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そこまでひどい家庭環境じゃなかったのに、なぜこんなに苦しいのか

心理カウンセラーの飯道さくらです。

常々、疑問に思っていたことがあります。

私はそこまでひどい家庭で育ったわけでもない(つもり)のに、どうしてこんなに心に問題を山ほど抱えて、苦しみながら生きることになったんだろう??

ということです。

なぜ、あそこまでめっちゃくちゃに自暴自棄になって自分とのつながりを切って生きることになったんだろう。

私のめちゃくちゃ時代の話。
ここに書けないほどめちゃくちゃなことが、まだたくさんあります。


私が持つ代表的なマインドの問題

・自立しすぎ
・ハードワーカー
・罪悪感/無価値感
・親密感の怖れ
・孤独と分離
・各種依存のフルコース

この大きな原因は母との関係。
ラスボスおかん問題。

だけど、別に虐待やネグレクト、暴力があったわけじゃない。
ものすごくひどい母だったとは、今も思わない。

言葉でも行動でもわかりやすく愛情を伝えてくれた母。
いつも自分を二の次にして、子供に与えてばかりいた母。

そこまで、ひどくない。

なのに、どうして、私はここまでめっちゃくちゃに荒れてしまったんだろう…?

なんでこんなに生きるのが苦しくなってしまったんだろう?

そんなことを、たまに不思議に思っていました。



先日カウンセリングを受けて、そしてその後に自分でも色々考えて、いくつかその理由が分かった気がします。


まず一つ目。

私が実家の中で作り上げた観念が「私は一番には愛されない」という観念だったこと。

(私は長女。母とセットの妹。この構図で作り上げた観念です)

「私は愛されていない」わけではないんです。愛はもらっている。
でも「一番じゃない」と思っている。

「私は愛されていない」という観念をひっくり返すのって、そこまで難しくない気がします。何かしらの愛を見つければいいわけです。

でも「一番じゃない」は、ちょっと頑固ですよね。
どれだけ愛を見つけても、「一番じゃない」の否定の証明は難しいなぁと思うわけです。


そして次に。
私が母との関係で感じていた苦しさは、ひとつひとつは小さなもので、決定的な傷になるようなことではありませんでした。

普段の生活の中で褒められることも認められることも普通にあった。

でも、母の価値観に合わないものは否定される。

否定される時は、遠まわし。
「あんたは何でそうなの?」「お父さんにそっくり」などなど。

「あんたはダメな子」とはっきり言われたことはたぶんないですね。

だから、「そこまでひどいことではない」と思っていたのかもしれません。

でも、これを日常的にいつも浴び続けていたので、自分で考えているよりも傷が深いのかもしれない。

毎日、同じ場所にちょっとすり傷作っていたら…そのうち、ぐっちょぐちょの傷になる、みたいな…。


そして最後。

とはいえ、愛情深い優しい母という一面もあるから、「母といると苦しい」「母と離れたい」という気持ちを持つことに、私は罪悪感を感じ続けていて、それが苦しい。

これはすごく腑に落ちました。

ラスボスおかん問題についてブログに書く時に、「母のひどかったところ」を書くと、いつも、自分が事実を捏造して母を実際以上に悪者にしているような後ろめたさがあります。

カウンセリングで母の話をして、カウンセラーさんに「それはひどい」と言われると、「そうだよね?やっぱりひどいんだ」とほっとするような気持ちになる反面、「いや、母はそんなにひどい人じゃないのに私が印象操作してしまったのでは…」という気持ちにもなります。

私は常に、愛する母に怒りを感じる自分に罪悪感を感じていて、その罪悪感でさらに苦しくなって、問題が大きくなっていたんだと思います。


以前、「嫌いな人にも感謝はできる」と知った時、とても驚いたのを覚えています。

感謝できるということは何かをしてもらっているわけだから、感謝できる人のことは嫌ってはいけない。
嫌いな人には感謝することはない。

そんな思い込みが自分の中にあったようでした。

でも感情って、そんなにきれいに切り分けられるものじゃなく、もっと混ざり合って、それこそ愛憎入り混じってもいいわけですよね。

愛しながら、感謝しながら、でも怒って恨んで文句を言ってもいい。
怒って恨んで文句を言いながら愛してもいい。


ラスボスおかん問題を抱えるクライアントさんのお話を聞いていると、「お母さんは大好き、感謝している」という気持ちがあるから、そこに入り混じっているお母さんへの怒りや悲しみを感じてきた自分を抑えてしまっているな、と感じることがあります。

私もだったかー。笑。


そもそも。
「私はそこまでひどい家庭で育ったわけでもない(つもり)のに」だなんて頭で考えても意味がなかったんですよね。

自分が辛いと感じたらならそれが正解。

ついつい頭で「いや、でも、そこそこ幸せじゃん」とか「人から見たら恵まれてるじゃん」とか言いたくなっちゃったりもするけどね。

なんか辛い、苦しい、イライラする、寂しい、そういう気持ちを否定しないって大切ですね。


ラスボスおかん問題を持つお仲間のみなさま。
何かヒントになれば幸いです。

よろしければ、カウンセリングにもお越しくださいませね!

【2023年10月~、カウンセリング実績延べ150人以上】

よくあるご相談例:

【自己肯定感/自己否定/自分に価値があると思えない/いつも体が重い、疲れ果てている/思考がちで頭の中がいつもぐるぐるしている/ハードワーカーで燃え尽きそう/自分の人生を生きている気がしない/やりたいことがわからない・みつけたい/人づきあいが苦手/いつも孤独/母親・パートナーとの癒着問題】


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