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あの人が「ごめん」と言わないのは罪悪感のせいかもしれません
心理カウンセラーの飯道さくらです。
私はいま、先輩カウンセラーのケイティさんの連続講座「魔女と女神の心理学講座」に受講しています。
学びが多すぎて、なかなかアウトプットしきれないのですが、ネガティブな感情を深く理解することで、全てを受容することを目指せる素晴らしい講座だなーと思っていて、受講して本当によかったなー。
その中で「罪悪感が強すぎると謝れない時がある」という話が出てきました。
そうそう!
これって、意外にみんな知らなくて、でもこれを知っておくと誰かを許すきっかけになることだよなーと、自分の経験を思い出したので、記事にしますね。
罪悪感とは、「私が悪い」「私は迷惑だ」と自分を責める感情です。
だから心の奥底で「こんな私は幸せにはふさわしくない」と思っていたりします。
罪悪感さえなければ、人は簡単に幸せになってしまう、と言ったりもしますね。
罪悪感は多かれ少なかれ誰でも持っている感情ですが、特に「自立」を象徴するマインドでもあるので、私の自立系クライアントさまは強めにお持ちの方が多い印象です。
(わたくしはもちろん罪悪感のかたまりです)
そんなわけで、罪悪感が強い人はいつも自分を責めています。
私のこういうところがだめだ、ああいうことをするから嫌われるんだ、そういう自分を起点にした責めのみならず、
あの人が幸せそうじゃないのは私のせいだ、と他人の様子まで自分を責める材料にします。
電信柱が高いのも、ポストが赤いのも自分のせいだ、と思って暮らしているのが罪悪感つよつよ族です。
自分が悪いのはわかっている。知っている。毎日責めている。苦しんでいる。
でもその気持ちが苦しすぎて、必死で感情を抑圧したり、外側の刺激に頼ったりして、見ないようにして生きています。
もちろん自分ではそんなことに気づいてはいません。
そんな状態だから、誰かに責められて、「謝ってよ!」と言われても、無理なんですね。
必死で見ないようにしていた自分の罪悪感と向き合わないといけない。
こんなに自分を責めているのに、これ以上責められるなんて耐えられない。
だから「私は悪くない!!」という態度をとってしまうんです。
謝れないんです。
私が大学生の頃、雑誌か新聞かなんかで、こんな記事を読みました。
母親との関係に問題がある女性が、過去に母親に言われて傷ついたことを母親に伝えた。そして母親が「私が悪かった」と謝ってくれた。
この出来事により、女性がいつも漠然と抱えていた生きづらさが解消された。
そんな内容でした。
当時、母との関係が苦しかった私は、この記事にすごく感銘を受けたんですね。
長女だった私は、母のサンドバックみたいになっていた時期がありました。
とくにこの大学生くらいは、私もかなり苦しかった時期です。
しばらく悩んだのち、私もその記事のように、母に過去に言われて傷ついたことを伝えてみたんです。自分の生きづらさをどうにかしたかったんだろうなぁと思います。
そしたら母の答えは「そんなこと覚えてるなんて、あんたって執念深いのね」でした。
この時の私がどう反応したか、どういう気持ちだったかは全然覚えていません。相当ショックだったんだと思います。
この時から私は、母にわかってもらおうとすることを諦めました。
それから時が20年くらい流れて。
私が40歳を過ぎてカウンセリングを学んでいた頃、先輩カウンセラーの講座でこの話をしました。
そして先輩に「それは罪悪感やで」と教えていただいたのでした。
これは…これは本当に「衝撃!!!」
20年越しに、母を理解できた学びでした。
私が30歳くらいのとき、最後に母と私と妹で大げんかをした時に、母がぽろっと「私が全部悪いのよ、わかってるの」と言ったんですよね。
母がそういうことを言ったのは後にも先にもこの時だけ。
でもこの一言があったおかげで、「そうか、あれは罪悪感だったんだ。本当は自分が悪いと思っていたんだな」と、すっと腑に落ちたんだろうなと思います。
私のところに来てくださるクライアントさまは、やはり私と似た問題を抱えている方が多く、母との問題もよくテーマにあがります。
過去、母親にされて嫌だったこと、苦しかったことを伝えて、「ごめんね」と言ってもらった方は半分くらいかなーという体感です。
残りの半分は、鼻で笑われたり、無視されたり、私のようにさらに傷つくことを言われたり。
そういうお話を聞いた時は、この「罪悪感」のご説明をしています。
母親だけじゃないですよね。
夫婦間でも、友人関係でも、職場でも。
あの人が絶対悪いのに、なぜか「ごめん」と言わない時。
その奥には罪悪感があるんだな、と思うと、すこし理解が深まりますよね。
罪悪感を刺激しないコミュニケーション方法を取ることで、素直に謝ってくれるようになることもあるかと思います。
そしてね、これはもちろん、私たち自身にも起きるということ。
私も悪いけど、悪いのは私だけじゃないじゃん!!!
なんで私が謝らなきゃいけないのよ!!!
そう考えて、めちゃくちゃ腹が立って、素直に謝る気になれない時。
私たちの罪悪感が刺激されてるんですよね。
そこに気づけたら、罪悪感の奥にある自分の本当の気持ちは何だろう??と考えてみることができますね。
心っておもしろいですよねぇ。
本当に、学べば学ぶほどおもしろい。楽しいですね。
ではみなさま今週も、罪悪感と上手に仲良くしながら、素敵な1週間をお過ごしくださいませ!
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