ChatGPT法人利用の教科書
第1章 はじめに
1-1 ChatGPTについて
「ChatGPT とは何か小学生でもわかるように説明して 200文字で」と入力してエンターキーを押しました。
つまりChatGPT とは、質問回答ロボットです。
誰でも使えるこのサービスがあれば、今後はAIを使いこなす人間に需要が集中すると予想されています
結論、【質問力】
そう、質問の仕方で
〇有益な回答や、自分でも想像しないクリエイティブが得られるか、
×一般的な回答や、創造性のないコンテンツに留まるか。
決まってしまいます
今回、初心者向けにこの教科書を作ったのは、この【質問力】の重要さを分かって頂き、そして皆様にもこの【質問力】を身に付けて欲しいからです。
1-2 個人利用のChatGPT導入方法
<PCでのChatGPTの利用開始手順>
<スマートフォンでのChatGPTの利用開始手順>
有料プラン ChatGPT Plus
無料で使えるChatGPTですが、世界的に人気が集中したことによって、「無料プランだと動作が遅い…」という声も多く上がっています。
というメリットがあることから、最近は日本でも加入者が増えているようです。
1-3 有料版と無料版の違い
有料のGPT-4とは?
従来のGPT-3.5と比べて一般知識と問題解決能力が向上しており、高い情報処理能力を実現しています。
2023年3月15日に発表され、Microsoftの検索エンジンであるBingでも実装されています。
GPT-3.5 vs GPT-4の図
GPT-4でできること
①専門的な知識に関する文章の作成
アメリカの司法試験での回答の精度向上に代表されるように、これまでよりも専門性が問われる問題の回答が可能になっています。
言語モデルに過ぎず、できる範囲に制限はあるものの、ちょっとした調べ物をする際には大いに役に立つでしょう。
②文章の要約
GPT-4は文章の要約能力も向上しています。
従来のモデルですと2,500文字の文章までしか一度に要約することができませんでしたが、GPT-4では25,000文字までの文章にも対応できるようになりました。
これまではChatGPTで把握できる文章の量には限界がありましたが、GPT-4ならおおよその文章の概要をつかむことができます。
③正確なリサーチ
AIの情報処理能力が向上しているので、リサーチの精読が高いです。
難しい法律の仕組みや最新のテクノロジーに関する知識も、GPT-4なら的確に説明することができます。
④アプリ開発
ChatGPTのAPIが使えるようになったことで、プログラム経由でChatGPTが使えます。
これによってChatGPTを使ったアプリやサービスを開発したり、既存のアプリにChatGPTを組み込むことがとても簡単になりました。
1-4 GPTのツールリリース
GPT技術は急速に発展し、日々新しいツールがリリースされています。これらは文章生成、要約、翻訳、プログラム作成などの分野で活用され、人々の効率向上や創造力を支援しています。ユーザーにとっては、多様な選択肢と使いやすさが向上し、GPTの進化が今後も続くことが期待されています。
ついにChatGPTのプラグインとブラウジング機能がすべての ChatGPT Plus ユーザーで利用可能になります
大量の情報を要約可能なAIならではの特性を利用した、ネット検索特化のチャットAIに、とても大きな需要があるように感じています。google検索のページランクに支配されるのではなく、上質な情報を的確に選別、集約してくれるAIに期待です。
第2章 実用例①社外へのメール文章作成
まず思いつくのは、メール作成をやってもらうこと。しかし、なんとなく「〇〇のメールを作って」とChatGPTに指示してもなかなか綺麗なメールを出力してくれません。
ChatGPTのポテンシャルを活かすためには適切なプロンプト(質問・指示)を入力することがポイントになります。
そこで今回は、「セールスのメール文作成のためのプロンプト」をシェアしようと思います。是非コピペし、お好きなアレンジを加えてご活用いただければ幸いです。
メール文章作成の背景課題
用途に合わせたメール文章を作りたいが、時間がかかる
ChatGPTに依頼してもざっくりした文章になってしまう。
2-1 資料請求に対するメール作成プロンプト例
【セールス用メール作成プロンプト テンプレート】
