【相談回答】男性に傷つけられ続けて男性嫌悪・男性不振／もう何をどうしたらいいのか分からない。
心理カウンセラーの飯道さくらです。
本日は、というか本日も、ココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしますね！
ご相談文はこちら。
Yさんからのご相談です。
もう何をどうしたらいいのか分からない。
アラサーシングルマザーです。
私は数年前から結婚したいと思っていますが
なかなかご縁が見つかりません。
親密感の怖れがあるかな？と思うのですがどうやってそれを解消したらいいのか分かりません。
小さい頃から父とは話す、出掛けるもなく、スキンシップも嫌がられずっと嫌われてると思ってました。母はモラハラ暴力、過干渉な人。
中学の時から両親が別居し身近な関係で傷ついてきて、また両親とは心理的距離がずっとある感覚で生きてきました。
人間関係、特に恋愛では苦しみ
幼少期は性的なトラウマで苦しみ、今でも
アルコールを飲む男性を受け付けません。
付き合った人からお金を盗まれたり
借りたはずのないお金を返せと言われ
DVに遭い被害届を出したこともあります。
見知らぬ人からストーカー被害にあったり
相手の罪悪感や劣等感をぶつけられることが良くあり、最近も職場の上司（男）に「話が上手い。騙すんじゃないのか？」というような失礼なことを言われ泣いてしまいました。
また、信頼していた方が
自分を性的な対象として見ていてキスされそうになったり、
身体（肩）に触れられて
受け付けれなくなったり、
特に男性に対して不信感でいっぱいです。
私が唯一怖れが出ない人は息子だけです。
根本さんの記事で問題の裏に才能ありというようなものを見ましたが
私に才能があったとしても
何もしていないのに被害に遭うし、
この人の為！と思って選別して愛情を
差し出しても相手に酷い扱いを受けたり、
傷付き過ぎて鬱になったこともあり、
心を開いてもまた同じことの繰り返しでどうしたらいいのか分かりません。
DVから2年経ちましたがまだ心が癒えません。
太ったのも
性欲がなくなったのも女として見られたくない。痩せたいけどまたあんな思いするんじゃないかと怖い。
傷を癒してもまた傷つくことに遭遇する。
もちろんそうじゃない男性もいますけど
それは親密にならない距離にいるから
安心してるだけで、これ以上深くなると
怖くて怖くて溜まりません。
どうしたらこの状況から抜け出せますか？
ご相談文を拝見してこんなイメージが浮かびました。
大きくてきれいな家がある。
でもこの家の敷地の周りには柵や門がないし、玄関の鍵も開けっ放し。
だから色んな人が侵入してきて、家の中にあるものを持っていったり、中を荒らしたりしてしまう。
となるとまずは、柵を立て、門を設置し、玄関の鍵を閉め、中を整えるところからだなと思うわけです。
大変抽象的なイメージの表現ですみません。
ちゃんと心理学的な説明でお答えしますね。
境界線・自分軸を意識する
これだけ色々と問題が起きてきたということは、セクシャリティが豊かで異性を惹きつける女性でしょうし、人を癒す力もYさんの才能の一つということなんだろうなと思います。
根本さんの記事で問題の裏に才能ありというようなものを見ましたが
これですね。
ただ、それだけに、傷ついた人・問題がある人がYさんに惹き付けられてよってきてしまう。
Yさんも彼らを助けよう、癒そうとしてしまう。
ついつい人のために与えすぎてしまう。だから苦しい。
それが冒頭に書いた「開けっ放しの家」のイメージです。
小さい頃から父とは話す、出掛けるもなく、スキンシップも嫌がられずっと嫌われてると思ってました。母はモラハラ暴力、過干渉な人。
中学の時から両親が別居し身近な関係で傷ついてきて、また両親とは心理的距離がずっとある感覚で生きてきました。
お父さんとは距離が遠く、お母さんは距離を詰めすぎてくるタイプだと思いますが、実はどちらの場合も同じ問題が起きやすくなります。
それはYさんが相手の顔色や機嫌をつねに気にしていて、それに振り回されて自分の行動を選択するようになるということです。
はっきりと「ノー」と言うのが苦手ではないでしょうか？
「ノー」を言うことで相手を傷つけてしまう罪悪感を感じてしまいませんか？
自分は疲れているのに、誰かのためにがんばってしまいませんか？
