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アミがくれた言葉①

私の大好きな本「アミ 小さな宇宙人」。

宇宙人アミが少年ペドゥリートに語った内容は、本当に大切なことをたくさん伝えてくれている。

宇宙の最高の法。そして地球のこと。人類の向かう先・・・

この本の冒頭には、「これは、まったくのおとぎ話です。」と書かれているが、私は真実に違いないと信じている。というより、素晴らしすぎて、どうか真実でありますように、と願っている。

現在この本は絶版になっていて、中古本でもかなりの高値がつけられている。

もしこの本を読みたくても手に取れない人がいるならば、私の好きなアミの言葉たちを少しだけここに抜粋していくので読んでみて欲しい。


やさしさが欠けた文明の行き先は・・・

SF映画にでてくるような地球を侵略する悪い宇宙人を想像するペドゥリート。それに対してアミはそんな宇宙人は存在しないと言う。

「もし、そのひとの頭がおかしいとしたら、まず、ほかの惑星を侵略するのに必要な科学の水準に達する前に、かならず自分たちで、自分たちのくびをしめるようなことをしはじめるよ。だって、爆弾をつくることのほうが、宇宙船や円盤をつくって、ほかの星を侵略するよりもずっとかんたんなことだからね。あるていどの科学の水準に達した、でも、やさしさや善意の欠けた文明は、かならずその科学を自滅するほうに使い出すんだよ」

宇宙にはたくさんの惑星があって、たくさんの人々が住んでいる。そして科学と愛の水準が進んだ”文明世界”では、皆が兄弟であり、争いなどないとアミは言う。

科学は発達しているが、愛の水準はまだまだ低い地球。自滅の道に進んでいると警鐘を鳴らしている。

未だに世界のどこかでは争いが絶え間なく起こっている。戦後の安全な日本に生まれて今まで生きてきた私は、当たり前の「平和」を疎かにしていたことに気付かされた。平和のために何ができるだろうと、初めて自発的に考えるきっかけをくれた言葉のひとつだ。

”いま”を楽しもう!

アミは"いま"その瞬間を楽しむことの大切さを伝えてくれている。また、人生は提供されたすべてを健全に満喫する以外に目的はないと言っている。

「まだ現実に起きていない先のことをあれこれ気に病むのではなく、いま起きていることにあたることのほうが賢明なことだよ」
「起こらなかった問題やこれからもけっして起こりもしない問題を心配して、頭をなやませて生きていくのをやめて、もっと”いま”というときを楽しむようにしなくちゃ、と言っているんだよ。人生は短いんだ。もし現実に、なにかの問題に直面したときはそれに全力であたって解決すればいいんだ。(中略)この”いま”という瞬間を、こんな美しい夜をじゅうぶん満喫しなかったら、それこそなんとおろかなことだろう・・・。よく見てごらん!小鳥たちがなんの心配もせずにとびまわっているのを。どうして、じっさい起こりもしないことに頭をなやませて、現在を犠牲にしなくてはならないんだい?」

私はちょっとしたことがトリガーとなって、過去や未来に思考が飛んでしまいハッとすることがよくある。本当にいま目の前にあるものに熱中することができたら、人生がより味わい深いものになっていくだろう。

善を知るには・・・

悪い人間たちが最初から良い人間に生まれていたら、この世界に悪は存在しないのではという問いを投げかけたペドゥリート。いつかは彼らもいい人間に到達できるとアミは言う。

「もし悪を知らなかったとしたら、どうして善を知り、善を喜ぶことができる?どうそれを評価できる?」
(中略)
「もし生まれてからずっと目が見えずにいたひとが、ある日とつぜん見えるようになったとしたら、目が見えることを、どんなにすばらしいと思うか、想像つくだろう?」

最初から「ある」状態であれば、「ない」ことがどんなものか想像できない。「ない」ことを経験することで「ある」ことのありがたみを理解できる。

私は持病はあれど、五体満足で目も見えるし耳も聞こえる。不足した部分にフォーカスしがちになるけれど、「ある」部分を見れば、それがどれだけ素晴らしいことか改めて気付かされた言葉だった。

悪いシステムが人を傷つける

どんな人でも良い側面を持っている、100%の悪人などいないとアミは言う。

「どうしてこの世には幸福より不幸のほうが多いの?」        「それはひとが悪いのじゃなくて、古いシステムを使っている組織がいけないんだ。人間は進歩してきたが、システムがそのまま変わらずにいる。悪いシステムがひとを傷つけ、不幸へ追いやって、しまいにまちがいをおかすようにさせる。でもよいシステムの世界的組織は悪人を善人に変える力があるんだよ」

みんなが笑顔で優しさに溢れた世界になるような良いシステム。そんなシステムができたら、どんなに幸福なことだろう。

すぐには難しいけれど、徐々に古い慣習を捨てて、良い社会になっていくことを私は願っている。

終わりに

アミの言葉たちはいかがでしたか?

今回紹介した名言はほんの一部。

まだまだ紹介したい言葉たちがたくさんあるので乞うご期待!


<引用:2005年 徳間書店 エンリケ・バリオス『アミ 小さな宇宙人』より>

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