これからは“宗教”の時代
西洋占星術の世界において、2020年末に「地の時代」から「風の時代」になったと言われています。私は全然詳しく無いので知りませんでしたが、これは200年に一度訪れる大きな節目のようです。
地の時代は、「物質」が価値を持ちます。18世紀に訪れた産業革命の時代が、まさしく地の時代の始まりでした。産業革命によって、大量生産大量消費が可能となり、「モノ」がどんどん豊富になりました。
一方で、風の時代は「情報」が価値を持ちます。テクノロジーが発展し、モノが豊富になり過ぎたことで、「モノ」の価値が下がりました。そして、「思想」「シェアリング」といった「情報」が価値を持ち出しました。
占いをそこまで信じているわけではありませんが、「風の時代」がまさしく今の状況を表しているので、結構信ぴょう性があるのだなと感じてしまいます。
そんなこともあってか、これからは「宗教」の時代だな、と思っています。
なんでいきなり宗教?って思われるかもしれません。
ここでいう宗教というのは、仏教やキリスト教、イスラム教といった従来の宗教ではありません。現代の宗教とも呼ぶべきものが、これから先価値を生むのだろうと思っています。
現代の宗教とは何か?
そもそも宗教とは何か?
僕は、宗教とは「生き方を教える」ものだと考えています。
従来の宗教は、ざっくり「天国に行くため、もしくは来世で幸せになりたいなら、現世で正しく生きなさい」と言っています。
つまり、「死の恐怖を克服する」ための「生き方」を説いているのです。
しかし、今は治安もよくなり、医療も発展したことで、人の寿命は昔に比べて飛躍的に伸び、理不尽に死ぬことも少なくなったため、死に対する恐怖が昔に比べて薄らいでいます。
これだけが原因ではないでしょうが、死に対する恐怖が薄らいだことで、従来の宗教を信奉する人も昔に比べて減少しているではないでしょうか。
一方で、「生きること自体への恐怖」が次第に増しているように感じます。
今はVUCAの時代です。
「大企業に入れば安泰」という神話はとっくに崩れ去っています。
将来に対する不安が現代人を苛むようになりました。「企業」から「個人」に価値に移っているとよく言われますが、自分という「個人」をどうやって価値を発揮すればよいのか、普通は分かりません。
そういった現代人の「生きることへの恐怖」を和らげるための「宗教」が、昨今影響力を持つようになっていると感じています。
例えば、YouTuberに代表されるインフルエンサー。特に教育系YouTuberですね。
お金の教育、自己啓発系の書評を通じた啓蒙、独立するためのマインドセットの紹介、等。「個人」に対して、「正しい(と思われる)生き方」を教える彼らは、現代の宗教における「教祖」だと自分は考えています。
ちなみに言っておきますが、僕は宗教を悪いとは全く思っていません。むしろ、宗教だと思いつつも、教育系YouTuberの動画を好んで見ています。
宗教性は持っていますが、「役に立つ」ので、重宝しています。
フランスの経済学者、ジャック・アタリが著書『21世紀の歴史』の中で、以下のように言っております。
この三者の権力者(宗教人・軍人・商人)は、それぞれ代わる代わる富を支配してきた。
これまでは資本主義が世界の秩序でありましたが、資本主義限界論を叫ぶ知識人が昨今増えてきております。
資本主義の時代は商人が富を支配してきました。では、資本主義から別のイデオロギーに移った後、誰が富を支配するのでしょうか?
恐らく、宗教人でしょう。
モノが豊富になったことで価値を失い、一方で「生きる意味」「良い生き方」が不足したことで、それを説く人間が価値を持つようになりました。
インフルエンサーが富を築いてきている現状を見て、その動きを強く感じます。
このような状況で、自分はどうやってこの「宗教」を活用できるかを考えないといけないと思っています。
自分も説く立場になるのか
それとも自分が共感できる教祖を選び、その教えの通りに、良い生き方を実践するのか
乱文乱筆、大変失礼しました。
何かの参考になれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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