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ChatGPT法人利用の教科書


第1章 はじめに

1-1 ChatGPTについて

「ChatGPT とは何か小学生でもわかるように説明して 200文字で」と入力してエンターキーを押しました。

つまりChatGPT とは、質問回答ロボットです。

誰でも使えるこのサービスがあれば、今後はAIを使いこなす人間に需要が集中すると予想されています
結論、【質問力】
そう、質問の仕方で
〇有益な回答や、自分でも想像しないクリエイティブが得られるか、
×一般的な回答や、創造性のないコンテンツに留まるか。
決まってしまいます

今回、初心者向けにこの教科書を作ったのは、この【質問力】の重要さを分かって頂き、そして皆様にもこの【質問力】を身に付けて欲しいからです。

1-2 個人利用のChatGPT導入方法

<PCでのChatGPTの利用開始手順>

① まず、「ChatGPTの公式ページ(https://openai.com/blog/chatgpt/)」へアクセス。
②「Try ChatGPT」のボタンをクリック。
③ OPEN AI社のアカウントを持っている人は「ログイン」。持っていない人は、「サインアップ」を選択してください。

※「サインアップ」を選択した人は、メールアドレスと電話番号を登録したら、利用開始できます。

<スマートフォンでのChatGPTの利用開始手順>

①Safariから公式ページからログインかサインアップを行う
②下画面のホームマークを選択
③ホーム画面に追加を選択し、名前を入力

有料プラン ChatGPT Plus
無料で使えるChatGPTですが、世界的に人気が集中したことによって、「無料プランだと動作が遅い…」という声も多く上がっています。

ChatGPTの有料サブスクリプション版『ChatGPT Plus』価格は月額20ドル(約2,600円)に入ると
① 混雑ピーク時にアクセスしやす苦なる
② レスポンスの時間が短縮される

というメリットがあることから、最近は日本でも加入者が増えているようです。


1-3 有料版と無料版の違い

有料のGPT-4とは?

従来のGPT-3.5と比べて一般知識と問題解決能力が向上しており、高い情報処理能力を実現しています。

2023年3月15日に発表され、Microsoftの検索エンジンであるBingでも実装されています。

GPT-3.5 vs GPT-4の図


GPT-4でできること

①専門的な知識に関する文章の作成
アメリカの司法試験での回答の精度向上に代表されるように、これまでよりも専門性が問われる問題の回答が可能になっています

言語モデルに過ぎず、できる範囲に制限はあるものの、ちょっとした調べ物をする際には大いに役に立つでしょう。


②文章の要約
GPT-4は文章の要約能力も向上しています。

従来のモデルですと2,500文字の文章までしか一度に要約することができませんでしたが、GPT-4では25,000文字までの文章にも対応できるようになりました

これまではChatGPTで把握できる文章の量には限界がありましたが、GPT-4ならおおよその文章の概要をつかむことができます。

③正確なリサーチ
AIの情報処理能力が向上しているので、リサーチの精読が高いです

難しい法律の仕組みや最新のテクノロジーに関する知識も、GPT-4なら的確に説明することができます。


④アプリ開発
ChatGPTのAPIが使えるようになったことで、プログラム経由でChatGPTが使えます。
これによってChatGPTを使ったアプリやサービスを開発したり、既存のアプリにChatGPTを組み込むことがとても簡単になりました。

1-4 GPTのツールリリース

GPT技術は急速に発展し、日々新しいツールがリリースされています。これらは文章生成、要約、翻訳、プログラム作成などの分野で活用され、人々の効率向上や創造力を支援しています。ユーザーにとっては、多様な選択肢と使いやすさが向上し、GPTの進化が今後も続くことが期待されています。

ついにChatGPTのプラグインとブラウジング機能がすべての ChatGPT Plus ユーザーで利用可能になります

大量の情報を要約可能なAIならではの特性を利用した、ネット検索特化のチャットAIに、とても大きな需要があるように感じています。google検索のページランクに支配されるのではなく、上質な情報を的確に選別、集約してくれるAIに期待です。

第2章 実用例①社外へのメール文章作成


まず思いつくのは、メール作成をやってもらうこと。しかし、なんとなく「〇〇のメールを作って」とChatGPTに指示してもなかなか綺麗なメールを出力してくれません。

ChatGPTのポテンシャルを活かすためには適切なプロンプト(質問・指示)を入力することがポイントになります。

そこで今回は、「セールスのメール文作成のためのプロンプト」をシェアしようと思います。是非コピペし、お好きなアレンジを加えてご活用いただければ幸いです。

メール文章作成の背景課題

  1. 用途に合わせたメール文章を作りたいが、時間がかかる

  2. ChatGPTに依頼してもざっくりした文章になってしまう。

2-1 資料請求に対するメール作成プロンプト例


【セールス用メール作成プロンプト テンプレート】

あなたは、プロのセールス担当者です。
メールで相手からの信頼を獲得し、セールスにつなげるプロです。
以下の制約条件とメール内容をもとに、最高のメール文を出力してください。
#制約条件
・相手を尊重し、丁寧で誠実さが伝わる文体にする
・信頼獲得を目指す
・適度な親密さを出す
・冗長でない、簡潔で読みやすい文章にする
・最終目的は自社サービスを相手に導入してもらうこととする
・ただし押し売りはしないこと
・日本のビジネス慣習に従い、正しい敬語を使う
・「!」や「?」は使わない
・相手に興味を持ってもらう工夫をする
・相手にお願いをする際は一方的にならないよう、相手の都合を尊重した聞き方にする

#メール内容
(ここにメール内容や目的などを記載)

