。

ちなみに、この心との問答をプロの第三者とやるのがカウンセリングです。
実際にはカウンセリングにお越しいただいたほうが圧倒的に気づきが速いので、よろしければカウンセリングもご利用くださいませね。


お父様への愛ゆえに


今回はご相談いただいた「社会に出て働くのが怖い」という観念は、お父様の言動から作られたものではないかということでした。

なぜ、お父様の言動がかきさんに大きな影響を与えたのか。

それは、かきさんがお父さんのことが大好きで、だからお父さんの言うことをそのまま受け取りたかったし、お父さんの気持ちをわかってあげたかったからなんです。

だけど、かきさんとお父様は別人格ですから、お父様の価値観をそのまま採用するのは難しいですね。


その観念を握りしめたままだと、外に出て働くということ以外にも、挑戦してみたいけれど怖くて一歩を踏み出せない、または最初から自分にはできるはずがない、と思ってあきらめてしまうことが多くなるのではないかと思います。

お父様への愛ゆえに持っていた観念も、必要のないものは手放していいんです。

そうやって軽やかに、かきさんが楽しい、幸せ、と思う観念と共に生きていきましょう。

カウンセリングにお越しいただけたら、論破だけではなく笑、様々な手法を使ってその傷を癒したり観念を手放すお手伝いができます。

よろしければ、是非お越しくださいね。

応援しています!


【2023年10月~、カウンセリング実績延べ150人以上】
日程の調整は可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。

よくあるご相談例:

・自分を好きだと思えない
・自分に自信がない
・自分に価値があると思えない
・自分責めがやめられない
・仕事が楽しくない
・ハードワーカーで燃え尽きそう
・やりたいことがわからない/みつけたい
・人づきあいが苦手/いつも孤独
・母親・パートナーとの癒着問題
・アルコール依存
・過食嘔吐


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