本当はやりたくないけれど、相手のためにやってあげることが多くないですか？
これはYさんの才能でもあるんですが、相手が望むものを察することができるし、相手の感情が自分の感情みたいに手に取るようにわかってしまう。
それだけに、自分を犠牲にして人に与えてしまうんだと思います。
なのでまず、家の周りに柵を立てたいんです。
ご自分と他人の間に境界線を引く、ということです。
自分が望まない相手は近づかせない。
自分がやりたいことじゃないことはやらない。
相手の感情と自分の感情にも境界線を引く。
相手が怒り狂っていても、泣きぬれていても、私は私、相手は相手。
例え相手がそれで傷つくことがあっても、「私」を一番優先する。
「私はどうしたいの？」と常に自分に聞いてください。
そして、「私」のために、「私」がしてほしいことをしてあげてくださいね。
太ったのも
性欲がなくなったのも女として見られたくない。痩せたいけどまたあんな思いするんじゃないかと怖い。
傷を癒してもまた傷つくことに遭遇する。
もちろんそうじゃない男性もいますけど
それは親密にならない距離にいるから
安心してるだけで、これ以上深くなると
怖くて怖くて溜まりません。
今のYさんは、これだけ、こんなにも、傷ついています。
まずは他の誰かより、一番に自分を優先して、一番に自分を癒す。
まずはこれは意識していただけたらな、と思います。
自分の価値をしっかり見つめ直す
問題のある男ばかりが寄ってくる原因として、もう一つあるあるなのは、自分の価値を正しく認められていない、ということです。
相手の罪悪感や劣等感をぶつけられることが良くあり
Yさんがそういう罪悪感や劣等感を受け止めてくれそうだと思われて、甘えられているという側面はありますね。
ただ、心理学的には「投影」という見方もあります。
Yさん自身が罪悪感や劣等感を持っているから、Yさんの世界にそれをぶつけてくる人が繰り返し現れるという考え方です。
Yさんは、ご自分の価値をどのようにとらえていますか？
日々、どんな言葉を自分にかけているでしょうか？
私はこのままで価値がある最高の女よ！と思えていますか？
人は、自分が自分を軽んじていると、他人からも軽んじられてしまいます。自分が自分を大切にしていると、他人からも大切にされます。
Yさんがご自分の価値を認められず、自分の魅力を否定して自分を小さく扱ってしまうと、周囲からも軽んじられたり、傷つけられたりしてしまいます。
でも、この魅力を堂々と認めて思いっきり外側に出していけば、近寄りがたい高嶺の花になるんですね。
トラウマがあったり、傷つけられてきたので、どうしても自分のセクシャリティ、魅力を否定してしまいたくなると思いますが、それほどまでに人をひきつけてしまうご自分の価値を、一度ちゃんと認めてみてくださいね。
それはもう隠しても減らないし。
否定してもなくならないし。
しょうがないので。
堂々と認める方向しか楽になる道はないわけです。
境界線をしっかり引いた上で認めることができたら、以前のように傷つけられることはなくなるのではないかと思います。
まずは自分が自分にどんな声をかけているのか？を意識してみてください。
結構責めちゃってるんじゃないかなーと思うので、自分を責めていることに気づいたら「私はいつもこんなふうに自分をいじめてるんだな、やめよう」と思ってみてくださいね。
ここら辺はカウンセリングで扱った方が速い案件ですので、よろしければカウンセリングにもお越しくださいね！
父の愛を受け取る
家の周りに柵を作って、家の中を整えたら、次はどんな人を中に招き入れようか、という話になりますね。
男性嫌悪はねぇ…。
Yさんほど、色々あったら、そりゃそうなりますよね。
私も幼稚園の時に性犯罪に遭ったことがあり、潜在意識の深いところでは男性を怖い、嫌いと思っている自分に薄々気づいています。
なのでお気持ちはわかりますよ。
でも、それでも結婚したいなと思っているYさんは、本当は男性が好きだし、信じたいし、頼り頼られたいと思っているんですよね。
「女性ってみんな…」と、男性が言ってくるとき、我々女性は「女をひとくくりにするなよ！」と憤りを覚えますね。
それと同じで、Yさんが嫌悪している「男性」は一部の男性であり、そうじゃない男性もたくさんいるんだよ、ということに気づいていけたらいいなと思います。
まずは、やはり気になるのはお父さまとの関係です。