「#メール内容」配下に作成したいメールの概要や目的、条件等を過剰書きで記載の上、ChatGPTに投げてあげればOKです。
では具体例を見ていきましょう。

資料請求に対するメール例

まずは「資料請求した見込み顧客に対して打ち合わせを打診する」メールです。

あなたは、プロのセールス担当者です。
メールで相手からの信頼を獲得し、セールスにつなげるプロです。
以下の制約条件とメール内容をもとに、最高のメール文を出力してください。
#制約条件
・相手を尊重し、丁寧で誠実さが伝わる文体にする
・信頼獲得を目指す
・適度な親密さを出す ・冗長でない、簡潔で読みやすい文章にする
・最終目的は自社サービスを相手に導入してもらうこととする
・ただし押し売りはしないこと
・日本のビジネス慣習に従い、正しい敬語を使う ・「!」や「?」は使わない
・相手に興味を持ってもらう工夫をする
・相手にお願いをする際は一方的にならないよう、相手の都合を尊重した聞き方にする
#メール内容
・資料請求したお客様に対するメール
・まず資料請求への感謝を伝える
・資料請求のきっかけとお客様の課題を自然な形で聞き出し、返信いただけるよう促す
・自然な形で、ヒアリングと製品デモのお打ち合わせの打診をする
・お打ち合わせでは他社事例など、お客様にお役立ていただける情報を提供することを伝える

これに対するChatGPT(GPT-4)の出力が以下です。


いかがでしょう。悪くないのではと思います。多少調整すれば、そのまま使えそうな文章ではないでしょうか。

ChatGPTなりに「相手を尊重し、誠実な文体にする」意識が現れていることが伺えます。

2-2 メールの文字数を制限したい時

以上の例を見て、「少し長いな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
その際は、プロンプト内(「制約条件」の中等)に文字数制限を記載するか、再度命令すればできます。

・件名と著名を除いた本文を日本語で300文字程度に抑える

という文字列を加えて入力した際のアウトプットです。


2-3 自分の普段の文面に似せたいとき

また、GPTのアウトプットが「自分の普段の文面のキャラクターと違って違和感がある」方もいらっしゃるでしょう。
その際は、以下のようなプロンプトで、普段の自分のメール文をサンプルとして入力してあげると、そのキャラクターに合わせたアウトプットを作ってくれます。

(前半は共通のため省略)
#サンプル文
平素は大変お世話になっております。OpenAIの前田です。
この度は○○をいただき、誠に有難うございます。

私としましても、是非お力になれるよう尽力させていただきたく存じます。 今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
前田

【ChatGPTのアウトプット】

サンプル文のキャラクターに合わせた文体になっていることがお判りいただけますでしょうか。「AIっぽさ」も薄れ、日本のビジネス慣習に合いやすいメールになっているように思います。

2-4 ChatGPTに返信内容を考えてもらう

例えばこんな英語の内容のメールが来て荒削りで返信を出してもらいます。


コピーアンドペーストをした後に、

に対して返信を英語でしてほしい

と入力してみます。


日本語訳

親愛なるAstron様、

Adobeとのパートナーシップを検討していただき、私のYouTubeチャンネルにご連絡いただきありがとうございます。私のコンテンツに対するお褒めの言葉や、チャンネル維持にかかる努力を認めていただけることに感謝しています。

ご提供いただいた例示広告にアクセスしましたが、それは魅力的で興味深いものでした。多くの視聴者がコンテンツ制作者であり、Adobeの提供する製品とサービスを利用して利益を得ることができると思われるため、私の視聴者にとってぴったりだと感じました。

この機会についてさらに話し合い、報酬構造について詳しく知りたいと思っています。今後の話し合いを進めるために、チームと連絡を取る最適な方法を教えていただけますか?また、パートナーシップに関連する具体的な条件や要件があれば、それらも共有していただけると幸いです。

再度、私のチャンネルをこのパートナーシップに検討していただきありがとうございます。Adobeの製品とサービスを通じて、視聴者に価値を提供し、共同で働くことを楽しみにしています。

敬具、

[あなたの名前]

[あなたのYouTubeチャンネル名]

このように、ほぼコピペだけでも、ある程度自分の心情を読み取って内容を考えることも可能です。

第3章 実用例②情報収集・整理をさらに効率化

ビジネスフレームワークをプロンプトと組み合わせることで、よりChatGPTを便利に使えることがわかったのでご紹介したいと思います。ビジネスフレームワークとは、ビジネスにおける課題解決や意思決定を体系的に整理・分析するための考え方のことです。たくさんの考え方をツールとして使いこなせることで、より効果的に情報やアイデアにアクセスすることができるようになります。

ビジネスフレームワークは、ビジネス戦略の構築に欠かせない枠組みですが、それをプロンプトと組み合わせることで、高度なプロンプトをわざわざ自分で考えなくても、効率的にアイデアを引き出すことができてしまうんです。それでは、これからフレームワークを使ってプロンプトを作ってみたいと思います。

3-1 戦略系の分析

戦略・分析の例

MECE (Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive): 問題解決のための要素を排他的かつ網羅的に分類するアプローチ。
ロジックツリー: 問題や目標を分解し、論理的に構造化する手法。
3C分析: 企業 (Company)、顧客 (Customer)、競合他社 (Competitor) の3つの要素を分析する手法。
4C分析: 顧客価値 (Customer Value)、コスト (Cost)、便益 (Convenience)、コミュニケーション (Communication) の4つの要素を分析する手法。
SWOT分析: 企業の強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) を分析する手法。
5forces分析: 業界の競争状況を5つの要素(競合他社の脅威、新規参入の脅威、買い手の交渉力、供給者の交渉力、代替品の脅威)で分析する手法。
PEST分析: 政治 (Political)、経済 (Economic)、社会 (Social)、技術 (Technological) の4つの要素を分析する手法。
マッキンゼーの7S: 企業の戦略的パフォーマンスを共有価値 (Shared Values)、スタッフ (Staff)、スキル (Skills)、システム (System)、構造 (Structure)、戦略 (Strategy)、スタイル (Style) の7つの要素で分析する手法。
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント (PPM): 企業の製品ポートフォリオを管理し、最適化する手法。
バリューチェーン: 企業の価値創造プロセスを分析する手法。
VRIO: 企業の資源を価値 (Value)、希少性 (Rarity)、模倣不可能性 (Inimitability)、組織 (Organization) の4つの観点から分析する手法。

