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ストカレ講座で書いた、私の物語(前編) 〜コロナ禍で見つけた新しい道〜

はじめに

今年チャレンジしたストーリーカレッジの2回目の課題で、自分の経験をストーリーとして書いてみました。

この課題は「note 記事を書いてみよう」というもので、現在執筆中の電子書籍のダイジェスト版になります。
「事業を始めるまで」の思考の流れを、コンパクトにまとめてみました。

あの頃を思い出すと、今でも胸が熱くなります。
大きな変化の入り口に立っていた私には、まだ見えていない未来が待っていたのです。

「人生はドラマ!」

📚 📚 📚



1. 突然のリモートワーク

「うちも明日からリモートワークにします。自分の機材を持ち帰る準備をして」

それまで当たり前に売られていたマスクが店頭から消え、大型クルーズ船ではコロナウイルスが蔓延し、そして国民的コメディアン志村けんさんの訃報。
毎月、想像していなかったことが起こり、とうとう緊急事態宣言が全国に発令された。
それに伴い、急遽私の会社もリモートワークに移行した。


私はゲーム業界で、プロダクションマネージメントやプロデューサーの役割を果たしてきた。
作る人ではなく、全体的な方向性を決めたり、その実現のための具体的な管理を行う人。

それゆえ、リモートワークが決まった時、管理職として最もらしい顔をしながらも、内心はスタッフから解放される喜びに心躍らせていた。


そして、リモートワークが始まった。
満員の通勤電車からの解放。少し遅く起きて、ゆったり過ごす朝のカフェタイム。
始業時間のオンラインミーティングでは、「カメラに映る上半身だけまとも」な服を着ていれば良く、本当に自由を感じていた。

1ヶ月ぐらい「その自由」を満喫してふと気づいた。
いや、これまでも何度も感じながら打ち消してきたこと。


ー「手に職がない」


スタッフはプログラマーやデザイナーなど技術を持った専門職であり、プロデューサーの私は具体的な技術というより、センスやトークなど目に見えないもの。


「やばい」


急に自分の未来が恐ろしくなった。
一体自分は何をしてきたのだろう。

ゲームの制作過程で、いつか時間ができたら自分もCGを作ってみたいと思っていたものの、今は忙しいし・・・と言っていた逃げの理由が、リモートワークにより一切なくなってしまった。
 
「手に職つけるなら、今しかない!」


✨ ✨ ✨


2. 四十の手習い

四十の手習いを始める決心をした私は、オンラインで教えてくれる海外の先生を見つけた。
しかも元ディズニーアニメーション。
もしかしたら隠れていた才能が目覚めるかも?!と、私のテンションは一気に最高潮へ。

鼻息も荒々しく、やる気満々で迎えた初日。
それぞれの受講生の顔が映し出される。

その中には、20年前に私がよく遊んだゲームのメインキャラクターデザインを手がけていた、ゲーム業界では超有名なイラストレーター A氏がいた。

勇気を出して、チャットに
「毎日⚪︎⚪︎のゲームで遊んでいました。大好きでした」
と打ってみたら、すぐに喜びの返答が返ってきた。

そして
「僕も当時はよくやりましたよ。特に⚪︎⚪︎が大好きで・・・」
と会話に加わったのは、フィギュア製造で有名な 造形師の B氏!

予想外の出会いに、私の学習意欲は一気に高まった。


⚡️ ⚡️ ⚡️


1週間後、初めての課題提出の日を迎えた。
それまで竜巻のような上昇気流に乗っていた私は一気に地の底へ叩き落とされた。

みんな、すでにすごく仕上がっており、私の初作なんて見せたくなかった。1週間、何をしていたのか、穴があったら入りたい。

やっぱり無理だ。もうやめよう。


その日は何をする気力も湧かず、情けないやら悲しいやら、手に入れかけた自分の未来を再び無くした気がして、ただただ悲しかった。
情けないと悲しいの無限ループの始まり。

でも、上司としてスタッフに言ってきた過去の言葉が思い出され、自分の胸に突き刺さる。

「やっぱり、やめたらあかん」


翌日から戦略を一新、
昭和世代ならではの「根性と努力の精神」を全面に押し出すことにした。

通称:泥臭スピリット作戦だ。


それは、他人が1週間に1個作るなら、自分は毎日1個作る。数をこなすことで質を上げていく。
そこからは毎日毎晩、ひたすら無心に数をこなした。

こなしまくっていたら、あのインクレディブルなファミリーだって作れてしまったのだ!

<後編に続く>


ここまで、突然始まったリモートワークから、CGとの出会い、そして「泥臭スピリット」発動までをお伝えしました。

しかし、これは私の挑戦の序章でしかありませんでした。 数をこなしていくうちに、私の中で新たな "やりたいこと" が次々と芽生えていきます。

予想もしていなかった出会いと、思いがけない展開が、 私の人生を思わぬ方向へと導いていったのです―

後編では、さらに発展していく新たな挑戦から夢の実現までをお伝えします。 広がっていくやりたいことは、全部やります!

では、続きは後編で。

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最後までお読みいただいて、ありがとうございます。
後編もお楽しみいただけたら嬉しいです。

「面白かった!」「後編も読みたい!」という方は、ぜひ「スキ」をよろしくお願いいたします


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