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nitsubonome
単発ドラマ『埋もれる』の感想
桐谷健太さん。去年公開された映画『首』で服部半蔵を演じられて、それが加瀬亮さんの信長とおんなじぐらい好きで めっちゃ格好良かったから、この人が主演の作品を観たいな〜と思って探してみたら偶然見つけた、2時間の単発ドラマ『埋もれる』。
大手食品会社勤務の北見は、自社の産地偽装を告発したことで会社を追われる。地元の市役所で働き始めた北見は、問題視されていた"ごみ屋敷"に住む老女・加代子の説得へ。加代子から相手にされなかったものの、隣の家に住んでいた初恋相手・葉子と再会する。
たまに「え?あ、そうなるんや」てツッコミたくなる場面があったりするから、評価が分かれとる理由のひとつはたぶんそこなんやろうと思う。
考えより身体が先に動いてまう危なっかしい性格が良い方向に進まんくて、環境を変えてみたは良いものの そこでもだんだん引き際が分からんくなって、モヤモヤの中に「埋もれ」ていく男の話。
「環境を変えてみたら」てのは 今おる悪いとこから抜け出したら事態が好転するような、ポジティブなイメージが先行してまうけど、結局は行ってみなわからんし、「今よりもっと悪くなる可能性も全然あるんやで」て注釈はあったほうがええんやなと思った。もう大人やから自分次第やけど。
主人公の言動が 周りの人に影響されてどんどんブレていくのが人間臭くて、そこがしっかり描かれとるのが良かったと思うし、伏線の張り方とか 締め方も含めて 個人的にはめっちゃ好きな作品。