戦略・分析テンプレート

〇〇について調べる
「〇〇」について考えたい
「〇〇」について「🔸🔸」で教えて

ロジックツリーの例

#AIの著作権について調べる
「AIの著作権」について考えたい
「AIの著作権」について「ロジックツリー」で教えて

解答例

このように、AIの利用についてこのような感じでいろんな論点に関してロジックツリーという形式で大きな論点からより細かいものに分解して整理してくれるんですねこんな風にある調べる内容とか概念に関して細かくしてくれると1個1個もちろん内容は難しいわけなんですけれどもすごく考えやすいですよねざっくりAIの著作権について考えたいと言われてもテーマがでかすぎて何から考えたらいいんですかでなるわけなんですけどロジックツリーっていうフレームワークを知っているだけでこんな風に出てきます。これがChatGPTとフレームワークを活用した思考術というもののポイントです。

3-2 マーケティング・営業系の分析

マーケティング・営業分析例

4P分析: マーケティングミックスを製品 (Product)、価格 (Price)、プロモーション (Promotion)、場所 (Place) の4つの要素で分析する手法。
AIDMA: 消費者の購買行動を認知 (Attention)、興味 (Interest)、欲求 (Desire)、記憶 (Memory)、行動 (Action) の5つのステージで捉える手法。
AISAS: 消費者の購買行動を認知 (Attention)、興味 (Interest)、検索 (Search)、行動 (Action)、共有 (Share) の5つのステージで捉える手法。
ビジネスモデルキャンパス: 企業のビジネスモデルを9つの要素で分析・設計する手法。
マーケティングファネル: 顧客が購買に至るまでのプロセスを段階的に捉える手法。
CVCA (Customer Value Chain Analysis): 顧客が価値を感じるプロセスを分析する手法。
STP分析: 市場をセグメント化 (Segmentation)、ターゲティング (Targeting)、ポジショニング (Positioning) の3つのステップで捉える手法。
AARRRモデル: ユーザー獲得 (Acquisition)、活性化 (Activation)、継続 (Retention)、紹介 (Referral)、収益 (Revenue) の5つの指標でビジネスの成長を分析する手法。
ポジションニングMAP: 製品やサービスの市場での位置付けを2つの軸で表現する手法。
SPIN: 営業手法で、状況 (Situation)、問題 (Problem)、含意 (Implication)、ニーズ・ペイオフ (Need-Payoff) の4つのステップを用いて顧客のニーズを引き出す手法。
BANT: リードの資格を確認するための基準。予算 (Budget)、権限 (Authority)、ニーズ (Need)、タイムライン (Timeline) の4つの要素が含まれる。

マーケティング・営業分析の例

〇〇について調べる
「🔸🔸」で教えて

解答例

ここで押さえておきたいのは、長文で回答すると見づらい場合は表形式での表示も可能です。

ざっくりですがこの場合大林組の強みがあるとでもちろんいろんな企業を指定することもできますし新しい事業もできますし自分の考えてる新しいアイデアをこういうフレームワークで一体仮に作ってみてみたいなこともできちゃうわけです

3-3 問題解決・思考の分析

問題解決・思考フレームワーク

PDCAサイクル: プロジェクト管理や品質改善に用いられるサイクル。計画 (Plan)、実行 (Do)、評価 (Check)、改善 (Act) の4つのステップが含まれる。
GROW: コーチング手法で、目標 (Goal)、現状 (Reality)、選択肢・機会 (Options)、意志 (Will) の4つのステップを用いて問題解決を促す。
ECRS: 問題解決のためのアプローチで、除去 (Eliminate)、変更 (Change)、縮小・拡大 (Reduce/Expand)、代替 (Substitute) の4つの要素が含まれる。
KPT: プロジェクトやイベントの振り返りで使用される手法。良かった点 (Keep)、悪かった点 (Problem)、改善すべき点 (Try) の3つの要素が含まれる。
ジョハリの窓: 自己理解と他者とのコミュニケーションを促進するためのモデル。オープンエリア、ブラインドエリア、ヒドゥンエリア、アンノウンエリアの4つの領域が含まれる。
重要-緊急マトリクス: タスクを重要性と緊急性の2つの軸で分類し、優先順位を決定する手法。
ピラミッドストラクチャー: 情報を階層的に整理し、論理的な構造を作る手法。
5W2H: 問題解決や計画立案に用いられる手法。何を (What)、いつ (When)、どこで (Where)、誰が (Who)、なぜ (Why)、どのように (How)、いくらで (How much) の7つの要素が含まれる。
ABC理論: 思考や感情、行動の関連性を理解するためのモデル。起こった事象 (A: Activating event)、信念 (B: Belief)、結果としての感情や行動 (C: Consequence) の3つの要素が含まれる。
オズボーンのチェックリスト: 問題解決やアイデア創出のための質問リスト。
親和図法: 問題解決やアイデア創出のために、関連する情報やアイデアをグループ化する手法。
連想マトリクス: アイデア創出のために、さまざまな要素や情報を組み合わせて新たなアイデアを生み出す手法。
形態分析法: アイデア創出のために、要素や条件を組み合わせて様々なシナリオやアイデアを生成する手法。
マンダラート: アイデア創出や目標設定のために、中心から放射状に情報を整理していく手法。

問題解決・思考フレームワークの例

〇〇について
「🔸🔸」で教えて

解答例

いくつかの観点において新しいアイデアを考えてくれるんですけども、まあぼちぼち面白いんですね。これなんとなくアイデアを出してくれではなくてこういうフレームワークにのっとって出してくれって言うと内容のレベルも上がりますし、自分の中でも気づきが多かったり人に説明する時にもアイデアを話しやすかったりします。

第4章 実用例③ SNS投稿文の作成

最近では、多くの企業がSNSアカウント運用を取り入れ、商品PRやコミュニケーションに活用するようになりました。

中には、SNS担当の部署を設けて、質・頻度の高い投稿を継続し、大きな成果を得ている企業も少なくありません。

しかし一方で、アカウント作成したものの「人員が割けない」「クリエイティブに長けた人材が少ない」などの理由により、投稿が続かず途切れてしまうケースもあると思います。

