ゲーム業界へ、いざ参る!!
この記事では、どうして私がゲーム会社に入ったのか、
から振り返りたいと思います。
実は、この質問、今でも初対面の人には必ず聞かれる質問です。ゲームが好きだったわけでもありません。
本当に運命は、「偶然を装った必然」でやってきます。
その後、25年も続く業界在籍歴になるなんて、思ってもみませんでした。
(ちなみに、夢リストの中に1ミクロンも載っていませんでした!)
予期せぬ転機
外国語大学を卒業し、希望通りに外資系企業に就職。
もともと飛行機や乗り物が好きだったこともあり、海外物流の世界に飛び込みました。
新しい環境、新しい挑戦に胸を膨らませていたのですが、その生活はわずか半年で終わりを告げることに。
突然の大病に見舞われ、退職を余儀なくされてしまったのです。
幸い手術は必要なくなったものの、気づけば私はただの無職に。
途方に暮れましたが、そんな時、ふと新たなチャンスが舞い込んできたのです。
ちょうどその頃、SOTEC社が発売した一体型パソコン(なんと99,800円!)が普及し始めていて、我が家にもそのパソコンがやってきました。
暇を持て余していた私は、パソコンをいじりながらプログラミングを少し勉強して、いろんな「いたずら」を試して遊んでいました。
仕込んでおいた操作をすると決められたパターンが発動するシステムを見て、ゲーム開発のようなことをしている自分に気づきました。
その瞬間、私の中で何かがひらめきました。
💡 💡 💡
ゲーム業界への扉
「ゲームってこうやって作るのかな?」
そして、ゲーム制作の裏側を知りたくなった私は、持っている資格を基に、ひたすら求人を検索しました。
それが、のちにクリエイターとして私を育ててくれた会社の「プロジェクトアシスタント/マネージャー」という求人でした。
当時はまったく意味がわかりませんでしたが、求人の資格欄には「英検準1級」と書かれていたので、「これならチャンスはある!」と前向きに捉えて応募してみることにしました。
こうしてゲーム業界に挑戦しようと決意したものの、実は我が家はゲーム禁止の家庭で、私自身もゲームにあまり触れていませんでした。
唯一、中古で手に入れたスーパーファミコンがあったものの、持っているソフトは格闘ゲームと「ぷよぷよ」だけ。
幸運にも書類審査は通過し、面接に呼んでいただけたので、急いでその会社のゲームをよく遊ぶ友人の家に行き、前日の晩にプレイ画面を見せてもらいました。
特にクライマックスは何度も繰り返し見せてもらい、必死に覚えました。
運命の面接日
そして迎えた面接当日。
その会社は当時、業界でも一人勝ちしている「イケイケ」な企業で、オフィスも高層ビルのワンフロアに位置していました。
テレビでしか見たことがないような豪華な受付と応接室。
応接セットのソファに腰を下ろしたとき、窓から見えた景色はまさに「摩天楼」
田舎者の私にとって、それは圧倒的な光景でした。
しかし、待てど暮らせど面接官は現れず、私はどうしても窓の外を見たい衝動が抑えきれず、何度も迷った末に「少しぐらいなら…」と立ち上がり、窓に近づいて外を眺めてしまいました。
そして思わず、「うわぁ〜」と驚きの声までも。まるで子どもが東京タワーから初めて景色を見下ろすかのように、歓声を上げてしまいました。
その瞬間、「ガチャ」とドアが開く音がして、私は一気に現実に引き戻されました。(大体そう・・・そんなパターン)
振り返ると、おしゃれな業界人っぽい男性とイケてるパンツスーツのお姉様が。私は窓にへばりついたまま、思わず「すみません!」と半べそで謝りましたが、男性は笑顔で「いいよ、いいよ」と笑顔で返してくれたのです。
この方こそ、後に私を大きく引き上げてくれる支社長でした。
座り直して面接が始まると、緊張していた私は逆に「もう落ちたな」と思い、リラックスして答えることができました。
隣の女性は、プロジェクトマネージャーで、その妖艶な美しさに圧倒されました。まるでドラマに出てくるキャリアウーマンのような彼女は、標準語を話し、笑顔も優しく、余裕たっぷりのまさに月9の世界観を持っていました。
2人が首から下げているカードキーが、もうスタイリッシュでトレンディで何もかもが煌めいて見えました。
🎮 🎮 🎮
「ゲームは好きか?」と聞かれたとき、前の晩に勉強した通りの想定問答で答えようと思いましたが、正直に答えました。
私が好きなゲームは「ぷよぷよ」であること、「ぷよぷよ」でオリジナルルールを作り、徹夜で遊んでしまうことがあると話しました。
気づけば他社のゲームについて熱く語ってしまい、「これはもうダメだな」と帰りの電車で反省しました。
「結果までの1週間、この気持ちで過ごすのか・・・なんで・・・」
しかし、
「あの景色が見られただけで満足だし、また次を頑張ろう」と思いながら家に帰ると、留守電のランプが点灯していました。
何気なくボタンを押し、持っていたカバンを雑に置きつつ、役に立たなかったスーツを脱ごうとしていたその時、面接を受けたあの会社の名前が再生されている!
「明日、役員が来るからもう一度来てほしい」
「マジなの!?ほんとなの?!いくよ!何度でもいくよ!!」
と大きな声で留守電に向かって返事をする私。
明日また、あのすごいところへ行けるんだ!!
今度は窓の外は見ない!絶対、見ない。
このときはまだ、この会社のことがよくわかっていませんでした。
でも、今だからわかることは、この会社のこの始まりが全てだったと思います。
きっかけは、いつ来るかわかりません。
だからこそ、この初めてのひらめきを思い出して、
年齢に関係なく、やりたいことは全部やりたいと思います!
だって人生は一度きり。
遠慮するより、やらなきゃ損です!
フォローいただけるとパワーになります。
決して損はさせません!!
次回、「あなたはジャニーさん?!」
ご期待ください!!