「#メール内容」配下に作成したいメールの概要や目的、条件等を過剰書きで記載の上、ChatGPTに投げてあげればOKです。
では具体例を見ていきましょう。
資料請求に対するメール例
まずは「資料請求した見込み顧客に対して打ち合わせを打診する」メールです。
これに対するChatGPT(GPT-4)の出力が以下です。
いかがでしょう。悪くないのではと思います。多少調整すれば、そのまま使えそうな文章ではないでしょうか。
ChatGPTなりに「相手を尊重し、誠実な文体にする」意識が現れていることが伺えます。
2-2 メールの文字数を制限したい時
以上の例を見て、「少し長いな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
その際は、プロンプト内(「制約条件」の中等)に文字数制限を記載するか、再度命令すればできます。
という文字列を加えて入力した際のアウトプットです。
2-3 自分の普段の文面に似せたいとき
また、GPTのアウトプットが「自分の普段の文面のキャラクターと違って違和感がある」方もいらっしゃるでしょう。
その際は、以下のようなプロンプトで、普段の自分のメール文をサンプルとして入力してあげると、そのキャラクターに合わせたアウトプットを作ってくれます。
【ChatGPTのアウトプット】
サンプル文のキャラクターに合わせた文体になっていることがお判りいただけますでしょうか。「AIっぽさ」も薄れ、日本のビジネス慣習に合いやすいメールになっているように思います。
2-4 ChatGPTに返信内容を考えてもらう
例えばこんな英語の内容のメールが来て荒削りで返信を出してもらいます。
コピーアンドペーストをした後に、
と入力してみます。
日本語訳
このように、ほぼコピペだけでも、ある程度自分の心情を読み取って内容を考えることも可能です。
第3章 実用例②情報収集・整理をさらに効率化
ビジネスフレームワークをプロンプトと組み合わせることで、よりChatGPTを便利に使えることがわかったのでご紹介したいと思います。ビジネスフレームワークとは、ビジネスにおける課題解決や意思決定を体系的に整理・分析するための考え方のことです。たくさんの考え方をツールとして使いこなせることで、より効果的に情報やアイデアにアクセスすることができるようになります。
ビジネスフレームワークは、ビジネス戦略の構築に欠かせない枠組みですが、それをプロンプトと組み合わせることで、高度なプロンプトをわざわざ自分で考えなくても、効率的にアイデアを引き出すことができてしまうんです。それでは、これからフレームワークを使ってプロンプトを作ってみたいと思います。
3-1 戦略系の分析
戦略・分析の例
戦略・分析テンプレート
ロジックツリーの例
解答例
このように、AIの利用についてこのような感じでいろんな論点に関してロジックツリーという形式で大きな論点からより細かいものに分解して整理してくれるんですねこんな風にある調べる内容とか概念に関して細かくしてくれると1個1個もちろん内容は難しいわけなんですけれどもすごく考えやすいですよねざっくりAIの著作権について考えたいと言われてもテーマがでかすぎて何から考えたらいいんですかでなるわけなんですけどロジックツリーっていうフレームワークを知っているだけでこんな風に出てきます。これがChatGPTとフレームワークを活用した思考術というもののポイントです。
3-2 マーケティング・営業系の分析
マーケティング・営業分析例
マーケティング・営業分析の例
解答例
ここで押さえておきたいのは、長文で回答すると見づらい場合は表形式での表示も可能です。
ざっくりですがこの場合大林組の強みがあるとでもちろんいろんな企業を指定することもできますし新しい事業もできますし自分の考えてる新しいアイデアをこういうフレームワークで一体仮に作ってみてみたいなこともできちゃうわけです
3-3 問題解決・思考の分析
問題解決・思考フレームワーク
問題解決・思考フレームワークの例
解答例
いくつかの観点において新しいアイデアを考えてくれるんですけども、まあぼちぼち面白いんですね。これなんとなくアイデアを出してくれではなくてこういうフレームワークにのっとって出してくれって言うと内容のレベルも上がりますし、自分の中でも気づきが多かったり人に説明する時にもアイデアを話しやすかったりします。