そこで今回は、今大注目のAI「ChatGPT」をSNSアカウント運用に活用する方法を解説します。

「ChatGPT」は自然言語処理技術に優れたAIチャットボットであり、アカウント運用に必要なタスクや発想をサポートしてくれることに期待できます。

是非とも本記事を最後までご覧いただき、貴社のSNSアカウント運用にお役立ていただければ幸いです。

4-1 ソーシャルメディアカレンダーを作成する

まず、ソーシャルメディアカレンダーとは、SNSで投稿するコンテンツのアイデアやテーマなどをあらかじめ月間計画に落とし込むものです。

ソーシャルメディアカレンダーの例には、日にちに関連するトピックなどが挙げられ、発信内容を事前に想定しておくことでスムーズに投稿を作成することができるのです。

とはいえ、月のイベントを調べたり週ごとのテーマを決めるには、それなりの時間と発想力も必要になります。

そこでおすすめしたいのが、ChatGPTでソーシャルメディアカレンダーを作成する活用方法です。

プロンプト例文

〇〇月の「〇〇」業界向けのソーシャルメディアカレンダー表を作ってほしい

ハイブリット専門中古車販売の例

上記のように、ChatGPTにソーシャルメディアカレンダーの作成を依頼すると、

  • 月の重要なイベント

  • 週ごとの投稿テーマ

  • 曜日ごとの投稿内容

などを提案してくれます。

SNSアカウント運用を継続する上では、コンテンツのネタを確保することは非常に重要です。

ChatGPTで毎月のソーシャルメディアカレンダーを作成してもらうことは、ネタ探しの時短や投稿の継続において、大きなメリットとなるでしょう。

4-2 Instagram投稿用のハッシュタグを提案してもらう

SNSアカウント運用では、投稿に付けるハッシュタグ選定が非常に重要です。

ハッシュタグは投稿のカテゴライズに用いられ、中でも、Instagramのハッシュタグは、検索による流入数に大きく影響するため、1つの投稿に2~4つのハッシュタグを用いることが一般的です。

そこで、Instagram投稿用の効果的なハッシュタグを探したい際に、ChatGPTに複数のハッシュタグを提案してもらう方法がおすすめです。

プロンプト例

Instagram用のハッシュタグをいくつか提案してください。〇〇事業。拠点は〇〇。〇〇取扱多数。ターゲットは〇〇代から〇〇代。現在のフォロワー数は〇〇です。

解答例

上記の例では、ChatGPTが、Instagram投稿用のハイブリット専門中古車販売事業に関するハッシュタグを10個提案しています。

尚、フォロワーが少ない設定では、投稿数の少ないスモールキーワードが中心に。

フォロワー数の設定を増やしたり、ターゲット条件を広げると、投稿数の多いミドルキーワードが加わります。

情報や条件を増やすことで、よりカスタマイズされた内容を提案してくれるので、様々な要望を伝えて試してみることをおすすめします。

また、Instagramでは、投稿ごとにハッシュタグを入れ替える場面もあるので、キャプションの内容などを伝えてハッシュタグ案を提示してもらうのもいいでしょう。

4-3 コンテンツのキャッチコピーやタイトルを提案してもらう

SNSアカウント運用では、数ある投稿の中から、自社コンテンツを目立たせて興味を持ってもらうことが非常に重要です。

いかに内容に優れていても、サムネイルやタイトルが魅力的でなければ閲覧に結びつかず、せっかくのコンテンツが不発に終わってしまいます。

しかしながら、毎回インパクトのある魅力的なキャッチコピーやタイトルを発想するのはなかなか大変です。

そんな時におすすめなのが、ChatGPTにキャッチコピーやタイトルを提案してもらう方法です。

ChatGPTは、様々な文章パターンを蓄積しているため、AIが最適な言い回しを提案してくれます。

例として今回は、YouTubeのサムネイルに使えるキャッチコピーを提案してもらいました。

プロンプト例

〇〇で新商品を発表したいので、〇〇で使えるキャッチコピーを提案してください。商品は〇〇。ターゲットは〇〇です。動画内では〇〇をしています。

解答例

上記の例では、

  • 商品の概要

  • ターゲット(年代・性別)

  • 動画の内容

を提示してキャッチコピーの作成を依頼しています。

投稿のキャッチコピーやタイトルの発想が尽きた際などには、ChatGPTの提案を参考にキーワードなどを取り入れてみるといいでしょう。

4-4 DMの返信用テンプレートを作成する

SNSアカウント運用では、DMで問い合わせや予約を受ける機会が増えます。

返信を待たせることなく対応できるように、いくつかの返信用テンプレートを予め用意しておくことがセオリーでしょう。

ChatGPTでは以下のように、DMの返信用テンプレートを作成することもできます。

〇〇の返信用テンプレートを作成してください。業種は〇〇。営業時間は〇〇。〇〇定休。依頼内容に応じて作業時間と料金を3日以内に返信する。

解答例


上記の例では、リフォーム業を想定し、営業時間・定休日・返信期間の目安を含めた返信用テンプレートを作成しています。
他にも、予約完了やサービス利用後の挨拶など、ChatGPTで自社アカウントに必要なDMテンプレートをいくつか作成しておくと便利です。

第5章 実用例④ 定番の質問集

5-1 基本的な質問

・「〇〇とは?」
・「〇〇について教えてください

単純に何か知らないことを教えてもらう場合に利用します。
歴史上の人物のwikiのような情報を聞く場合には事実関係を間違える場合もありますが、「車の運転で気を付けることは?」といった一般的なものを説明してもらう場合には高い精度を発揮します。

・「〇〇する方法は?
・「〇〇するにはどのようにしたらいいですか?

