現代音楽の作曲家たち⑵
今回も現代音楽の代表的な作曲家を4人紹介していきます。
タイトル画像は、現代音楽の作曲家たち⑴で登場したクセナキスと武満徹が一緒におそばを食べている写真です☺️
⑤ピエール・ブーレーズ (1925〜2016)
♪ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌) (1953〜55)
…変わった編成の無調音楽です。シェーンベルクの《♪月に憑かれたピエロ》に影響を受けています。
♪ピアノソナタ第3番 (1955〜57)
….「管理された偶然性」を代表する作品です。
♪ブーレーズ指揮
ストラヴィンスキー《春の祭典》
…後年は戦前・戦中の音楽の再評価につとめました。
⑥カールハインツ・シュトックハウゼン (1928〜2007)
♪ピアノ曲Ⅹ (1954〜55)
…7種類の音素材を使用したセリー音楽です。
♪少年の歌 (1956)
…ボーイ・ソプラノの録音(アコースティック音)と電子音で作られていて、当時こういった試みはかなり新しいことでした。
テキストを聖書から使用しています。
♪オペラ「光」より 『ヘリコプター四重奏曲』(1993)
…全曲演奏に20時間かかる「光」の中の楽曲です。
奏者はヘリコプターに乗りこみ演奏します。プロペラ音とトレモロがリミックスされた音楽を、聴衆は会場のスピーカーで聴きます。
⑦武満徹 (1930〜1996)
♪弦楽のためのレクイエム (1957)
…友人の死を悼んで作曲されました。枯淡で晦渋な趣の曲です。
♪死んだ男の残したものは (1965)
…谷川俊太郎の詩による歌曲で、ベトナム戦争の反戦歌として書かれました。合唱曲バージョンもあります。
♪ノヴェンバー・ステップス (1967)
…琵琶と尺八を独奏楽器として取り入れた協奏曲です。
情景描写を担当する印象派風のオーケストレーションと、2つの和楽器が見事に調和した傑作です。
♪雨の樹 素描 Ⅰ(1992)
…大江健三郎の短編小説『頭のいい雨の木』にインスピレーションを得て作曲されました。
とけるような音色の不協和音が、自然の中に降り注ぐ雨水を彷彿とさせます。
⑧スティーヴ・ライヒ (1936〜)
♪ピアノ・フェイズ (1967)
…不思議な感じの曲で、同一のメロディが少しずつズレていくと、次第に別のメロディが浮かび上がって聞こえます。
♪ディファレント・トレインズ (1988)
…「ユダヤ人である自分がもし大戦中のヨーロッパにいたら、違う電車に乗せられて収容所に行っていたかもしれない」という考えの元に作曲された、ドキュメンタリー性の高い作品です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
さくら舞🌸