第4章 実用例③ SNS投稿文の作成
最近では、多くの企業がSNSアカウント運用を取り入れ、商品PRやコミュニケーションに活用するようになりました。
中には、SNS担当の部署を設けて、質・頻度の高い投稿を継続し、大きな成果を得ている企業も少なくありません。
しかし一方で、アカウント作成したものの「人員が割けない」「クリエイティブに長けた人材が少ない」などの理由により、投稿が続かず途切れてしまうケースもあると思います。
そこで今回は、今大注目のAI「ChatGPT」をSNSアカウント運用に活用する方法を解説します。
「ChatGPT」は自然言語処理技術に優れたAIチャットボットであり、アカウント運用に必要なタスクや発想をサポートしてくれることに期待できます。
是非とも本記事を最後までご覧いただき、貴社のSNSアカウント運用にお役立ていただければ幸いです。
4-1 ソーシャルメディアカレンダーを作成する
まず、ソーシャルメディアカレンダーとは、SNSで投稿するコンテンツのアイデアやテーマなどをあらかじめ月間計画に落とし込むものです。
ソーシャルメディアカレンダーの例には、日にちに関連するトピックなどが挙げられ、発信内容を事前に想定しておくことでスムーズに投稿を作成することができるのです。
とはいえ、月のイベントを調べたり週ごとのテーマを決めるには、それなりの時間と発想力も必要になります。
そこでおすすめしたいのが、ChatGPTでソーシャルメディアカレンダーを作成する活用方法です。
プロンプト例文
ハイブリット専門中古車販売の例
上記のように、ChatGPTにソーシャルメディアカレンダーの作成を依頼すると、
月の重要なイベント
週ごとの投稿テーマ
曜日ごとの投稿内容
などを提案してくれます。
SNSアカウント運用を継続する上では、コンテンツのネタを確保することは非常に重要です。
ChatGPTで毎月のソーシャルメディアカレンダーを作成してもらうことは、ネタ探しの時短や投稿の継続において、大きなメリットとなるでしょう。
4-2 Instagram投稿用のハッシュタグを提案してもらう
SNSアカウント運用では、投稿に付けるハッシュタグ選定が非常に重要です。
ハッシュタグは投稿のカテゴライズに用いられ、中でも、Instagramのハッシュタグは、検索による流入数に大きく影響するため、1つの投稿に2~4つのハッシュタグを用いることが一般的です。
そこで、Instagram投稿用の効果的なハッシュタグを探したい際に、ChatGPTに複数のハッシュタグを提案してもらう方法がおすすめです。
プロンプト例
解答例
上記の例では、ChatGPTが、Instagram投稿用のハイブリット専門中古車販売事業に関するハッシュタグを10個提案しています。
尚、フォロワーが少ない設定では、投稿数の少ないスモールキーワードが中心に。
フォロワー数の設定を増やしたり、ターゲット条件を広げると、投稿数の多いミドルキーワードが加わります。
情報や条件を増やすことで、よりカスタマイズされた内容を提案してくれるので、様々な要望を伝えて試してみることをおすすめします。
また、Instagramでは、投稿ごとにハッシュタグを入れ替える場面もあるので、キャプションの内容などを伝えてハッシュタグ案を提示してもらうのもいいでしょう。
4-3 コンテンツのキャッチコピーやタイトルを提案してもらう
SNSアカウント運用では、数ある投稿の中から、自社コンテンツを目立たせて興味を持ってもらうことが非常に重要です。
いかに内容に優れていても、サムネイルやタイトルが魅力的でなければ閲覧に結びつかず、せっかくのコンテンツが不発に終わってしまいます。
しかしながら、毎回インパクトのある魅力的なキャッチコピーやタイトルを発想するのはなかなか大変です。
そんな時におすすめなのが、ChatGPTにキャッチコピーやタイトルを提案してもらう方法です。
ChatGPTは、様々な文章パターンを蓄積しているため、AIが最適な言い回しを提案してくれます。
例として今回は、YouTubeのサムネイルに使えるキャッチコピーを提案してもらいました。
プロンプト例
解答例
上記の例では、
商品の概要
ターゲット(年代・性別)
動画の内容
を提示してキャッチコピーの作成を依頼しています。
