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9年務めた人材会社での話

20代半ばから約9年、人材会社で働いてきました。
「人材」と聞くと、「派遣」をイメージされる方が多いですが私は大学生の就活支援をしてました。
リクルートやマイナビをイメージしてもらえればと思います。
私が勤めていたのは、入社当時50人程度の中小企業です。
ですが、取引先は誰もが知っている大手も多く学生が「受けたい!」と思う企業はだいたいが取引先でした。
そんな中で私が働いて得た経験をお伝えしていこうと思います。


経験①:営業時代

最初に配属されたのは、企業(主に中小)と学生をマッチングさせる人材紹介の営業です。


【1日の流れ】
9:00 出社・朝礼・タスクチェック
9:30 MTG
10:30 アポイント・業務
12:00 お昼
13:00 アポイント・業務
21:00~終電までには帰宅


基本的に21時以降までは会社に人がいました。
終電で帰ることもしばしば。仕事は楽しかったので、嫌だと思ったことはないです。

【業務内容】
・面接の日程調整
・求人開拓
・学生の推薦
・面接対策
・企業側のコンサル
など。

苦労したこと

苦労したのは就活もまともにやってこなかったので、「業界知識皆無・担当企業仕事内容がさっぱりわからない。」ことでした。
先輩にたくさん聞いたり、企業の研究をすることによって1年たったころにはだいたいの企業のHPや採用サイトを見ると仕事内容・どんな人が活躍しそうかなど仮説を立てることができるようになりました。

また、面接調整など伝言ゲームの間にいる人のような立場だったので「事実」と「誰かの考え」を区別することにも苦労しました。
最初の頃は、企業の評価や学生の志望度など聞いた話を鵜吞みにして思った通りにことが進まなかったことが多々あり苦い経験をしました。

あとはマルチタスク!これは本当に、しんどかったです。
面接の日程調整+学生を企業に推薦する準備~本番、企業への応募数確保のために取り組みなど優先順位を整理して業務を行うのが大変でした。
毎年、配属された後輩は半年以上このマルチタスクに慣れるまで時間を要してます。

なんとか、仕事も回せるようになり3年目にはグループMVPも受賞することができました。

経験② 学生担当兼プレイングマネージャー時代

次に配属されたのは学生担当。
1日の流れ、退社時間は概ね変わらず。

【業務内容】
・チームの目標管理、メンバ育成
・学生に対する広報責任者
・就活勉強会
・ESなどの添削
・イベントの案内
・面談、面接対策など

苦労したこと

学生の担当はほぼしたことがないのに、いきなりメンバーを持たされたことに戸惑いがありました。
しかも、学生担当のチームは「不満」が溢れているためどうモチベーションを上げていくかが組織としての課題でした。

「みんな助けて!!」の精神で、何とか乗り切れ唯一チームで達成することができ、半年後にはなぜか学生部門の事業責任者になっていました。

経験③ 事業責任者

学生部門と営業部門のそれぞれ責任者を経験しました。
責任者の仕事は、私にとって「敗北」の経験です。

苦労したこと

もう、苦労したことしかないです。
目標も達成できず、メンバーのモチベーション管理もできず、本当に不甲斐ない責任者でした。
もともと、私自身が上司が「やれ!」といったことに対して何の疑問も持たずに全力で取り組む人間だったため、疑問を持つメンバーが理解できなかったです。

今、育児を経験して他人に自分の価値観を押し付けることが意味がないとわかったからこそこの時の自分は浅はかだったなと感じます。
ただ、転職して大手の企業やほかの企業を見ていると、この時の組織はマネジメント難易度が非常に高かったと感じます。
なので、とてもいい経験をさせてもらったと思います。
いつか、育児もひと段落して自分のやりたいことに全力で取り組めるようになったらマネジメントにもう一度挑戦してみたいと思います。

記事を読んでいただきありがとうございます。
私の経験がだれかの役に立つことができれば本望です。
みなさんにとって素敵な1日が過ごせますように。

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