中学聖日記② 〜中学生に手を出した話〜

疲弊しきった顔で、へとへとで帰路についた私。iPhoneを開き、Twitterを開き、来ていたフォローリクエストをなんとなく許可。

…ん?
今許可したアカウント、誰?

名前は特に個人が特定できるようなものではありません。アイコンもよくわからない。
でも、誰だかすぐわかるポイントが1つだけありました。

I want you というワードが入っていたのです。というのも、その日の合宿で、

舜「needの意味なんでしたっけ」
私「ほら!AKBのヘビーローテーションっていう歌あるじゃん!I want you♪ I need you♪(歌った)のあれだよ!」
班メンバー「…」

という恥ずかしい会話があったのです。
そのとき、舜だけは愛おしそうに笑ってくれた。だからそのIDを見た時、これは絶対に舜だと確信しました。

とはいえ、私も先生です。
こんなことがバレたら即クビだ、と思いつつも、舜からのメッセージに返信してしまいました。本当に悪い先生だと思います。

その日は舜からの猛アプローチの嵐でした。

「咲桜先生のサラサラの黒髪も、可愛いところも、お疲れ様って言ってくれる声も、勉強教えてくれる横顔も、年上で余裕あるところも、スーツ似合うところも全部好きです。愛してます。」
「こんなに勉強に集中できるのは、先生からの付箋のお陰です。明日ももっと下さい。俺だけに」

中学生がこんなことを言えるのか?ってくらいの男らしい言葉の数々に、私も終始圧倒されていました。

ですが相手は15歳。15歳。15歳。未成年。まだ義務教育。まだ学校で給食を食べている。常に私の頭に罪悪感がちらつきます。

でも、止められませんでした。
舜の愛は、本物だ。こんなに愛されること、今後一切ないだろう。私はそう確信しました。今ここで舜との関係を切ったら私は後悔する。そう思いました。
だから、職場にも、舜の校舎にも、舜の親にも、誰にもバレないような形で関わろうと決めました。

LINEも交換しました。
ですが、合宿が終わるまではお互いの名前を
「田中花子」「田中太郎」に変えて、誰にもバレないようにしました。どう考えても不自然な名前すぎて、今考えると阿保丸出しですが。笑

そして翌日。
この日は、周りも「舜は咲桜先生のことがすきなんだ」と噂をし始めました。女子生徒から、「舜が先生のこと好きらしいですよ!❤︎ LINEで咲桜先生のこと好きって連発してました」と何回も聞かされました。
知ってるよ、私もLINEで言われた。
なんて言えるはずもなく、「先生をからかわないの〜!」というありきたりなスルーをして乗り切りました。

3日目が終わり、次が最終日です。
私自身も、もう舜に会えないんだと心が苦しくなりました。
まだまだ合宿をやっていたい。舜に勉強を教えながらいっしょに過ごしたい。
と、本気で思うようになりました。

続く🍓

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