投稿のキャッチコピーやタイトルの発想が尽きた際などには、ChatGPTの提案を参考にキーワードなどを取り入れてみるといいでしょう。
4-4 DMの返信用テンプレートを作成する
SNSアカウント運用では、DMで問い合わせや予約を受ける機会が増えます。
返信を待たせることなく対応できるように、いくつかの返信用テンプレートを予め用意しておくことがセオリーでしょう。
ChatGPTでは以下のように、DMの返信用テンプレートを作成することもできます。
解答例
上記の例では、リフォーム業を想定し、営業時間・定休日・返信期間の目安を含めた返信用テンプレートを作成しています。
他にも、予約完了やサービス利用後の挨拶など、ChatGPTで自社アカウントに必要なDMテンプレートをいくつか作成しておくと便利です。
第5章 実用例④ 定番の質問集
5-1 基本的な質問
単純に何か知らないことを教えてもらう場合に利用します。
歴史上の人物のwikiのような情報を聞く場合には事実関係を間違える場合もありますが、「車の運転で気を付けることは?」といった一般的なものを説明してもらう場合には高い精度を発揮します。
何かについて具体的な方法を知るための質問文。
「早起きを習慣化するにはどのようにしたらいいですか?」のような使い方ができます。
5-2 テキスト生成
質問文の後にshift + Enterで改行し、校正して欲しい文章を貼ります。後述しますが、より詳細の条件指定をすることで、回答の精度を上げることができます。
文章校正同様、質問文の下に該当の文章を貼り、条件を設定することで精度の高い要約文を得ることができます。
個数を指定することで、複数のアイデアをもらうことが可能です。
タイトル同様、個数を指定することで複数のアイデアをもらうことが可能です。
文字数、文体などを指定することで、より希望に沿った文章を得ることが可能です。
使いたくない言い回しや状況にふさわしくない言い回しがあった際には、それに代替される文章を提案してくれます。
親と子どもが会話しているといったシチュエーションを指定することで作成可能でした。
情報の事実関係でChatGPTはまだ正確ではない部分がありますが、「星の王子さま」のような有名な本であれば正確な情報で読書感想文を作成してくれました。「〇〇の読書感想文を作成してください」といった具合いに依頼します。
広告、企画を考える際に必要なキャッチコピーのアイデア出しに有効的かもしれません。
結婚式に限らず、スピーチをする機会が多い人もいるかと思われます。テーマやキーワードを指定することによって、スピーチの下書きを簡単に作成してくれます。
会社の業態などの情報を与えることで、より精度の高い志望動機を作成してくれます。
5-3 翻訳 / 言語
一般的な翻訳ツールと同じ使い方です。翻訳ツールとの違いは、「より日常的に使う表現にしてください」といった追加依頼を加えていける点です。
英作文を添削してもらうことができます。ビジネスメールなど、状況に合わせてニュアンスをコントロールすることができます。
また、英語以外のネイティブニュアンスもチェックすることができるのはニッチな需要ではありますが、便利な機能かもしれません。
覚えられない英単語があった際には、語源を聞くことでその単語の語源や由来を聞くことができます。ストーリーとして記憶に定着しやすいため、おすすめです。
英単語を覚える際に例文も欲しい場合があるかと思います。そのようなときにリスト化した単語で例文作成の依頼をすれば、一覧で例文を作成してくれます。
5-4 プログラミング / コード
コードを添付することで、省略できる記述を見つけてくれます。
初めて扱う言語のチュートリアルとして利用することができます。
作りたいものに対してコードの記述が思いつかない際、簡単な例を提示してくれます。「p5.jsで幾何学模様を作るコード」や、「1000日後が何曜日か判断するためのコード」など、計算式が必要な場合などにも役立ちます。また、フロントエンドからバックエンド、SQLなど、幅広く対応しています。
エラーを読み解くことに慣れていない場合、このような質問で該当箇所を探し当て、説明してくれる場合があります。
関数の命名には相当なこだわりと執着が必要だと言われているほど重要なポイントの一つです。機能が明瞭な関数名を命名するのは非常に難しい作業ですが、これもChatGPTからアイデアをもらうことができます。