何かについて具体的な方法を知るための質問文。
「早起きを習慣化するにはどのようにしたらいいですか?」のような使い方ができます。

5-2 テキスト生成


・「以下を校正してください

質問文の後にshift + Enterで改行し、校正して欲しい文章を貼ります。後述しますが、より詳細の条件指定をすることで、回答の精度を上げることができます。

・「以下を要約してください

文章校正同様、質問文の下に該当の文章を貼り、条件を設定することで精度の高い要約文を得ることができます。

・「〇〇をテーマに記事を書くので、タイトルを考えてください

個数を指定することで、複数のアイデアをもらうことが可能です。

・「〇〇というタイトルから見出しを〇〇個考えてください

タイトル同様、個数を指定することで複数のアイデアをもらうことが可能です。

・「〇〇というキーワードから文章を作ってください

文字数、文体などを指定することで、より希望に沿った文章を得ることが可能です。

・「〇〇を同じ意味で言い換えてください

使いたくない言い回しや状況にふさわしくない言い回しがあった際には、それに代替される文章を提案してくれます。

対話風の例文を作成

親と子どもが会話しているといったシチュエーションを指定することで作成可能でした。

読書感想文を作成

情報の事実関係でChatGPTはまだ正確ではない部分がありますが、「星の王子さま」のような有名な本であれば正確な情報で読書感想文を作成してくれました。「〇〇の読書感想文を作成してください」といった具合いに依頼します。

キャッチコピーを考える

広告、企画を考える際に必要なキャッチコピーのアイデア出しに有効的かもしれません。

結婚式のスピーチを考える

結婚式に限らず、スピーチをする機会が多い人もいるかと思われます。テーマやキーワードを指定することによって、スピーチの下書きを簡単に作成してくれます。

入社面接の志望動機を考える

会社の業態などの情報を与えることで、より精度の高い志望動機を作成してくれます。

5-3 翻訳 / 言語

・「以下を英訳してください

一般的な翻訳ツールと同じ使い方です。翻訳ツールとの違いは、「より日常的に使う表現にしてください」といった追加依頼を加えていける点です。

・「以下の英文はネイティブが使うような自然な表現ですか?
「以下の英文の文法は正しいですか?」

英作文を添削してもらうことができます。ビジネスメールなど、状況に合わせてニュアンスをコントロールすることができます。
また、英語以外のネイティブニュアンスもチェックすることができるのはニッチな需要ではありますが、便利な機能かもしれません。

・「〇〇の語源はなんですか?

覚えられない英単語があった際には、語源を聞くことでその単語の語源や由来を聞くことができます。ストーリーとして記憶に定着しやすいため、おすすめです。

単語を元に例文を作る

英単語を覚える際に例文も欲しい場合があるかと思います。そのようなときにリスト化した単語で例文作成の依頼をすれば、一覧で例文を作成してくれます。

5-4 プログラミング / コード

・「以下のコードをリファクタリングしてください

コードを添付することで、省略できる記述を見つけてくれます。

・「Hello Worldするための基本構文はなんですか?
・「〇〇とはどのような言語ですか

初めて扱う言語のチュートリアルとして利用することができます。

・「〇〇するコードを〇〇(言語名)で書くにはどのようにしますか?

作りたいものに対してコードの記述が思いつかない際、簡単な例を提示してくれます。「p5.jsで幾何学模様を作るコード」や、「1000日後が何曜日か判断するためのコード」など、計算式が必要な場合などにも役立ちます。また、フロントエンドからバックエンド、SQLなど、幅広く対応しています。

・「以下のコードで〇〇というエラーが出ます。要因はどこにありますか?

エラーを読み解くことに慣れていない場合、このような質問で該当箇所を探し当て、説明してくれる場合があります。

・「〇〇する関数の関数名を考えてください

関数の命名には相当なこだわりと執着が必要だと言われているほど重要なポイントの一つです。機能が明瞭な関数名を命名するのは非常に難しい作業ですが、これもChatGPTからアイデアをもらうことができます。

「これの意味がわかりません。足りないと思われる前提知識に関するキーワードを挙げてください」

コードを教えてもらった際、解説がついてても全くわからないときがあるかと思います。そのような際は前提知識に関するキーワードを教えてもらうことで、理解できる可能性を上げることができます。

・「〇〇の正規表現を教えてください

正規表現の書き方が苦手という人は多いのではないでしょうか?表現しにくい正規表現もバッチリ作成してくれます。

5-5 ビジネス

スプレッドシートやエクセル用の表にする

Web上で表を見つけた際に、一つずつ表計算ソフトでコピーするのではなく、ChatGPTに「以下の内容をテーブルに直して」と依頼することでテキストの羅列になってしまったものを表に直してくれます。

スプレッドシートやエクセル用の関数を考える

「〇〇するための関数を作ってください」といった内容で依頼することで計算用の関数を考えてくれます。

市場調査/社会問題の発見

「プログラミング初心者がよく悩んでいることはなんですか?」といった質問や、「田舎の商店街で起こる問題はどのようなものがありますか」といった質問は、ビジネスのきっかけや社会問題解決のきっかけにつながる場合があります。

DOT言語で図解化する

人間関係の相関図などの複雑な関係性を図解化する「DOT言語」ですが、こちらに変換するためのテキストを作成してくれます。

ダミーデータを作る

「日本人の名前、郵便番号、番地まで含めた住所、電話番号、職業、年齢、年収のダミーデータを表形式で作成してください」といった指定でプレゼン資料、Webデザインのテスト用などに使うダミーデータを作成することができます。
※ダミーデータというキーワードが拒否される場合もあるようです。「テスト用」などの言い回しを使う必要があるかもしれません。

・上のダミーデータ表に追加の依頼で「HTMLに変換して」と依頼する

tdやthとコピーペーストを繰り返さなくても、非常に早い速度でHTMLに変換してくれます。

「以下をグループ分けしてください」

りんご、バナナ、猫、犬と並んだテキストがある場合、「果物」と「動物」を理解して分類してくれる
同様に、SEOキーワードを羅列してグルーピングをしてくれるので、そちらもおすすめです。

イベントやパーティーのプログラムを企画
To Doリスト
タイムスケジュール

何時に何が行われるといったものであれば、イベント、企画、To Doリスト、タイムスケジュールなど、文章でチャットのように投げるだけで、リスト化してくれます。また、イベントの中身をどのようにするかのアイデアも作成してくれます。

議事録をまとめる

完結に必要な情報をすばやくまとめるということであれば、ChatGPTも得意な分野です。メモを取っているテキストツールからそのままコピーして見やすくまとめてもらうことが可能です。

インタビューする内容をリスト化する

ライター/編集などの職業の方だと、誰かにインタビューする機会も多いかと思います。そのような際にインタビューする内容のアイデアをもらい、それをリスト化してくれます。

