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ラスボスおかん/母のための人生から自分のための人生へ

心理カウンセラーの飯道さくらです。

本日はココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしますね!

ご相談文はこちら
Rさんからのご相談です。

ラスボスはおかんでしたが、その先について

恋愛だけがうまくいかず、結婚もしたいのにできない30代武闘派女子です。

最近、母がコロナになり、在宅勤務の私は家に母と缶詰となり、向き合わざると得ない状況となりました。

私は長らく一人暮らしをしていて、訳あって今は実家暮らしなのですが、「ああ、母はこういう人で、一人暮らしをする前はイラついたり、影響を受けていたのだな」と思い出したり、客観的に捉える機会となりました。

・母は、空気が読めなくて私は子供の頃からヒヤヒヤしていた。

・人の話を聞かず、自分の話にすり替える。

・感情的で気分で行動する、人を振り回す。

↑のような母でしたので、私は

・空気を読み気をきかせる

・自分の話に人は興味がない。受け入れてもらえない。

・人の機嫌に敏感で、怒りの感情が苦手

・自分のプランは壊され、上手くいかない、したいことは出来ない。人に振り回されるのが日常だ。

このような思い込みを得てしまったようです。

でも今はお付き合いした人が真剣に私の話を聞いてくれて、行動で応えてくれたり、仕事では私が一生懸命考え、提案した業務改善案を皆が聞いて実践し評価をくれます。

場の空気を読むのが上手で人の感情に敏感なので、航空会社で接客の仕事をするという夢も叶えたし、男性にもウケの良い要素となりました。

でも、自分のプランは壊され、上手く行かないという思い込みは消えず昇華をするのが難しいようで、現実に、特に恋愛で投影され続けています。突然彼が海外転勤になり、うまくいかなくなったり、突然音信不通になったり、経営する会社が傾いて恋愛どころではないと急に振られたり、突然系が多いです。

母に振り回されるのはいつものことなので、自分の予定があるときは絶対にそちらを優先し、急にお願いされても断る、仕事中に話しかけられても聞こえないフリをするようにしています。

恋愛はそもそも予定や願い通りになるものではないし、誰もがとんとん拍子に結婚できるものでもないとはわかります。

でも、突然強制終了がかかるような終わり方をする恋愛と、母とは関係に何かあるのではと思ってしまいます。

父が亡くなり、母は1人で育ててくれました。感謝もしていて尊敬していますし、大好きです。

私の恋愛のつっかかりはオカン問題だと思います。それがわかった今、「で、これ以上どうしたら良いのか?」で止まっています。

この先どうしたら良いのかアドレスいただけたら嬉しいです。

宜しくお願い致します。

ついにラスボスおかん問題までたどり着かれたのですね!
長い旅路お疲れ様でございました。

いよいよですね!笑。


私もラスボスおかん問題と向き合い続けていますし、私の継続クライアントさまも、かなりの確率でラスボスおかん問題を持っています。

やっぱり母の影響力って大きいですよね。

だけど、その根底にあるのは「母への愛」です。

それを忘れず、楽しんで向き合い続けることができたらいいなぁと思います。

ようこそ、ラスボスおかん問題の世界へ!笑。


ずっと抑え込んでいたRさんの気持ちはどこにいっちゃいました?

さて、ご相談文で、まず気になるのはここです。
ちょっと恋愛からはずれちゃいますが…。

・空気を読み気をきかせる
・自分の話に人は興味がない。受け入れてもらえない。
・人の機嫌に敏感で、怒りの感情が苦手
・自分のプランは壊され、上手くいかない、したいことは出来ない。人に振り回されるのが日常だ。

さらっと書いていただいてますが、これはなかなかしんどい思い込みですよね。

この思い込みがあるということは、いつも自分の心よりも他人の心を優先して生きることになるのではないかと思います。


空気なんか読まずに言いたかったこと。
受け入れて欲しかった自分の話。
人の機嫌を見て抑え込んだ自分。
壊されたプラン。
あきらめたやりたいこと。

こういうのは全部、どこにいっちゃいました??

今、私はこれを書きながら、不自由、息苦しい、不公平、我慢と犠牲が多い…そんなイメージが沸いて、イライラむかむかを感じています。

Rさんはどうですか?

「本来の私の気持ち」が報われないことに対して、どんな対処をしてきましたか?