コードを教えてもらった際、解説がついてても全くわからないときがあるかと思います。そのような際は前提知識に関するキーワードを教えてもらうことで、理解できる可能性を上げることができます。
正規表現の書き方が苦手という人は多いのではないでしょうか?表現しにくい正規表現もバッチリ作成してくれます。
5-5 ビジネス
Web上で表を見つけた際に、一つずつ表計算ソフトでコピーするのではなく、ChatGPTに「以下の内容をテーブルに直して」と依頼することでテキストの羅列になってしまったものを表に直してくれます。
「〇〇するための関数を作ってください」といった内容で依頼することで計算用の関数を考えてくれます。
「プログラミング初心者がよく悩んでいることはなんですか?」といった質問や、「田舎の商店街で起こる問題はどのようなものがありますか」といった質問は、ビジネスのきっかけや社会問題解決のきっかけにつながる場合があります。
人間関係の相関図などの複雑な関係性を図解化する「DOT言語」ですが、こちらに変換するためのテキストを作成してくれます。
「日本人の名前、郵便番号、番地まで含めた住所、電話番号、職業、年齢、年収のダミーデータを表形式で作成してください」といった指定でプレゼン資料、Webデザインのテスト用などに使うダミーデータを作成することができます。
※ダミーデータというキーワードが拒否される場合もあるようです。「テスト用」などの言い回しを使う必要があるかもしれません。
tdやthとコピーペーストを繰り返さなくても、非常に早い速度でHTMLに変換してくれます。
りんご、バナナ、猫、犬と並んだテキストがある場合、「果物」と「動物」を理解して分類してくれる
同様に、SEOキーワードを羅列してグルーピングをしてくれるので、そちらもおすすめです。
何時に何が行われるといったものであれば、イベント、企画、To Doリスト、タイムスケジュールなど、文章でチャットのように投げるだけで、リスト化してくれます。また、イベントの中身をどのようにするかのアイデアも作成してくれます。
完結に必要な情報をすばやくまとめるということであれば、ChatGPTも得意な分野です。メモを取っているテキストツールからそのままコピーして見やすくまとめてもらうことが可能です。
ライター/編集などの職業の方だと、誰かにインタビューする機会も多いかと思います。そのような際にインタビューする内容のアイデアをもらい、それをリスト化してくれます。
具体的な機能の説明と抽象的な表現を組み合わせるような難しい表現も生成してくれます。
5-6 クリエイティブ
「〇〇のECサイト」といったサイトのテーマとなる条件とともに、「商品を一覧で表示するレイアウトをワイヤーフレーム形式で表示して」といったページごとのデザインを依頼をすると簡単なレイアウト案を出してくれます。
「不動産サイトでよく使われているカラーコード例は?」といった質問で、いくつかのアイデアをもらうことができます。
テーマを与えて作詞を依頼することができます。
作曲におけるコード進行を考えてくれます。「ジャズで使われるコード」と指定すると251進行を使ってくれます。
「10行の散文詩、テーマは〇〇でお願いします」という内容で散文詩を作成してくれます。
テーマを与えることでフィクションの物語を書いてくれます。脚本家、映像作家、小説家などの職業にとって、ひらめきの手助けをしてくれるかもしれません。
「〇〇と〇〇を使って造語を作ってください」のような指示を出すと、造語のアイデアをくれます。サービス名や社名など、コンセプトとなるキーワードから造語を作るといったことが可能です。
子ども、ペット、アプリ、思い入れのある持ち物など、名前をつけるために必要な情報と、それに紐づいたテーマや入れたい語句などを指定することで、アイデアを生成してくれます。
自分の構想中のアイデアに対して、ChatGPTが気になった点を抽出し、それを深堀りするような形で質問を投げかけてくれます。アイデアのブラッシュアップに使えそうです。
5-7 条件設定
単純に質問するだけではなく、条件を設定することで回答をコントロールすることができます。
メインの質問文に付随させて使える条件設定の言い回しです。
Twitterに投稿する文章であれば140文字以内など、生成するテキストの文字数を指定することができます。ただ、必ずしも指定の文字数にしてくれるわけではありません。