商品紹介

具体的な機能の説明と抽象的な表現を組み合わせるような難しい表現も生成してくれます。

5-6 クリエイティブ


Webサイト制作のレイアウト/デザインを考える

「〇〇のECサイト」といったサイトのテーマとなる条件とともに、「商品を一覧で表示するレイアウトをワイヤーフレーム形式で表示して」といったページごとのデザインを依頼をすると簡単なレイアウト案を出してくれます。

Webサイト制作のサイトテーマカラーを考える

「不動産サイトでよく使われているカラーコード例は?」といった質問で、いくつかのアイデアをもらうことができます。

歌詞を考える

テーマを与えて作詞を依頼することができます。

曲のコード進行を考える

作曲におけるコード進行を考えてくれます。「ジャズで使われるコード」と指定すると251進行を使ってくれます。

詩を書く

「10行の散文詩、テーマは〇〇でお願いします」という内容で散文詩を作成してくれます。

・物語のストーリーを考える

テーマを与えることでフィクションの物語を書いてくれます。脚本家、映像作家、小説家などの職業にとって、ひらめきの手助けをしてくれるかもしれません。

造語を作る

「〇〇と〇〇を使って造語を作ってください」のような指示を出すと、造語のアイデアをくれます。サービス名や社名など、コンセプトとなるキーワードから造語を作るといったことが可能です。

名付けのアイデア

子ども、ペット、アプリ、思い入れのある持ち物など、名前をつけるために必要な情報と、それに紐づいたテーマや入れたい語句などを指定することで、アイデアを生成してくれます。

自分のアイデアに対して深堀りする質問をしてもらう

自分の構想中のアイデアに対して、ChatGPTが気になった点を抽出し、それを深堀りするような形で質問を投げかけてくれます。アイデアのブラッシュアップに使えそうです。

5-7 条件設定

単純に質問するだけではなく、条件を設定することで回答をコントロールすることができます。

メインの質問文に付随させて使える条件設定の言い回しです。

・「〇〇文字以内で

Twitterに投稿する文章であれば140文字以内など、生成するテキストの文字数を指定することができます。ただ、必ずしも指定の文字数にしてくれるわけではありません。

・「日本語で

「日本語で」と指示しないと英語で回答が返ってくる場合があります。その場合は質問文に「日本語で」と指定します。

・「箇条書きで

あるアイデアを羅列するような回答をもらう場合、箇条書きの指定をすることで見やすい回答を得ることができます。

・「〇〇個の例を挙げてください

複数の回答が考えられる場合には、個数指定をすることで欲しい回答の数を制限することができます。こちらは文字数同様、必ず指定の個数になるわけではありません。

・「謙譲語と尊敬語で
・「手紙の形式で
・「ビジネス用で

文体や形式を操作することができます。学生時代の恩師に手紙を書く際や、重要な取引先にお祝いの品と手紙を添える際などに役立ちます。ネットでテンプレートを探してくる場合よりオリジナリティのある文章を整った形にしてくれます。

・「小学生でもわかるように
「5歳でもわかるように」

なるべく平易な表現で文章を構成してくれます。普通に生成した文章と比べてみると、その差がわかります。

・「具体的に」

例や根拠を添えて文章を生成してくれる可能性が上がります。

5-8 追加の質問 / 依頼

思い通りの回答が得られなかった場合、追加の質問をすることで解決する場合があります。

・「さらに5つの例をください

ChatGPTとブレインストーミングのようなことをする場合や、説明が足りなかった場合に有効です。

・「別の言い方はありますか?

内容は大きく外れていなかったとしても、いまひとつ内容に納得がいなかった場合、別の視点でのアイデアを提供してくれる場合があります。

・「さらに文章を短くしてください
・「〇〇文字以内で要約してください
・「〇〇というキーワードは必ず使って文章を作ってください

文章の長さなどを少し修正して、もう一度回答を得たい場合に有効です。

・「続きをください」

文章の生成が途切れた際に、続きを要求するとそのまま途中から生成してくれます。

「より詳しい解説をお願いします」

あらゆることに支えて便利なプロンプトです。

5-9 テクニック

旅行のおすすめの行程を聞く

正確な情報ではないときもありますが、ざっくりとした名産や見どころをおさえている場合が多いので、旅の計画を立てるのに役立ちます。

PCやスマホのトラブルを相談する

普段あまりPCを使わない方であれば、普段使っているアプリが使えなくなったりするだけで何をしたら解決するのかわからないかと思います。そのような際にアドバイスをもらうことができます。

・口調を変える

アニメや漫画のキャラクターの口調を指定することで、話し方を再現してくれる場合があります。

・「以下の文章は炎上しますか?

SNSに投稿する文章などをChatGPTにチェックしてもらうことができます。将来的には総合的なコンプライアンスチェックの機能も有することができるかもしれません。

・占いをする

星座などの情報から運勢を占ってもらうことができます。

大喜利をする

よくある大喜利の形式で質問すると、面白い回答をしてくれます。

食材からレシピを提案してくれる

冷蔵庫に余っている食材を記述し、「これで作れる料理を教えてください」といった質問をすると作れる料理名を教えてくれます。また、朝食や夕食などの状況を指定して献立のアイデアをもらうことも可能です。

人生相談をする

進路相談や転職相談など、様々な場面での人生相談にも乗ってくれるそうです。感情を挟まない客観的な意見をもらえるからこそ、相談にはいいのかもしれません。

以下の〇〇を〇〇に変換してください

ドルから円の変換、文章の特定の文字を変換など、様々な変換ができます。

第6章 セキュリティとプライバシー


ChatGPTで入力されたテキストは学習データとして記録されます

そのため、ChatGPTで自分が入力したテキストが他のユーザーのチャットの応答として使用されることがあります。

Amazonでは、ChatGPTによる回答に会社の機密情報が存在した、というケースが報告されており、機密情報を入力しないように注意する必要があります

6-1 データ保護

学習データ利用のオプトアウト

入力データの学習利用規約

・ChatGPT(ユーザ利用) の場合、デフォルトでは利用する
・API利用の場合、デフォルトでは利用しない

つまり、ユーザ利用の場合は入力したデータが漏洩するリスクがある。
万が一機密情報とか個人情報を入れてしまった場合に、今回の対策が有効です。

オプトアウト画面にアクセスし、必要項目を入力する

Organization IDとnameは横のリンクよりログインすれば下記のように閲覧可能です

これをやっておくことで、自分がChatGPTに入力したデータが学習には利用されずそれによって万が一機機密情報を入れちゃったとしてもそれが他のところに出たりとか他の回答の参考にされることはないので安心して使えます。

