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リーディング小説「美しい子宮~寧々ね~」第十四話 嫌な女ですか、わたくし?

リーディング小説「美しい子宮~寧々ね~」第十四話 嫌な女ですか、わたくし?

嫌な女ですか、わたくし?

秀吉は、お市様の自害がとてもショックのようでした。
「寧々、どうしてお市様は死なねばならなかったんだろうなぁ・・・」
ぼんやりした顔でつぶやくのでした。
お市様ロスが秀吉の心を虚ろにしていました。

彼はお市様が北ノ庄城から姫様達と出てこられるのを信じ、心待ちにしていました。
お市様はわたしが裏から手をまわし、柴田様の妻になりました。
その時の秀吉は、とんびに油揚げをさ

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リーディング小説「美しい子宮~寧々ね~」第十三話 女王への道の始まり

リーディング小説「美しい子宮~寧々ね~」第十三話 女王への道の始まり

女王への道の始まり

十二月、秀吉は柴田様が雪深い福井の北ノ庄城で動けないことをチャンスと見て、攻撃を開始しました。
秀吉にとって柴田様は目の上のたんこぶでした。
天下統一に向け、取っておかねばならない重石だったのです。
彼にしたら柴田様を討つことは、柴田様の奥方になっているお市様を手に入れる事でもありました。
わたしはその見え見えの下心には、ちょっとムッ!と来ました。けれどニンジンを鼻先にぶら下

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リーディング小説「美しい子宮~寧々ね~」第十二話 ただ、意識を向ける方向を変えただけ

リーディング小説「美しい子宮~寧々ね~」第十二話 ただ、意識を向ける方向を変えただけ

ただ、意識を向ける方向を変えただけ

三日間こんこんと眠り続け、この世の果てまでたどり着いたわたしは、前世を思い出しました。
翌日からわたしは身体中の細胞が入れ替わったように元気になり、めきめき回復したのです。まるで新しい自分に生まれ変わったように、女としての欲求はすべて消え去りました。誰に封印されたわけでもなく、自分で封印したわけでもありません。
「抱かれたい、女の悦びを得たい」
そんな肉欲で結

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