「日本語で」と指示しないと英語で回答が返ってくる場合があります。その場合は質問文に「日本語で」と指定します。
あるアイデアを羅列するような回答をもらう場合、箇条書きの指定をすることで見やすい回答を得ることができます。
複数の回答が考えられる場合には、個数指定をすることで欲しい回答の数を制限することができます。こちらは文字数同様、必ず指定の個数になるわけではありません。
文体や形式を操作することができます。学生時代の恩師に手紙を書く際や、重要な取引先にお祝いの品と手紙を添える際などに役立ちます。ネットでテンプレートを探してくる場合よりオリジナリティのある文章を整った形にしてくれます。
なるべく平易な表現で文章を構成してくれます。普通に生成した文章と比べてみると、その差がわかります。
例や根拠を添えて文章を生成してくれる可能性が上がります。
5-8 追加の質問 / 依頼
思い通りの回答が得られなかった場合、追加の質問をすることで解決する場合があります。
ChatGPTとブレインストーミングのようなことをする場合や、説明が足りなかった場合に有効です。
内容は大きく外れていなかったとしても、いまひとつ内容に納得がいなかった場合、別の視点でのアイデアを提供してくれる場合があります。
文章の長さなどを少し修正して、もう一度回答を得たい場合に有効です。
文章の生成が途切れた際に、続きを要求するとそのまま途中から生成してくれます。
あらゆることに支えて便利なプロンプトです。
5-9 テクニック
正確な情報ではないときもありますが、ざっくりとした名産や見どころをおさえている場合が多いので、旅の計画を立てるのに役立ちます。
普段あまりPCを使わない方であれば、普段使っているアプリが使えなくなったりするだけで何をしたら解決するのかわからないかと思います。そのような際にアドバイスをもらうことができます。
アニメや漫画のキャラクターの口調を指定することで、話し方を再現してくれる場合があります。
SNSに投稿する文章などをChatGPTにチェックしてもらうことができます。将来的には総合的なコンプライアンスチェックの機能も有することができるかもしれません。
星座などの情報から運勢を占ってもらうことができます。
よくある大喜利の形式で質問すると、面白い回答をしてくれます。
冷蔵庫に余っている食材を記述し、「これで作れる料理を教えてください」といった質問をすると作れる料理名を教えてくれます。また、朝食や夕食などの状況を指定して献立のアイデアをもらうことも可能です。
進路相談や転職相談など、様々な場面での人生相談にも乗ってくれるそうです。感情を挟まない客観的な意見をもらえるからこそ、相談にはいいのかもしれません。
ドルから円の変換、文章の特定の文字を変換など、様々な変換ができます。
第6章 セキュリティとプライバシー
ChatGPTで入力されたテキストは学習データとして記録されます。
そのため、ChatGPTで自分が入力したテキストが他のユーザーのチャットの応答として使用されることがあります。
Amazonでは、ChatGPTによる回答に会社の機密情報が存在した、というケースが報告されており、機密情報を入力しないように注意する必要があります。
6-1 データ保護
学習データ利用のオプトアウト
入力データの学習利用規約
つまり、ユーザ利用の場合は入力したデータが漏洩するリスクがある。
万が一機密情報とか個人情報を入れてしまった場合に、今回の対策が有効です。
オプトアウト画面にアクセスし、必要項目を入力する
Organization IDとnameは横のリンクよりログインすれば下記のように閲覧可能です
これをやっておくことで、自分がChatGPTに入力したデータが学習には利用されずそれによって万が一機機密情報を入れちゃったとしてもそれが他のところに出たりとか他の回答の参考にされることはないので安心して使えます。
後ほど規約見るんですけどこれ一応一文としてもしこれオプトアウトした場合にはそれによって今後何かしら制約であったりとか要はオプトアウトをするっていうことでできないことがあるかもしれません。要はオープンAIとしてはオプトアウトしてほしくないわけなんでそういう一文入ってはいるんですけれども今のところオプトアウトをしたことによってすごいマイナスがあったみたいな声は聞いていないので今の所は大丈夫なんじゃないかなと思っています。
