阪急電車
『阪急電車』/有川浩
「電車に乗った人数分の人生が少しずつ交差し、希望へと変わるほっこり胸キュンの小説」との紹介文を読み、試しに手に取ってみました。
有川さんの小説は読んだことがなく、これが初めて。
あまり読む機会がなかったのですが、よく名前を聞くことと私の友達に有川さんのファンがいたので試しに読んでみることに。
まず目次からびっくり!
阪急電鉄の路線の駅名がつらつらと並んでいます。
宝塚駅から始まり、西宮北口駅までの駅名の羅列。なんじゃこりゃ。
そして、折り返し。
西宮北口駅から宝塚駅まで。
およそ目次とは思われない章立てですが、いぶかしく思いながらも読み始めてみます。
すると列車が駅を進んでいくのとともに、各区間でさまざまな人物が入れ替わり登場し、それぞれの日常を過ごしていくさまが描かれます。その中で、電車やホームの中で登場人物同士が会話したりすれ違ったりしながら、ほんの少しづつ人生が重なり合いながらそれぞれの日々が過ぎていきます。
これは面白いスタイル…!
また恋愛要素もかなりあり、胸キュンあり、涙ありの盛りだくさんです。
要素が詰め込まれているというか、各要素の密度が濃く、それぞれのつながり方も上手くて、どんどん読めます。一日で一気に読み切ってしまいました。
ほっこりする小説です!はじめての有川さんの小説だったけど読んでよかった◎
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