後ほど規約見るんですけどこれ一応一文としてもしこれオプトアウトした場合にはそれによって今後何かしら制約であったりとか要はオプトアウトをするっていうことでできないことがあるかもしれません。要はオープンAIとしてはオプトアウトしてほしくないわけなんでそういう一文入ってはいるんですけれども今のところオプトアウトをしたことによってすごいマイナスがあったみたいな声は聞いていないので今の所は大丈夫なんじゃないかなと思っています。

6-2 機密情報の取り扱い

前提として、機密情報や個人情報をChatGPTで入力するのは基本的にNGです。後ほど紹介する規約にもその旨記載があります。

対策例

たろちゃん式インサイトマインズAIコンサルティングという特定のサービスが書いてありますねこのメールは要は誰とやり取りしてるかわかっちゃいますしどんな商品を提案されたかってことが入っていて機密情報が漏れてしまいます。特にクライアントのデータであったりとか特定の商品とかその提案の金額であったりとかこういうことはどんどん機密情報になっていきますよね。ここに対して例えばこのメールをチェックしてみたいと思ってるとすると。その場合に名前が前田太郎だろうが、山田だろうが文章の構成には全然関係ないです。
ということでチェックしたい文章とかデータがあったら機密情報とか個人情報を書き換えて送ることでやりたいことはできるし送った内容は機密情報でもない個人情報でもないよというふうにすることもできます。

6-3 OpenAIの利用規約

全文はとても長いので機密情報に関する規約を一部抜粋して紹介します。

OpenAI利用規約


(iii) 本サービスからの出力を使用して、OpenAI と競合するモデルを開発すること
(v) 本サービスからの出力が人為的に生成されたものでないことを表明し、その他当社の利用規定に違反すること

2. Usage Requirements

 本サービスからの出力を使用して、OpenAI と競合するモデルを開発すること
ChatGPTで出したデータを別のモデルを使うことが使っちゃいけないですよ。
(v) 本サービスからの出力が人為的に生成されたものでないことを表明し、その他当社の利用規定に違反すること
ChatGPTが回答してくれたもの。もしくはAPIでもいいんですけどAIが作った回答を私が作りましたって明示するのはNGってことです。ちなみにOpenAIが作ったものと明記するとは書いてないので別にそれを書かないことは問題ないんですけれども、自分が作ったって嘘つくのはNGよということが言われています。

お客様は、本サービスにインプット(以下「インプット」といいます)を提供し、インプットに基づいて本サービスが生成・返却するアウトプット(以下「アウトプット」といいます)を受け取ることができます。インプットおよびアウトプットは、総称して "コンテンツ "です。当事者間において、また適用される法律で許可される範囲において、お客様はすべてのインプットを所有します。お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、ここに、Outputに関するすべての権利、権原および権益をお客様に譲渡します。つまり、お客様は、本規約を遵守すれば、販売や出版などの商業目的を含め、いかなる目的でもコンテンツを使用することができます。

3. Content(a)

ここでは入力したデータの扱いとか作られたデータの扱いに関して書いてあります。自分たちが入力したものはインプットですね。AIが作ったものをアウトプットでインプットアウトプットを総称してコンテンツと言います。という整理になっていますでお客様は全てのインプットを所有しますとこっちが入力するデータはこちらの権利です。そのため、入力したから譲渡してるわけではないですよと。
お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、ここに、Outputに関するすべての権利、権原および権益をお客様に譲渡します。
OpenAIが作ったデータっていうのは実は規約にちゃんと乗っ取って作って、使っていれば全部自分に権利が譲渡されてるんです。なので今いろんな方がチャットGPTとかオープンAI使って様々なサービスを作ってるんですけれどもこれはOKで、実際作ったアウトプットに関してはこの規約に乗っ取る範囲ではもう譲渡されているので使ってもOKと言われている。

当社は、お客様が当社のAPIに提供し、または当社のAPIから受信したコンテンツ(以下「APIコンテンツ」といいます)を、当社のサービスの開発または改善のために使用することはありません。

当社は、当社のAPI以外のサービスから提供されるコンテンツ(以下「API以外のコンテンツ」)を、当社のサービスの開発および改善に役立てるために使用することがあります。

3. Content(C)

ここではAPIとチャットGPTのデータの扱いの差を書いてあります。
当社のサービスの開発または改善のために使用することはありません。当社は、当社のAPI以外のサービスから提供されるコンテンツ(以下「API以外のコンテンツ」)
つまりAPIを使う場合には利用規約の中でそもそも送られたデータも作られたデータもサービスの中に取り入れることはないですよって書いてあるんですね。つまりチャットGPTとかダリといったユーザーが使うコンテンツのから入れたもの。
当社のサービスの開発および改善に役立てるために使用することがあります
書いてありまして
デフォルトでオプトインですよという話になりまして、規約上では入力したコンテンツは別のサービス開発とか改善に使うことがありますよ
って書いてあるんで使ってもOpenAI的には規約に書いてあるじゃんということなんですけどこれがあるので要注意です。

(c) 個人データの処理。お客様が本サービスを使用して個人データを処理する場合、お客様は、法的に適切なプライバシー通知を提供し、当該データの処理に必要な同意を取得する必要があり、お客様は、適用法に従って当該データを処理していることを当社に対して表明します。

GDPR に定義される「個人データ」または CCPA に定義される「個人情報」の処理に OpenAI API を使用する場合は、このフォームに記入して、当社のデータ処理補遺の締結を依頼してください。