6-2 機密情報の取り扱い
前提として、機密情報や個人情報をChatGPTで入力するのは基本的にNGです。後ほど紹介する規約にもその旨記載があります。
対策例
たろちゃん式インサイトマインズAIコンサルティングという特定のサービスが書いてありますねこのメールは要は誰とやり取りしてるかわかっちゃいますしどんな商品を提案されたかってことが入っていて機密情報が漏れてしまいます。特にクライアントのデータであったりとか特定の商品とかその提案の金額であったりとかこういうことはどんどん機密情報になっていきますよね。ここに対して例えばこのメールをチェックしてみたいと思ってるとすると。その場合に名前が前田太郎だろうが、山田だろうが文章の構成には全然関係ないです。
ということでチェックしたい文章とかデータがあったら機密情報とか個人情報を書き換えて送ることでやりたいことはできるし送った内容は機密情報でもない個人情報でもないよというふうにすることもできます。
6-3 OpenAIの利用規約
全文はとても長いので機密情報に関する規約を一部抜粋して紹介します。
OpenAI利用規約
本サービスからの出力を使用して、OpenAI と競合するモデルを開発すること
ChatGPTで出したデータを別のモデルを使うことが使っちゃいけないですよ。
(v) 本サービスからの出力が人為的に生成されたものでないことを表明し、その他当社の利用規定に違反すること
ChatGPTが回答してくれたもの。もしくはAPIでもいいんですけどAIが作った回答を私が作りましたって明示するのはNGってことです。ちなみにOpenAIが作ったものと明記するとは書いてないので別にそれを書かないことは問題ないんですけれども、自分が作ったって嘘つくのはNGよということが言われています。
ここでは入力したデータの扱いとか作られたデータの扱いに関して書いてあります。自分たちが入力したものはインプットですね。AIが作ったものをアウトプットでインプットアウトプットを総称してコンテンツと言います。という整理になっていますでお客様は全てのインプットを所有しますとこっちが入力するデータはこちらの権利です。そのため、入力したから譲渡してるわけではないですよと。
お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、ここに、Outputに関するすべての権利、権原および権益をお客様に譲渡します。
OpenAIが作ったデータっていうのは実は規約にちゃんと乗っ取って作って、使っていれば全部自分に権利が譲渡されてるんです。なので今いろんな方がチャットGPTとかオープンAI使って様々なサービスを作ってるんですけれどもこれはOKで、実際作ったアウトプットに関してはこの規約に乗っ取る範囲ではもう譲渡されているので使ってもOKと言われている。
ここではAPIとチャットGPTのデータの扱いの差を書いてあります。
当社のサービスの開発または改善のために使用することはありません。当社は、当社のAPI以外のサービスから提供されるコンテンツ(以下「API以外のコンテンツ」)
つまりAPIを使う場合には利用規約の中でそもそも送られたデータも作られたデータもサービスの中に取り入れることはないですよって書いてあるんですね。つまりチャットGPTとかダリといったユーザーが使うコンテンツのから入れたもの。
当社のサービスの開発および改善に役立てるために使用することがあります
書いてありまして
デフォルトでオプトインですよという話になりまして、規約上では入力したコンテンツは別のサービス開発とか改善に使うことがありますよ
って書いてあるんで使ってもOpenAI的には規約に書いてあるじゃんということなんですけどこれがあるので要注意です。
お客様が本サービスを使用して個人データを処理する場合、お客様は、法的に適切なプライバシー通知を提供し、当該データの処理に必要な同意を取得する必要があり、お客様は、適用法に従って当該データを処理していることを当社に対して表明します。
つまり個人データをチャットGPTとかAPIで処理しようと思った場合にはまずその相手方に対して通知もして同意もしなくちゃいけないしOpenAIに対してもこれちゃんと通知したものですよっていう風に表明したという風になってるんですね。