おそらく、Rさんは「あきらめ」を使って抑え込んできたのかなと思います。

・母は、空気が読めなくて私は子供の頃からヒヤヒヤしていた。
・人の話を聞かず、自分の話にすり替える。
・感情的で気分で行動する、人を振り回す。

こういう、どこか子供みたいなお母さん。

そのお母さんに対して

父が亡くなり、母は1人で育ててくれました。感謝もしていて尊敬していますし、大好きです。

というふうに思えるのはすごく大人ですよね。

その一方で、ちょっと大人すぎるなぁと違和感も感じます。

Rさんって、反抗期はありましたか?

これが本能のままの子供だったら、

空気が読めないお母さんいやだ!
もっと話を聞いてよ!
振り回されてうんざりだ!!!

こんなふうに怒るんじゃないかと思うんです。

だけど、Rさんは子供の時にすでに、
「お母さんはこういう人だからしかたない」
「1人で頑張って育ってくれている」
「だから私が我慢するしかない」
そう考えて、「あきらめて」きたのかなぁと想像します。



あきらめてしまうと、やりたいことがわからなくなる

「あきらめ」とは、実は怒りの一表現です。

そして、怒りの感情が苦手な人は、自分の怒りを怖れている人です。
自分の中にある怒りを見たくなくて抑圧しているから、人が見せる怒りも苦手になります。

Rさんは心の奥に、「本来の自分の気持ち」と「怒り」を抑圧しているような状態かもしれません。


怒りとやる気は同じエネルギーと言われています。
だから、怒りを抑圧するとやる気も出なくなります。

さらに、本来の自分も抑え込んでいますから、そうすると自分の感覚・直感ともつながりが切れてしまいます。

いつもあきらめてしまう。
なんだかやる気がでない。
夢中になれることがわからない。

そんな風になってしまうことはありませんか?


Rさんは本来エネルギーの大きな人。情熱的な人。
これだ!と情熱を注げるものには全力で向き合って、自分が望む現実を作る力がある人です。

はしょっておりますが、これは、相談文の中のRさんのお仕事の話、情熱的なお母さんの娘である=同じ血が流れているだろうこと、そして仕事ができるエネルギーの大きい元彼たちとのバランス、から推測しています。
異論反論がある場合はご連絡ください笑。

そういう自分を抑え込んできたこと、お母さんや他の誰かのためを優先してがんばって生きてきたことに気づいていたでしょうか?

子供の頃に作ってしまった思い込みを手放して、本来の自分が望むように生きていきませんか?

というのがRさんがお母さんと心の距離を取り、1人の大人の女性として自分の人生を生きていくためのご提案の第一歩です。



思い込みを手放す方法

Rさんが持っている思い込みを手放すために、1人でもできる方法を2種類お伝えしますね。

まず一つ目は、その思い込みを作った時の自分の気持ちに寄り添うというものです。過去からのアプローチです。

たとえば、
空気が読めないお母さんいやだ!
もっと話を聞いてよ!
振り回されてうんざりだ!!!

こんなふうに思っていたけれど、誰にもわかってもらえずに、この気持ちを封印してしまった子供の頃のRさん。

その時に封印した気持ちは、誰にも、Rさん自身にも気づいてもらえず未消化のままです。

未消化の食べ物が胃もたれを引き起こすように、未消化の感情もずっとくすぶり続けます。

子供の頃、自分はどんなふうに感じていたのかな、どんなことが言いたかったのかな、本当はどうしてほしかったのかな。

そんなことをノートに書きだしてみてください。

まずはこの気持ちに気づいてあげるだけで十分ですが、がんばってきた小さなRさんが言ってほしかった言葉をたくさんかけてあげるといいと思います。


もう一つのアプローチは、現在と未来からのアプローチです。
自分の思い込みとは違う現在と未来がある、ということを受け取ります。

今はお付き合いした人が真剣に私の話を聞いてくれて、行動で応えてくれたり、仕事では私が一生懸命考え、提案した業務改善案を皆が聞いて実践し評価をくれます。

ということですから、過去はともかく、現在のお付き合いは順調ということですよね?