5. Confidentiality, Security and Data Protection(C)

お客様が本サービスを使用して個人データを処理する場合、お客様は、法的に適切なプライバシー通知を提供し、当該データの処理に必要な同意を取得する必要があり、お客様は、適用法に従って当該データを処理していることを当社に対して表明します。
つまり個人データをチャットGPTとかAPIで処理しようと思った場合にはまずその相手方に対して通知もして同意もしなくちゃいけないしOpenAIに対してもこれちゃんと通知したものですよっていう風に表明したという風になってるんですね。
なので間違って入力して許可取ってなかったとしてもこれはむしろOpenAIからするとあなたが利用規約違反してますよね。
ということになっちゃうわけなんで最新の注意が必要です。
オプトアウトもしてない場合はそのデータが使われてしまう可能性があるんですけれどもOpenAIからするとそもそも許可取ったものしか入力しちゃダメですよねとあなたの利用規約違反ですよねって話になりますし。そもそも入力したデータ使って使うって書いてありますよね。ということで二重の意味でこっちがまずいということになっちゃうんですね。


GDPR に定義される「個人データ」または CCPA に定義される「個人情報」の処理フォーム

個人情報を入力する場合にはこっちも入力してねというフォームがあります。
ここに書いてあるのはビジネスサービスのみに適用されるもので消費者向けサービスには関係ないよとChatGPT には関係なくて、API使って開発する時にはこっちで別途締結して個人情報の処理に関する内容です。


6-4 OpenAIの利用ポリシー

一部抜粋でにもかなり細かく書いてあるんですけれども重要と思われるもの一般的に関係するかなというものを書いてあります

・違法な行為
・児童性的虐待素材、または児童を搾取したり傷つけたりするコンテンツ
・増悪、ハラスメント、暴力的なコンテンツの生成
・マルウェアの生成
・アダルトコンテンツ
・政治的な選挙運動またはロビー活動
・人のプライバシーを侵害する行為
・有資格者が情報を確認することなく、オーダーメイドの法的アドバイスを提供すること。
・有資格者が情報を確認することなく、オーダーメイドの金融アドバイスを提供すること。
・健康状態の治癒または治療方法に関する指示を提供すること

Usage policies


6-5 OpenAIのプライバシーポリシー

プライバシーポリシーは主にこちら側がオープンOpenAIに提供している入力している情報、提供してるアカウント情報とかなので大きくは関係ないんですけれども一応見ておくと細かいことですけれども関連する部分があります。


・ユーザーコンテンツ
お客様が当社のサービスを利用する際、 当社は、お客様が当社のサービスに提供した入力、ファイルのアップロード、またはフィードバックに含まれる個人情報(以下 「コンテンツ」) を収集することがあります。

1. Personal information we collect

コンテンツのインプットの中で基本的に使う場合には適切に処理していて、問題ないことを表明して書いてありましたが、
その中の情報収集に含まれる可能性があること
はこのプライバシーポリシーの方でも明記されていて、それを収集する可能性があります。

・本サービスの提供、 管理、 維持、改善および/または分析のため
・新しいプログラムおよびサービスを開発するため

2. How we use personal information

収集した個人情報つまりインプットした個人情報はこういうことに使うよというのがプライバシーポリシーを明記されているので、やっぱり個人情報は入力しない方がいいよねという扱いになっています。

6-6 企業に導入するための「生成AIの利用ガイドライン」

松尾教授率いる日本ディープラーニング協会が、企業で使える生成AIガイドライン・テンプレートが公開されました。

こういうガイドラインをちゃんと作っていただいて中身の鍵かとのところを変えるだけで最低限の守備が組織的にできます。
最低限やっちゃいけないことをルール化して広げていくで生産性を上げていくということができると非常に会社にとっても個人にとってもいいんじゃないかなと思うのでぜひ活用していけるといいんじゃないかなと思っています



第7章ChatGPTの法人契約


7-1 法人利用の概要

法人で使う場合には法人別にサービスを出してる会社が最近増えてましてこれからもたくさん増え続けると思うんですけれども、こういうサービスを導入するのも一手かなと思います。例えば
サービスです。
個人情報や管理をそもそもAPI使ってるので法人GPTからOpenAI送る時にはもうAPI利用なんで学習には利用されないんすけれども、これだけではなく法人GPTから送ることで前段階で個人情報とか機密情報を防ぐガードを貼ってるらしいんですね。
要するにOpenAIに送る前にシステムの中で機密情報や個人情報ガードしておき送られないようになるべくするで
法人GPTと企業側で機密情報の締結を結んでおけば法務的にも実際的にも情報が守れるとこんな感じの構造になってまして
近い仕組みで例えば大企業であればMicrosoftのAzureベースでシステム入れてる場合にはそういう風になってると思いますしそのような仕組みで構築していくサービスが今後も増えていくと思うのでこういうのを使うメリットはあります

7-2 法人契約と個人契約の違い


法人GAI参考


Q. 利用データがAIに勝手に学習されてしまうのでは?
A. 企業専用の環境が提供され、データはAIの学習に使われることはありません。

Q. ユーザーの利用状況が分からず、導入効果の測定や改善活動が難しいのでは?
A. レポート機能が標準で提供されるため、会話履歴やユーザーごとの活用状況が可視化

Q. データを学習に活用できないので、使っても賢くならないのでは?
A. 会話データの学習機能については現在準備中(将来的に対応予定)

Q. ユーザーが利活用できない(プロンプトをつくれない)のでは?
A. 管理者がユーザーのためにプロンプトを設計できるため業務に組み込めます

Q. 最新のバージョンを利用できないのでは?
A. 法人GAI Powered by GPT-4では、常に最新バージョンのGPTをサービスとして提供
(現在はGPT-4)

Q. 企業側が積極的に推奨できず、従業員のリスキリングやリテラシー向上を推進しづらいのでは?
A. 法人GAI Powered by GPT-4では、お客様のビジネスに合わせた個別サポートを提供

などの様々な違いがあります。

7-3 サービス一覧

法人GAI

anybot for ChatGPT

エーアイクロスデザイン

第8章 まとめ

8-1 ChatGPT法人利用の効果


ChatGPT法人利用の効果は、メール文章作成、情報収集・整理の効率化、SNS投稿文の作成、定番の質問集への対応など多岐にわたります。法人向けのサービスではデータ保護や機密情報取り扱いに重点を置き、企業のニーズに応えるように設計されています。法人契約は個人契約と比較して、より多機能で企業活動におけるAIの活用をサポートしています。ChatGPTを活用することで、業務効率の向上やコミュニケーションの質を高めることが可能です。






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