なので間違って入力して許可取ってなかったとしてもこれはむしろOpenAIからするとあなたが利用規約違反してますよね。
ということになっちゃうわけなんで最新の注意が必要です。
オプトアウトもしてない場合はそのデータが使われてしまう可能性があるんですけれどもOpenAIからするとそもそも許可取ったものしか入力しちゃダメですよねとあなたの利用規約違反ですよねって話になりますし。そもそも入力したデータ使って使うって書いてありますよね。ということで二重の意味でこっちがまずいということになっちゃうんですね。
GDPR に定義される「個人データ」または CCPA に定義される「個人情報」の処理フォーム
個人情報を入力する場合にはこっちも入力してねというフォームがあります。
ここに書いてあるのはビジネスサービスのみに適用されるもので消費者向けサービスには関係ないよとChatGPT には関係なくて、API使って開発する時にはこっちで別途締結して個人情報の処理に関する内容です。
6-4 OpenAIの利用ポリシー
一部抜粋でにもかなり細かく書いてあるんですけれども重要と思われるもの一般的に関係するかなというものを書いてあります
6-5 OpenAIのプライバシーポリシー
プライバシーポリシーは主にこちら側がオープンOpenAIに提供している入力している情報、提供してるアカウント情報とかなので大きくは関係ないんですけれども一応見ておくと細かいことですけれども関連する部分があります。
コンテンツのインプットの中で基本的に使う場合には適切に処理していて、問題ないことを表明して書いてありましたが、
その中の情報収集に含まれる可能性があること
はこのプライバシーポリシーの方でも明記されていて、それを収集する可能性があります。
収集した個人情報つまりインプットした個人情報はこういうことに使うよというのがプライバシーポリシーを明記されているので、やっぱり個人情報は入力しない方がいいよねという扱いになっています。
6-6 企業に導入するための「生成AIの利用ガイドライン」
松尾教授率いる日本ディープラーニング協会が、企業で使える生成AIガイドライン・テンプレートが公開されました。
こういうガイドラインをちゃんと作っていただいて中身の鍵かとのところを変えるだけで最低限の守備が組織的にできます。
最低限やっちゃいけないことをルール化して広げていくで生産性を上げていくということができると非常に会社にとっても個人にとってもいいんじゃないかなと思うのでぜひ活用していけるといいんじゃないかなと思っています
第7章ChatGPTの法人契約
7-1 法人利用の概要
法人で使う場合には法人別にサービスを出してる会社が最近増えてましてこれからもたくさん増え続けると思うんですけれども、こういうサービスを導入するのも一手かなと思います。例えば
サービスです。
個人情報や管理をそもそもAPI使ってるので法人GPTからOpenAI送る時にはもうAPI利用なんで学習には利用されないんすけれども、これだけではなく法人GPTから送ることで前段階で個人情報とか機密情報を防ぐガードを貼ってるらしいんですね。
要するにOpenAIに送る前にシステムの中で機密情報や個人情報ガードしておき送られないようになるべくするで
法人GPTと企業側で機密情報の締結を結んでおけば法務的にも実際的にも情報が守れるとこんな感じの構造になってまして
近い仕組みで例えば大企業であればMicrosoftのAzureベースでシステム入れてる場合にはそういう風になってると思いますしそのような仕組みで構築していくサービスが今後も増えていくと思うのでこういうのを使うメリットはあります
7-2 法人契約と個人契約の違い
などの様々な違いがあります。
7-3 サービス一覧
法人GAI
anybot for ChatGPT
エーアイクロスデザイン
第8章 まとめ
8-1 ChatGPT法人利用の効果
ChatGPT法人利用の効果は、メール文章作成、情報収集・整理の効率化、SNS投稿文の作成、定番の質問集への対応など多岐にわたります。法人向けのサービスではデータ保護や機密情報取り扱いに重点を置き、企業のニーズに応えるように設計されています。法人契約は個人契約と比較して、より多機能で企業活動におけるAIの活用をサポートしています。ChatGPTを活用することで、業務効率の向上やコミュニケーションの質を高めることが可能です。