小さい頃から父とは話す、出掛けるもなく、スキンシップも嫌がられずっと嫌われてると思ってました。
今はもう、嫌われているとは思っていないのでしょうか？
わかりづらかったけど、お父さんなりに愛してくれたと思えていますか？
お父さんというのは、「男性」のモデルになる存在です。
Yさんにとっては、一緒の時間を過ごしてくれない、自分を大切にしてくれない、自分に冷たい、自分をちゃんと愛してくれない、そういう人が「男性」になってしまっている可能性がありますね。
今まで好きになった男性は、なんとなくお父さんみたいなところがあったりしませんか？
私はすっごいあるんですよねー。
見ためとか、仕事っぷりとか、身長とか年齢とかは様々なんですが、私はいつも「なんとなく心を閉ざしている」男性に惹かれてしまいます。
これが私の父なんですよね。
恐ろしいものですよね…。
Yさんはいかがですか？
（きっとYさんもそうですよね、という前提で話を進めてしまいますね…笑）
なのでまず、「私はお父さんの影響で、私を大切にしてくれない男性ばかりに目がいってしまい、そして傷つけられて男性嫌悪を強固にしてしまっているんだな」ということを知っておいてほしいんですね。
傷を癒してもまた傷つくことに遭遇する。
もちろんそうじゃない男性もいますけど
と書いていただいている通り、そうじゃない男性はたくさんいます。
ただYさんがそういう男性を見ていなかっただけなんですね。
なので、今日から意識的に「そうじゃない男性」を見て欲しいんです。
日々、数え上げてほしいんです。「そうじゃない男性」を。
たっくさん、いるはずです。
それと同時に、お父さんへの気持ちとも向き合ってみてくださいね。
まずは、お父さんへの感情を書き出しましょう。
怒ってるのか、悲しかったのか、文句言いたいのか。なんでもいいです。
子供の頃から持っていたけれど、お父さんにぶつけたことがないような感情。本当は言いたかった気持ち。
そして、お父さんにしてほしかったことはなんだろう？
私はお父さんとどういう関係でいたかったんだろう？
そんなことも書き出します。
私はお父さんのことどういうふうに見ていたのかな？
どういう人だと思っていたのかな？
どうしてあげたかったのかな？
そんな視点でも書きだします。向き合う向き合う。
子供の頃、言えなかったことを全部ぶちまけてすっきりしたら、お父さんなりの愛情を探してほしいんですね。
わかりづらいけど、あれは愛だった、これも愛だった。
Yさんはお母さんですから、今のYさん視点でみれば、子供の頃に気づけなかった父親の愛とつながれるはずです。
こんなことに取り組んでいる中で、「この人なら私の家の中に入れてもいいな」と思える男性の種類が少し変わってくるんじゃないかなと思います。
これはね、お母さんバージョンでもやるといいかもしれません。
ただ1人でやるのはしんどいかもしれませんし、よくわからなくなっちゃうかもしれませんので、これまたよろしければカウンセリングにお越しくださいね。
母との関係、父との関係、がっつり向き合い続けているカウンセラーの私ならお手伝いできると思います。
最後に
もともとが、とっても広くてきれいなおうちです。
しっかり柵を作って、もちろん門も作りますからね。
必要な人やものは入れるし、不必要なものは出すし。
それもすべてYさんの選択ですね。
きれいに整った家の中で、まずは自分が一番心地よく過ごす。
その上で、心から大切だと思える人だけを招き入れて一緒に過ごす時間を大切にする。
そんなイメージですね。
そして最後に蛇足ですが、Yさんのお子さんが男の子なのも、きっとなんか意味があるんだろうなって思うんですよね。
男性をちゃんと信じたい、信じられるようになる、そのためなんじゃないかなぁ…。
終始なんかイメージの話でしたけど、ちょっと何言ってるかわかんないんだけど、とお思いでしたら…すみません、カウンセリングお越しいただくか、下記感想フォームよりクレームくださいませ。笑。
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4:09:18 特別企画「あなたの夢、応援しますっ！！！！！」Part.2
6:30:00 特別企画「あなたの夢、応援しますっ！！！！！」Part.3
2024/9/16（月祝）ラジオな時間！特別企画