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「ずっと強烈に寂しい」気持ちがだいぶ癒されてきた話

心理カウンセラーの飯道さくらです。

東京はぐっと寒くなってまいりました。
冬が来ますねー。
冬は孤独を感じやすい季節ですねー。

「孤独」「寂しさ」は私の人生につきまとうテーマです。

ずっと抱えてきた感情だし、心理学を学び始めてから向き合い続けているテーマの一つです。

過去の私はね、どこで誰と一緒でも、気を抜くと、ひりひりした孤独が襲ってきて、いてもたってもいられませんでした。

身を切るような寒さ、と言われると何となくイメージがつくと思いますが、それの寂しさ版。

身を切るような寂しさ。
焦燥感にも似た、ひりひりした感情です。

寂しさは人を狂わせる、というらしいですけど。
それも納得の、強烈な感情でした。


ちょうど1年前くらいの記事。
私がずっと感じていた「孤独」の感情と自分自身を切り離すことができ始めたころです。
(この時は、私の孤独を父の感情のコピーとしていますね。この観点も事実ですし、孤独を一段階手放すためには有効なとらえ方でした!)


1年経った今、この、どこで誰といても襲ってくるひりひりとした寂しさ、というものはほぼなくなりました。駆逐しました。

もはや「なつかしーなー」なんて思い出したりしています。

今年の私は、寒くなってきた夕暮れの町を、「寒いなー」「おなかすいた」「お、一番星きれい」そんなことを考えながらのんきに歩いているのです。


駆逐したんですよね。
あの孤独を…。
40年以上抱えていたあのひりひりした孤独を。

感慨深いわぁ。


そのためには、色んなことをやりました。

「孤独」をどうにかする目的だけじゃなかくて取り組んできたことが「孤独」を癒してくれたこともあると思います。

でも、自分がこの感情を抑圧してきたことに気づくこと、その感情から目そらす痛み止めが(私にとっては)好きな人とお酒である、と気づいたことが大きな一歩だったかなー。

気づく、って本当に大切です。

私が抑圧してきたのは、さみしさ、みじめさ、悔しさ、悲しさ。

こういう感情を感じそうになると、思考で抑えつけたり、外側の刺激(好きな人に意識を向ける、お酒を飲む、など)に頼って感じないようにしてきたんですね。

私はよく笑い、(近しい家族には)よく怒り、あけっぴろげで感情豊かに見えるタイプだと思います。少なくとも自分ではそう思っていました。

だから、まさか、自分が感情を抑圧してきたなんてねぇ。
思いもよらないよねぇ。


そこに気づいてからのこの一年は、好きな人のことを考えたり、お酒を飲みたくなったりすると、「私はどんな気持ちから目をそらしているんだろう?」と考えるようにしていました。

そして「ああ、いつもの孤独を感じていたんだな」と気づく。

(時には自己否定だったり、罪悪感だったりもしますけど。大元をたどれば全部同じところ「だから私は愛されない」にたどり着きますからね)


孤独→好きな人のことを考える、のスイッチングが秒でできるようになっていたので、最初はこの順番じゃないと自分の孤独の感情にたどりつけなかったんですよね。

そんなことを続けるうちに、「孤独」をダイレクトにちゃんと認識できるようになってきました。

ちなみに、この自分の感情にたどりつく行程が上手にできるようになったのは、ノートに自分の感情を書いて客観的に見つめ続けたおかげだろうな、とも思ってます。


そして、この感情をめいっぱい感じるようにしていました。

この「孤独」「寂しさ」は私が子供の頃から持っていて、だけど無視をして抑えつけてきた感情です。

だから、基本的には子供の頃の自分を癒すイメージで、「寂しかったよね」「がんばったね」と声をかける。

今の私が寂しさに飲み込まれそうになるときは、「これは今の感情じゃない、子供の頃の寂しさの再放送」と、今の私から切り離すことも心がけていました。

「大人の私でもこれだけ寂しいんだから、子供の私はどれだけ辛かっただろうか…」という視点で考えるのも、過去の自分の気持ちを癒すのに役立ちました。


でもそれでも感情に飲み込まれてしまって、ひたすら泣いたり、落ち込んだりしてしまったりして何時間も溶かしたりしましたけどね。

そういう時はもう、何時間もしてからじゃないと「また過去の感情に飲み込まれてしまったー!!」と我に返らなかったりしますね。まあそれもそれでOKです。

繰り返すうちに、そういう時間も、だんだん減ってきました。


今も「孤独」「寂しさ」を感じた時は、とにかく否定せずにまっすぐに感じるようにしています。

寂しいなー。
あー、寂しい。
私はまた寂しいと思ってるなー。

「おなかすいたなー」みたいなテンション。

否定も肯定もごまかしもない。
ただ事実をストレートに受け取るために、ぶつぶつ呟いたりしてます。


今は、夕暮れの町をのんきに歩いている時、本当にしみじみ「駆逐したなー」と思うんですよね。

何回言うねんですけど。
だってしみじみ嬉しいんだもん。

辛くて苦しくて一生このままだー!!!って思うようなことも、こんなふうに変えられるんだから。
みんな大丈夫だよー!って自信を持って言えますね。


もちろん、「孤独」「寂しさ」は私のテーマですから。
手を変え品を変え、私の人生に登場します。

最近はカウンセリングを受けて出てきた「心のドーナツ化現象」がテーマになりつつあります。

少し離れたところにはたくさん人がいるのに、自分の心のすぐ近くには誰もいない、誰も入らせないという、親密感の怖れが作る現象です。

(心の周りだけ穴があいているその形がドーナツみたい、ということですね)


これを書きながら思い出しましたが、初めてうけたカウンセリングでもこの話出たなぁ、そういえば。

やりたくないんでしょうね。
いっつも向き合わずに逃げてきた気がします。

でもまー。ちょっと前までは、心の焼け野原現象でしたから。
近くどころか水平線の彼方まで誰もいませんでしたからね。

ドーナツの穴くらい。
どうにかなるっしょ。

と、思ってのんきにかまえてますけど。笑。


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