見出し画像

6000円で15秒がちょうど良い

同担拒否なんていうと「あ、じゃあ、ガチ恋なんですか?」と言われる率が高いのだけど、そんなことはない。一応既婚者な上に、もはや自分の中に誰かと一緒になりたいとか、誰かを独占したい欲などない。(いつ消えたんだろ)

だから、もしも間違って日常生活において呼ばれた飲み会に推しがいたら、私は「あ、はじめまして」とだけ挨拶して、たぶんだけどその場にいる他の人とできるだけ話すと思う。知りたくないので、私と同じ世界でのあなたのことは。

というわけで、私にとってはCD3枚買って15〜30秒話せるのがとてもとてもちょうど良い。

原因は自分にある。ConceptEP「テトラへドロン」を経て、そう確信した。

今回はアザージャケットのお渡し会という名目で、お渡ししてもらったタイミングで少しお話ができるというイベント。(余談だが原因は自分にある。さんのリリースイベントは、サイン会、グループショットなど多岐に渡るが、今回は全回ともにアザージャケットお渡し会だ)

何度か回ろうとは決めていた。そんな中、ノープランで迎えた1回目、なんでか知らないけどわりと長めだった。

推しである小泉くんが好きなラーメンの話をして、帰ろうとしたら「そろそろお時間です」と言われて、え?まだあるの?と焦ったゆえ、私は推しの好きなラーメン屋情報をもう一度繰り返して提供して「よかったら食べてみてください!」と店員でもないのに、なぜか念押し。1回しか行ったことのない、そのお店を2度もおすすめをするというしょうもない行動に出てしまった。

そんな1回目のお渡し会が終わって、私は珍しくこのイベントのせいにした。「ほら、長く喋れていいことなんて1つもない」と。だって、だいたい顔も声も好きな人が目の前にいて、ほぼ向こうからしたら初めましてという状況で、正気でいられるはずがない。こっちは何百、何万回もあなたを見てますし、大好きで大好きでたまらないわけだけど、それは勝手に好意を寄せているだけでございまして、そちらからの矢印だなんて全くを持って期待してないんですよ。だから2往復以上のコミュニケーションはできないんです。ええ。(ここまで一息)

だいたい私が並ぶことが彼にとってはストレスかもしれませんしね。そう思うと私は何もできないんですよ。うん。

じゃあ、並ぶなという話かもしれないけど、それはまたちょっと話が変わってきて、私は至近距離で彼のお顔と声を1人で堪能したいわけです。あ、わかったもう次からしゃべるのやめる?そうする?そうしようか?今度からガン見イベントにしようか?え?(喧嘩腰)

こんなことを考えながらも、私は4周した。ちなみに残り3回は時間の関係だろうか、短い時間だったので逆に足りなかった。結局のところ、好きな人に会いたいという己の欲に勝つことはできなかった。ただ残りの3回もプロアイドル・小泉光咲さまなのに対し、私はしょうもない話しかできなかった。もはや「しょうもないことしか話せなくてごめん」と謝罪したレベルでしょうもない。(これにぴえん顔で全然だよーと言ってくれた優男)どこで覚えたのか謎の、私の名前を名札を見ずに答えるプロアイドル。対して私はさえなくてごめんね。

はあ……。推しにとって私は迷惑じゃないだろうか。しっかりとお金は払うから、どうかどうか近くもなく遠くもなくいさせてください。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集