当たりを引けるか?「配属ガチャ」との向き合い方は(インタツアー 作馬誠大)
こんにちは。さくまです。
今回は、新入社員がどの部署に配属されるかわからないことを指す「配属ガチャ」についてお話をさせていただきます。
私が代表を務める株式会社インタツアーは新卒採用支援を行う会社で、定期的に大学生や新卒社会人を対象にした就職活動における意識調査を行っています。調査データは無償で公開しているので、有難いことに様々なメディアや企業で活用いただいているようです。
中でも4月1日に公開した【25~27卒 「配属ガチャ」についての意識調査】「内定式までに配属先を知りたい」学生が約8割。配属告知の遅さは内定辞退の大きな要因に!の調査リポートは、沢山の方に注目をいただきました。
調査リポートを紹介いただいた j-castニュース の記事が Yahoo!ニュースでも取り上げられ大きな反響を得たほか、4/6(土)にはテレビ朝日 「グッド!モーニング」でも、配属ガチャに対する私の見解をご紹介いただきました。
特に、Yahoo!ニュースでは、公開の翌日でコメント数が1000件を超える記事も出るなど、配属ガチャが相当に関心度の高い話題であることを実感しました。
どのような意見が寄せられているのか見てみたところ、
などがありました。
「配属ガチャ」というワードや「入社して数日で退職する新入社員」の存在は、私たち一人一人の職業観を改めて考えるフックになったようです。
各記事や放送では、私自身の考えを端的にご紹介いただきましたが、改めて「配属ガチャ」をどう捉えるべきなのか、私なりの考えを述べさせていただきます。
◇◇◇
もし、新入社員が納得がいかない配属を通知された場合、まずはその配属先で成果を上げることに力を注いだ方が得策だと考えます。
その理由としては、自分自身のキャリア形成への影響です。
人事側にも配属に意図があります。個人の能力やポテンシャルなどをもとに、今までの実績から最も社内で活躍できると思われる配置を想定して決めています。
一方、自分自身の希望は、実業務の経験値ではなく、社員から話を聞いた中でのイメージでしかありません。そのため、効果的な配属になる確率は、人事側の配属の方が高いと思われます。
また、転属願いや転職はリスクが高い行為でもあります。
少なくとも「希望が通らなかったから、すぐに仕事を変える」という行動は、本人の”甘え”を少なからず印象付けてしまうでしょう。それでは、転職活動もうまくいかず、キャリア形成ができません。
今のやりたいことや理想は持っていても、それに縛られず色々な経験を積むことが大切です。
キャリア理論の中に、キャリアの80%は偶然の出来事から創られるというものがあります。この理論で考えれば、目の前の仕事に主体的に取り組む過程でキャリアが形成され、新たなやりたいことが見えてくるとも言えるのです。
そう考えると、配属ガチャは一見、配属によりすべてが決まってしまうような印象を受けがちですが、自分自身にとってもその配属をどう”当たり”にするかを重要視して仕事に取り組むことが必要ではないでしょうか。
いずれにせよ、どんな道を選んだとしても、その責任を取るのは自分であり自分しかいないというのが、社会人のシビアさであり、そして醍醐味でもあります。
新社会人のみなさんが、これから長く続く社会人としての人生を充実したものにできるよう、心からお祈りしています。
【掲載実績(一部)】
・テレビ朝日「グッド!モーニング」最も多い理由は「ギャップ」退職する新入社員早くも続出(2024/4/6放送)
・j-cast ニュース『「配属ガチャ外れた」すぐ転職活動を始める新入社員 専門家「控えたほうがいい」とする理由』(2024/4/3掲載)
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