こういった、自分の思い込みとは逆の現実をきちんと認識します。
「でもまたきっと…」という怖れや不安ではなくて、「今」が順調であるということをしっかり受け取ります。

Rさんの人生の中には、
誰かが自分の話をたくさん聞いてくれた、受け入れてくれた、
自分のプランがうまくいった、
やりたいことができた、
そういう事実がたくさんあるはずです。

それをとりこぼさずにしっかり思い出して、ノートに書きだしてみてください。

※ノートに書きだすのは頭の中を整理するのと、客観的に眺めるためです。

さらに、何か小さなやりたいことを実行に移してみる、そしてそれがうまくいったという小さな成功事例を積み上げていくのもお勧めです。

パターンになっている現象について、パターンを崩すというのは結構重要なことなんです。

一度崩れたパターンは、今後も崩れていくと信じることができますからね。



Rさんが結婚したくないとしたら、なぜですか?

最後に、ご質問いただいている恋愛についてです。

これはファザコン問題、親密感の怖れ問題、セクシャリティ抑圧問題など、色々な見方ができるな、と思うのですが、ご質問いただいている通り、一つのラスボスおかん視点でお答えしますね。

心理学には、自分に起こる全ての問題は自分が作っている、自作自演である、という考え方があります。

ということは、結婚したいと言いながら、本当は結婚したくないと思っていて恋愛を強制終了させているのは、他ならぬRさん自身である、ということになります。

Rさんが結婚したくないと思っているのはなぜですか?
と聞かれると…どんな答えが出てくるでしょうか?

ちょっとイメージしてみてくださいね。

Rさんが素晴らしいパートナーと、最高に幸せな結婚をしました。

その時、お母さんはどんな顔をしていますか?なんて言うでしょうか?

さらに、そのパートナーが
海外転勤が決まっている人だったら?
またはちょっと事業が傾いている経営者だったら?

お母さんは喜んでくれていますか?

寂しそうだったりしますか?
心配して何か言ってくるでしょうか?


そして、Rさんは、そんなお母さんに対してどんな気持ちが出てきますか?

今までの感謝でしょうか?

離れることの寂しさでしょうか?

自分だけ幸せになるのが申し訳ないとか、お母さんを捨てるような気がするとか、そんな気持ちは出てきますか?


このイメージをした時に
「お母さんが寂しそうにする」
「お母さんに申し訳ない気がする」
そういうネガティブな気持ちが出てくる人は意外に多いんです。

特にお母さんと心の距離が近かったり、お母さんが苦労しているのを見て育った人は、それを感じやすいと思います。

もしRさんも、ネガティブな気持ちが出てきたのであれば、それがRさんが無意識に恋愛を強制終了させている理由かもしれません。


ただ、ここで重要なのは、イメージの中で寂しそうにしているのは、Rさんが作っているお母さんのイメージです。

現実のお母さんではないんですね。

お母さんに振り回されている、と言いながら、Rさん自身もお母さんへの愛ゆえに、お母さんにしがみついていたんだなということに気づくと思います。

そこに気づいたら、お母さんの強さを信じて、自分から手を放す、そんなイメージを持ってみてくださいね。



推測多めのお詫び…

ココロノマルシェはご相談文しか情報がないので、時には推測でお答えするのですが、本日のご相談回答は、通常よりかなり推測多めでお答えすることとなってしまいました💦

(通常の回答が推測40%なら、今回は65%です)

ラスボスおかん問題は身近なだけに、知っているあの人この人、そして私の状況も投影してしまったかもしれません、

Rさん個人のラスボスおかん問題を扱うには、まずRさんとお母さんの関係、Rさんがお母さんにどんな気持ちを抱いているか、そういったところをもっと紐解く必要があります。

そうすると、推測13%くらいでお話ができますので、よろしければ是非カウンセリングにお越しくださいませね!

ラスボスおかん問題と向き合った恩恵は、もっと自由に自分らしく、自分のための人生を生きる大人の女性への進化だと思いますので、是非取り組んでみてくださいね。

応援しています!


【2023年10月~、カウンセリング実績延べ150人以上】

よくご相談いただく内容はこんな感じです。

【自己肯定感が低い/自分が好きになれない/自己否定/自分に価値があると思えない/いつも体が重い、疲れ果てている/やりたいことややらなくちゃいけないことが全然手につかない/思考がちで頭の中がいつもぐるぐるしている/ハードワーカーで燃え尽きそう/自分の人生を生きている気がしない/やりたいことがわからない・みつけたい/人づきあいが苦手/いつも孤独/母親・パートナーとの癒着問題】

私のことだ!と思った方はカウンセリングにお越しくださいませ。


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